マケドニアの国名変更、同国とギリシャが合意文書に署名
2018年6月17日 20:30 発信地:サラデス/ギリシャ AFP
ギリシャのサラデスで、マケドニアの国名変更の暫定的な合意文書に署名する両国外相を見守るギリシャのアレクシス・チプラス首相(後方右)とマケドニアのゾラン・ザエフ首相(後方左、2018年6月17日)
【6月17日 AFP】ギリシャのサラデス(Psarades)で17日、同国のアレクシス・チプラス(Alexis Tsipras)首相と
マケドニアのゾラン・ザエフ(Zoran Zaev)首相が見守る中、両国の外相がマケドニアの国名を「北マケドニア共和国」
に変更する暫定的な合意文書に署名した。1991年から両国関係を悪化させてきた国名論争を終わらせる歴史的な
合意となる。
チプラス首相は合意について「われわれにとって勇気ある歴史的な一歩」とたたえ「われわれは時間の傷を癒し、
平和への道を開くためにここにいる」と述べ、ザエフ首相も「わが国とギリシャは過去から踏み出して未来を
見つめるべきだ」「マケドニア国民は平和を望んでいる」と語った。
両国の合意によって、古くからマケドニアと呼ばれていたバルカン半島(Balkans)の一部が1991年にマケドニア
として独立して以来、自国の北部に同名の地域があることを理由に抗議していたギリシャとマケドニアとの間で
27年続いてきた、世界で最も長く最も難解とされた外交論争に終止符が打たれる。
ギリシャのサラデスで、マケドニアの国名変更の暫定合意文書の署名式典で、互いをたたえあうギリシャのアレクシス・チプラス首相(右)とマケドニアのゾラン・ザエフ首相(2018年6月17日)