【社説】「影の実力者」崔順実氏に渡った機密、衝撃報道に韓国大統領府は沈黙
2016/10/25 09:25 朝鮮日報
韓国大統領府(青瓦台)の「影の実力者」とされる崔順実(チェ・スンシル)氏が朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の演説文を発表前にファ
イル形態で入手していたという報道が24日に飛び出した。国務会議(閣議)や大統領府人事といったデリケートな内部文書まで事前に
受け取っていたという衝撃的な内容だった。中央日報系のテレビ局JTBCが崔氏のオフィスのパソコンに保存された200件余りのファイ
ルを分析した結果だ。
演説文44件のファイルを受け取った時期はいずれも大統領が演説を行う前だったという。崔氏は大統領の演説よりも最長で3日前
に文書を受け取っていたケースもあった。朴大統領が2014年3月、ドイツで「統一大もうけ論」を打ち出した「ドレスデン演説」の原稿も
前日に崔氏に渡っていた。おかしなことに、大統領府はこの驚くべき報道について、放送から3時間過ぎてもいかなる反応も示していな
い。関係者の電話は電源が切られているか、応答がなかった。こうした場合、報道が事実として受け止められるということを大統領府も
承知しているはずだ。
報道によると、崔氏が事前に受け取った原稿には赤い文字がところどころにあった。朴大統領が実際に行った演説が実際に原本と
異なっていたケースもあったという。事実とすれば、崔氏が大統領の演説原稿を修正した可能性がある。14年8月4日午後6時27分、
崔氏が開封した「国務会議での発言」と題するファイルには、翌日午前の許泰烈(ホ・テヨル)秘書室長の交代など大統領府人事に触
れるものだった。崔氏が開いた首席秘書官会議資料が作成されたパソコンのIDは「ユヨン」だったという。崔氏の娘、チョン・ユリ氏の
改名前の名前がチョン・ユヨンだ。
先ごろ、崔氏の側近、コ・ヨンテ氏が「会長(崔氏)が一番好きなのは(大統領の)演説文を直すことだ」と語ったという報道があり、大
統領府の李元鐘(イ・ウォンジョン)秘書室長は「正常な人ならば、信じる人がいるだろうか。記事を見て失笑を禁じ得なかった。全く成り
立たない話だ。封建時代にもあり得ない話がなぜ外部で話題になるのか嘆かわしい」と述べた。
李秘書室長の発言通り、この国ではいま、大統領の周辺で正常な人間が信じられないこと、失笑を禁じ得ないことが起きているのだ
ろうか。封建時代にもあり得ないことが行われているのだろうか。過去に例がない国政独断について、朴大統領は直接国民に説明す
べきだ。朴大統領は李碩洙(イ・ソクス)特別監察官が記者と他愛もない話をしたことを「国家規律を乱す行為だ」と問題視し、検察に捜
査を求めた。崔氏の国政独断が事実と判明すれば、比較にならないほど重大な規律の乱れだ。