米艦、航行の自由作戦=12カイリ内、中国「強烈な不満」-南シナ海
2018/01/20-23:55 時事通信
【北京時事】中国外務省は20日、米軍のイージス駆逐艦「ホッパー」が17日夜に、中国とフィリピンが領有権を争う南シナ海・
スカボロー礁(中国名・黄岩島)の12カイリ(約22キロ)内に入ったと発表し、「強烈な不満」を表明した。
米軍当局者も「所定の『航行の自由作戦』を行った」と述べ、事実関係を確認した。
中国外務省報道官は談話で、「航行の自由の名の下に、中国の主権と安全保障の利益を損なうことに反対する。
米国は直ちに過ちを正し、挑発行為をやめるよう強く促す」と強調した。
スカボロー礁は2012年から中国の実効支配下にある。同礁を対象にした航行の自由作戦は初めてとみられる。
米駆逐艦「ホッパー」
中国 米駆逐艦が領海侵犯と米海軍を非難
2018年01月20日 19:45 SPUTNIK
中国外務省のリ・カン公式報道官は、領有を主張する南シナ海の黄岩島(スカボロー礁)付近の水域に米ミサイル駆逐艦が侵入した
として、これは中国の主権侵害であり、米海軍は同水域にいる船員らの身の安全に脅威を与えたとする非難声明を表した。
中国外務省の声明には「1月17日夜、米国の駆逐艦は中国政府の許可を得ずに黄岩島から12マイルの中国水域に侵入した。
中国海軍は法に基づき、米駆逐艦に対して敵味方の識別を行い、同水域から出るよう警告を行った」と書かれている。
中国外務省の声明には「米軍艦の行為は中国の主権および国益を侵害」し、「国際関係の基本的規則に違反」し、
「この水域で決められた行動を遂行する中国の船舶および船員の安全に深刻な脅威を突き付ける」とする非難が列挙された後、
これを受け、中国が「主権を守るためにあらゆる必要な行為をとる構え」であることが表された。