日本が米国に追随し南シナ海で軍事演習、中日間の相互信頼構築に役立たない―中国紙
2019年6月22日、中国紙・環球時報は、「日本が米国に追随して南シナ海で軍事演習を行っている」
とし、これについて中国の専門家が「中日間の相互信頼の構築に役立たない」との見方を示していると
伝えた。
記事はまず、日本メディアの報道を引用。日本の海自は昨年から「インド太平洋方面派遣訓練」を
開始し、2カ月以上にわたり南シナ海やインド洋をめぐり、沿岸国との共同訓練などを実施していること、
4月30日には海自のヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」と、護衛艦「むらさめ」「あけぼの」が
海自横須賀基地を出港し、7月10日までの予定で南シナ海やインド洋で東南アジア各国海軍との
共同訓練や、寄港地での交流を続けていること、今月10日から12日にかけて南シナ海で米海軍の
原子力空母「ロナルド・レーガン」などと共同訓練したこと、さらに今月19日と20日にも
ロナルド・レーガンほか艦艇数隻と各種戦術訓練を行ったことを紹介した。
その上で、これについて、中国の政府系シンクタンク、中国社会科学院日本研究所の盧昊(ルー・ハオ)
副研究員が、同紙の取材に対し、「中日関係の改善を背景に、両国が安全保障分野でのより建設的な
相互作用を模索する中、日本は米国の対中行動の強化に呼応して頻繁に南シナ海に艦艇を派遣している」
などとし、「こうした動きは中日間の相互信頼の構築に役立たない」との見方を示していることを
伝えた。
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平成31年度インド太平洋方面派遣訓練部隊(IPD19)
派遣訓練の目的
インド太平洋地域の各国海軍等との共同訓練を実施し、部隊の戦術技量の向上を図るとともに、
各国海軍との連携強化を図るものです。また、本訓練を通じ、地域の平和と安定への寄与を図るとともに、
各国との相互理解の増進及び信頼関係の強化を図っていきます。
「自由で開かれたインド太平洋」の前提は、地域の平和と安定であり、海上自衛隊はこの実現に向け、
各国との協力を推進していきます。
平成31年度インド太平洋方面派遣訓練について
期間
平成31年4月30日(火)~7月10日(水)
派遣部隊
指揮官 | 第1護衛隊群司令 海将補 江川 宏 (えがわ ひろし) |
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艦艇 | 護衛艦「いずも」 (DDH183) 護衛艦「むらさめ」 (DD101) 護衛艦「あけぼの」 (DD108) |
派遣人員 | 約800名 |
マレーシア ポートクラン港において、日本人学校の生徒等に護衛艦「いずも」の特別公開を行いました。
訪問予定国
- ブルネイ・ダルサラーム国
- マレーシア
- フィリピン共和国
- シンガポール共和国
- ベトナム社会主義共和国