ジンバブエ大統領選、現職が当選 最大野党は認めず 提訴の構え
【8月3日 AFP】(更新)ジンバブエ選挙委員会(ZEC)は3日未明、先月30日に行われた大統領選挙の最終結果を
発表し、与党ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU-PF)のエマーソン・ムナンガグワ
(Emmerson Mnangagwa)現大統領が、最大野党・民主変革運動(MDC)のネルソン・チャミサ
(Nelson Chamisa)議長を破って当選したと発表した。
ジンバブエ首都ハラレにある最大野党・民主変革運動(MDC)本部で演説する同党のネルソン・チャミサ議長(中央左、2018年7月25日撮影)
同委員会によると得票率はムナンガグワ氏が50.8%、チャミサ氏が44.3%だった。
ムナンガグワ氏は最終結果の発表から間もなくツイッター(Twitter)に「ありがとうジンバブエ!」と書き込み、
「われわれは選挙では分断されたかもしれないが、夢に向かって結束している。これは新たな始まりだ」
「手を取り合い、平和と結束と愛のうちに皆で新しいジンバブエを築いていこう!」と続けた。
しかし野党・民主変革運動は、選挙結果は真正なものではないとしてこれを認めず、裁判所に訴えると表明した。
■首都でデモ、6人死亡
選挙委員会の集計によると、10州のうち9州が結果を申告した段階で、ムナンガグワ氏は214万7505票、
チャミサ氏は192万9704票を獲得していた。大統領選と同日に投票が行われた議会選挙の公式結果ではZANU-PFが
大勝しており、ムナンガグワ氏続投の見通しが強まっていた。
今回の選挙は、長年過酷な圧政を敷いたロバート・ムガベ(Robert Mugabe)前大統領が失脚して以降初めて
行われたもので、歴史の新たな1ページを開く意味があった。
だが首都ハラレでは1日、投票に不正があったと訴えるデモ隊に兵士が発砲し、6人が死亡。政府はMDCが騒乱を
扇動したと非難し、治安確保に向けた措置を取ると宣言した。
政府はこれ以上の抗議行動を容認しないと警告しているが、ムナンガグワ大統領はツイッターで、デモ参加者らの
殺害について第三者による調査を希望する意向を示すとともに、対立の「平和的」解決を探ると表明した。
ジンバブエ選挙で抗議デモ 治安部隊と衝突、死亡者も
記者会見をするジンバブエのムガベ前大統領。質問タイムにずっと手を上げてたのに、当てられなかった。残念すぎる。
— 石原 孝 (@ishihara_tks) 2018年7月29日
ムガベ氏は長年率いてきた与党への投票はしないと明言。ちなみに、私の隣の隣には悪評高い妻のグレース氏がいた。 pic.twitter.com/JLio0pcRhQ