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マレーシア首相、軍事などで中国と関係強化 欧米を牽制 。米司法省、1MDB関連資産の差し押さえ請求

2016-11-03 23:29:21 | インド・東南アジア・中央アジア

マレーシア首相、軍事などで中国と関係強化 欧米を牽制

2016.11.03 Thu posted at 10:19 JST CNN

マレーシアのナジブ首相が中国との関係緊密化を強調

マレーシアと中国は3日までに、エネルギーや軍事など多方面での協力を強化することで合意した。中国国営メディアが伝えた。

マレーシアのナジブ首相は中国国営の中国日報への寄稿で「我々2国間の関係は新たな頂点に到達する」と述べ、中国から沿海域任務艦4隻を購入することで合意したと明らかにした。このうち2隻は中国で、2隻はマレーシアで建造する。ナジブ首相はこの合意を「我々2国間で初の重要な防衛取引」と形容している。

ナジブ首相はかつてマレーシアを植民地化していた欧米諸国にも矛先を向け、「自分たちより小さい国を公平に扱うことは、大国に課せられた義務だと信じる」と強調。「これはかつての宗主国にも当てはまる。そうした国がかつて搾取した国に対し、現在の内政の在り方について説教する筋合いはない」と牽制(けんせい)した。

南シナ海では、中国をはじめ各国が領有を主張し緊張が高まっている

領有権争いが深刻化している南シナ海については、中国の劉振民外務次官が「中国とマレーシアが南シナ海の平和と安定を守るために海軍協力関係を強化することは、2国間の相互信頼関係強化において多大な重要性を持つ」と指摘。

ナジブ首相は「重複する領土および領海紛争は、法の支配と平和的交渉に従って平穏かつ合理的に対応しなければならない」と応じた。

劉外務次官はまた、南シナ海に面するマレーシアのサバ州で石油およびガスパイプラインを共同で建設する計画も明らかにした。

アジア太平洋地域ではフィリピンも中国との関係強化に乗り出しており、一部ではこの地域での米国の影響力低下の兆候と受け止められている。

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米司法省、1MDB関連資産の差し押さえ請求-10億ドル相当

2016 年 7 月 21 日 00:29 JST THE WALL STREET JOURNAL

 差し押さえを求めたのは、マレーシアのナジブ首相の義理の息子や1MDBと関係する人物らが購入した資産で、ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドンの高級不動産やホテル、ゴッホやモネなどの絵画、3500万ドルのジェット機、映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』関連の権利などが含まれる。

米国が差し押さえ狙う1MDBの資産

 米司法省は「ワン・マレーシア・デベロップメント(1MDB)」が関係するとみられる資産を民事手続きで差し押さえるよう申し立てた。対象にはビバリーヒルズのホテルなどが含まれる。

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した訴状には、ナジブ首相の名前は挙がっていない。だが1MDBを通じた資金の主な受け取り手とされる「マレーシア政府関係者その1」の描写は、ナジブ首相が1MDBで果たした役割と一致する。ナジブ首相を含む複数の政府関係者が公に認めているように、この人物も1MDBから自らの口座へ送金したと説明されている。

 WSJは昨年、ナジブ首相が1MDBの意思決定で決定的な役割を果たしたことを報じていた。1MDBはマレーシア経済の発展を目的として、同首相が2009年に設立した。

 ナジブ首相は不正行為を否定している。1MDB幹部らも資金が流用されたことはないとし、ナジブ首相と同様、1MDBの事業計画に問題があったにすぎないとの見方を示してきた。

 ナジブ首相と1MDBは20日、コメントを求めるための取材要請に返答していない。