サウジが痛烈なカタール非難 カタールはビン・ラディンを支援 専門家分析
2017年05月27日 23:07 SPUTNIK
サウジアラビアのアルアラビーヤTVがカタール指導部をテロを支援しているとして非難した。
カタールのテロ支援の証拠についてアルアラビーヤTVは2011年3月2日にパキスタンのアボッターバードで
アルカイダの司令官のオサマ・ビン・ラディンが殺害された際に、米特務機関が押収した文書のなかにその事実
が記載されていたと主張している。ロシアのRTテレビは、こうしたスキャンダルを呼ぶ声明が行われた背後には
カタールとサウジアラビア間で展開されているメディア戦争があると分析している。
ロシア科学アカデミー東洋学研究所の主任学術員のイリーナ・ズヴャギリスカヤ氏はサウジアラビアがカタールの信用
を毀損しようと企んでいるのは明らかと指摘している。ズヴャギンスカヤ氏いわく、こうした2大ライバル国間の軋轢を招
いた原因は先に行われたトランプ米大統領の中東歴訪だった。
米国はいかにしてイスラエルとアラブ諸国を反イラン同盟に仕立てるか?
「このためにテロと関係しているという非難がなされた。テロ幇助を行っているのがカタール一国にとどまらないことは私
たちは知りすぎるほど知っている。戦術上、ペルシャ湾岸のスンニー派が牛じる諸国はみんながみんな『ダーイシュ
(IS,イスラム国)』を支援し、シリアの中のかなりラディカルな反体制派を支援していたことは周知の事実だ。」ズヴャギ
リスカヤ氏はこう分析している。
イランの政治アナリスト、ハサン・ハニザデ氏は、カタールがイランとの対話を開始しようとしたことが攻撃的なメディア
キャンペーンを招いた最たる原因と指摘している。ハニザデ氏はこのカタールに対するメディア攻撃は当分の間止まな
いとの見方を示している。