狂犬”マティス氏、韓国次期政権を恫喝 「赤化統一」在韓米軍撤退の可能性
2017.02.04 夕刊フジ
ドナルド・トランプ米政権が、韓国で近く誕生する可能性の高い「極左・従北政権」に強烈な恫喝をかました。「狂犬」と恐れられるジェー
ムズ・マティス米国防長官を訪韓させ、現政権に対し、最新の高高度防衛ミサイル「THAAD」の計画通りの配備を確約させ、次期政権
に最終警告を送ったといえる。次期大統領選の結果、朝鮮半島が「赤化統一」すれば、在韓米軍撤退というシナリオも現実味を帯びて
くる。韓国は自由主義陣営から脱落するのか。日本側も「Xデー」に備えたとも受け取れる動きを始めている。
「(北朝鮮が核兵器を使えば、米国は)効果的で圧倒的な対応を取る」
マティス氏は3日午前、ソウルで韓民求(ハン・ミング)国防相と会談し、こう言い切った。
北朝鮮への警告だけでなく、「従北派」の可能性が高い韓国の次期政権に対し、「北朝鮮に近づくなら、こっちは圧倒的に対応する
ぞ!」と脅したように聞こえる。
「狂犬」長官は前日も、職務停止中の朴槿恵(パク・クネ)大統領の権限を代行する黄教安(ファン・ギョアン)首相と会談し、「韓国が
北朝鮮の挑発に直面している状況で、米韓関係をより強化させる。両国は肩を並べてともに進まなければならない」と発言。THAADの
配備計画の加速で一致した。
これも、次期政権に対する「俺たちと肩を並べて進むのか、どうなんだ?」というメッセージといえそうだ。
韓国情勢に詳しい東京基督教大の西岡力教授は「今の暫定政権は長くても1年しかもたない。朴氏の弾劾が憲法裁判所で棄却され
たとしても来年2月までだし、弾劾が認められた場合、もっと早く無くなる」と語る。
次期大統領の座に最も近いのは、世論調査でトップを独走する最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)前代表だ。潘基文
(パン・ギムン)前国連事務総長が不出馬を表明したことで、情勢はさらに文氏有利に傾いている。
その文氏は、日本や米国などの自由主義陣営にとって、極めて「危険な候補」といっていい。
「極左・従北政権」といわれた盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の中枢にいた人物であり、慰安婦問題の日韓合意や、日韓軍事情報包括保
護協定(GSOMIA)の見直し、THAADの韓国配備延期を求めているからだ。
前出の西岡氏は、文氏が次期大統領になった場合のシナリオを、次のように予測する。
「文氏は『当選したら、最初にワシントンではなく、北朝鮮の平壌(ピョンヤン)に行く』と言っている。そこで、連邦制による朝鮮半島統
一の話を進めると思う。そうなれば在韓米軍は不要となり、本当に米韓同盟が崩壊する危機も起こり得る。半島全体が反日勢力とな
り、防衛ラインは38度線から対馬沖まで後退する。日本は火の粉がかかる直前にある」
すでに、在韓米軍は縮小・撤退の流れにある。
世界的な米軍再編に伴い、在韓米軍の数は徐々に削減された。盧政権下で、米軍にあった「戦時作戦統制権」の韓国移管が決まっ
たが、朴政権の要請で延期しているのが現状だ。
こうした米軍の傾向には、財政面だけではない事情もあるようだ。
航空自衛隊南西航空混成団司令を務めた佐藤守元空将は、韓国でかつて、米軍のトレーラーに韓国の女子学生が巻き込まれた死亡
事故があり、韓国全土で激しい反米運動が起こったことなどを例に挙げ、「われわれの現役時代から、米国は韓国に嫌気がさしてい
る」といい、続けた。
「米国は世界戦略上、日本を重視しているが、半島有事の際に準備する時間がかかるため、嫌々ながら韓国に軍を置いているスタン
スだと理解している」
朝鮮半島の「赤化統一」、その後の在韓米軍撤退で懸念されるのが、わが日本の防衛だ。核、ミサイル開発を進める北朝鮮の脅威
に直面することになるなか、在韓米軍撤退による「空白」を日本が埋めることになる。
事前準備とみられそうなのが、1月の稲田朋美防衛相による米領グアム訪問だ。稲田氏はアンダーセン空軍基地を訪問し、THAAD
を視察した。防衛省はTHAAD導入の是非について、検討委員会を設置する方針とされている。
「在韓米軍の撤退」を、米軍が持っている選択肢の1つとみる国際政治学者の藤井厳喜氏は、稲田氏のグアム視察について「在韓米
軍撤退も含め、日本に今後、THAADを導入するかどうかの瀬踏みに行ったのだろう」と分析する。
東アジアの安全保障環境が激変しかねないなか、日本は「自分で自国を守る」覚悟をしなければならない。
韓国に従北政権が誕生すれば、どんな形にせよ南北がまとまる可能性は高いです。
そうなると米軍は朝鮮半島から撤退するでしょう。金正恩政権が潰れない限り日本は韓半島からの核の脅威があることには変わりません。
日米同盟の更なる強化と日本の武装強化は絶対に必要になってきます。
時間的にそうのんびりしてられません。竹島の問題も早期に決着つけなくてはならないと思います。