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中国、米海空軍が南シナ海で演習実施に反発 「国家主権を断固守る」

2017-06-11 17:57:05 | 軍事・兵器・訓練演習・自衛隊

中国、米海空軍が南シナ海で演習実施に反発 「国家主権を断固守る」

2017年06月10日 11:01    SPUTNIK

米太平洋空軍は8日、南シナ海でB1B戦略爆撃機2機が誘導ミサイル駆逐艦と軍事演習を実施したと明らかに

した。これに対し、他国と南シナ海の領有権を争っている中国は「国家主権の安全と地域の安定を断固守る」と

反発した。時事通信社が報じた。


中国国防省は「南シナ海における軍事活動に対しては警戒と有効な監視を保っている」と発表した。


先に、米国防総省は6日、中国が2016年末時点で、南シナ海の南沙諸島で埋め立てた三つの人工島それぞれに戦闘

機24機を収容できる格納庫を建設していたと中国の軍事動向に関する年次報告書で指摘した。中国外務省はこれに

対し「中国の領土主権と安全保障上の利益を守る正当な行為にけちをつけており、断固反対する」と表明した。

 

米国防総省が中国軍事情勢の年次報告書 

2017.6.7 13:08   産経新聞

【ワシントン=黒瀬悦成】米国防総省は6日、中国の軍事情勢に関する年次報告書を発表した。報告書は、中国が建造

している初の国産空母について、2020年までに初期的な作戦能力を確保すると予測した。潜水艦も同年までに現在の

63隻から69~78隻に増強される見通しであるとし、中国が従来の「近海防御」に加えて「遠海防衛」も行う「混合戦略」

の実現に向けて海軍力を近代化させていると指摘した。


 東・南シナ海情勢に関しては、中国が増強された軍事力を活用して係争地や海域の領有権を主張しているとした。


 特に南シナ海では昨年、スプラトリー(中国名・南沙)諸島にあるファイアリークロス(永暑)礁、スービ(渚碧)礁、ミス

チーフ(美済)礁の人工島に造成された飛行場に民間機が初めて着陸したほか、ファイアリークロス礁にはけが人の搬

送のため軍の輸送機も着陸したと指摘した。


 また、パラセル(西沙)諸島のウッディー(永興)島でも昨年、中国がCSA9地対空ミサイルの配備を始めたことが確認

された。報告書は「中国はこれらの軍民両用施設を使って南シナ海の実効支配を強化していくことになる」との見通しを

明らかにした。


報告書はさらに、中国が昨年2月、アフリカ東部のジブチに初の海外軍事基地の建設を開始し、今年末までに完成予定

であるほか、パキスタンなどの友好国にも次々と基地を建設する可能性が高いとした。


 報告書はまた、昨年の中国の実質的な軍事支出は、公式発表の約1400億ドル(15兆2600億円)を大幅に上回る

1800億ドルであると分析した。報告書は、公式発表には研究開発費や外国からの兵器調達費が含まれておらず、実

態よりも低いとしている。

3月9日に撮影されたスプラトリー諸島の人工島、ファイアリークロス礁の衛星写真(CSISアジア海洋透明性イニシアチブ・デジタルグローブ提供・ロイター)

Military and Security Developments Involving the People’s Republic of China 2017