中国、バッタ襲来のリスク高まる 「6月までに500倍」
大量なサバクトビバッタが木に止まっている様子。1月22日ケニア・レラタ村で撮影
南アジアで農作物に甚大な被害をもたらした大量のサバクトビバッタが中国に到達する
可能性が高まった。中国国家林業草原局は2月27日、緊急通知を発表し、各部門に
蝗害(こうがい)拡大防止体制を整備するよう求めた。
国家林業草原局は同日、ウェブサイトに掲載した緊急通知で、中国は、東アフリカで
発生しインドやパキスタンに広まったサバクトビバッタの大群の「進入リスクにさら
されている」と警告した。
通知は、サバクトビバッタが「いったん中国に襲来すれば、(生態)法則が不明で
監視・観測技術の不足、防止・コントロール困難など多くの不確実性に直面するだろう」
とした。各関連部門に対して、蝗害拡大防止対策の重要性を認識し、国内外の蝗害に
関する情報をタイムリーに把握するよう要求した。
国家林業草原局は、国連食糧農業機関(FAO)の発表を引用し、サバクトビバッタの数は
今年6月までに現在の500倍に急増する恐れがあると強調した。
また、緊急通知によると、国内専門家は、気候の条件によっては、バッタの大群が
3つのルートから中国に入ると予測した。1つ目はインドやパキスタンを経由し
チベットに進入するルートだ。2つ目はミャンマーから雲南省へのルートと、
3つ目はカザフスタンから新疆ウイグル自治区に入るルートだという。
当局は蝗害拡大防止の国家指揮チームと対策専門家チームを設立した。
クンルン山脈とヒマラヤ山脈によってブロックされ、中国に侵入することはあまりないが、
今年は山脈を越える勢いだそうです。25年ぶりの甚大な食料被害が危惧されています。
4000億匹~7000億匹の襲来を予想。
また、アヒルを出動させるんでしょうかね。