台湾 12月末にWHOに送った文書公表“武漢で非定型肺炎”
2020年4月11日 22時33分 NHKニュース
新型コロナウイルスへのWHO=世界保健機関の初期対応をめぐり、台湾当局は、
去年12月にWHOに送った文書を公表し、中国でヒトからヒトへの感染が疑われる事案が
起きていると警告していたと強調しました。
WHOの対応を批判するアメリカに歩調をあわせた形です。
アメリカ国務省は10日、WHOについて「台湾から早期に受けた通知を国際社会に
示さなかった。公衆衛生より政治を優先した」などと批判しましたが、AFP通信の
取材に対しWHOは「台湾からの通知にヒトからヒトへの感染について言及はなかった」
と否定しました。
これについて台湾当局は11日、WHOに対して去年12月末に送った通知の全文を公表
しました。
文書には「中国の武漢で非定型の肺炎が少なくとも7例出ていると報道されている。
現地当局はSARSとはみられないとしているが、患者は隔離治療を受けている」などと
書かれています。
台湾の陳時中衛生福利部長は会見で「隔離治療がどのような状況で必要となるかは
公共衛生の専門家や医師であれば誰でもわかる。これを警告と呼ばず、何を警告と
呼ぶのか」と述べ、文書はヒトからヒトへの感染が疑われる事案が起きていると
警告していたと強調しました。
台湾は、WHOの対応は中国寄りだと批判するアメリカのトランプ政権に歩調をあわせた
形です。
FOCUS TAIWANの記事(英語)
上記記事翻訳文 「台湾がWHOに警告したメールの内容はこれだ!」