1400億円豪邸の主は…反体制指導者ナバリヌイ氏側、動画公開「汚職の実態」
ナバリヌイ氏側が、プーチン氏の私邸だと主張する邸宅。ロシア南部クラスノダール地方の黒海沿岸にあり、周囲の森や奥の建物も私邸の敷地だという=19日、ナバリヌイ氏の陣営によってユーチューブに公開された動画から
ドイツからの帰国直後にモスクワの空港で拘束されたロシアの反政権活動家、アレクセイ・ナバリヌイ氏
の陣営がプーチン大統領の「汚職の実態を暴露した」とする動画を19日、インターネットに公開、再生回数
は半日で1千万回を突破した。政権打倒を市民に呼びかける同氏の陣営は23日、全国規模の反政権集会も
計画しており、政権との激しい対立に発展する可能性もある。
動画は19日夕方、ナバリヌイ氏の陣営が公開した。ロシア南部クラスノダール地方の黒海沿岸にあると
されるプーチン氏の私邸の建設のため、側近や親族を通じて国営企業などの利益を吸い上げる汚職の
構図を明らかにしたとしている。撮影はナバリヌイ氏の帰国前で、拘束されることも予測し、事前に
用意していたとみられる。
動画を制作したのはナバリヌイ氏が設立した「反汚職基金」。治安機関の追跡をかわしてドローンを
飛ばし、劇場や畳敷きのトレーニングルーム、専用の港に通じる地下通路もあるという宮殿のような
私邸を上空から撮影したとされる。隣接するブドウ畑やワイン工場などを含めた敷地の総面積は
「モナコ公国の約39倍の7800ヘクタール」、建設費は「少なくとも1千億ルーブル(約1400億円)」
としている。 汚職の真偽は不明だが、建設作業員から入手したという設計図や登記書類などを示し、
建設に関わった関係者の証言も紹介している。
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