サウジ石油タンカー2隻、UAE沖で「破壊行為」受け損傷
2019年5月13日 18:16 発信地:リヤド/サウジアラビア AFP
アラブ首長国連邦を構成するフジャイラ首長国の沖合で「妨害行為」を受けて損傷したとされる石油タンカー2隻のうち1隻(2019年5月13日撮影)
【5月13日 AFP】サウジアラビアの石油タンカー2隻が、アラブ首長国連邦(UAE)沖で
「破壊行為」を受けて損傷したと、国営サウジ通信(SPA)が13日、エネルギー相の話として報じた。
SPAによると、ハリド・ビン・アブドルアジズ・ファリハ(Khalid bin Abdulaziz al-Falih)
エネルギー産業鉱物資源相が、「サウジの石油タンカー2隻が、アラビア湾(ペルシャ湾、
Persian Gulf)を横断中にUAEの排他的経済水域(EEZ)内のフジャイラ(Fujairah)首長国沖で
破壊行為の標的となった」と述べたという。
UAE政府は前日12日にも、船籍の異なる商船4隻がフジャイラ沖で破壊行為の標的になったと
発表していた。
ファリハ氏は、破壊行為による死傷者はおらず、石油の流出もないが、「2隻の船体が大きく
損傷した」と述べた。うち1隻は米市場向けの原油を積み込むために、サウジの海上石油
ターミナルに向かっていたとされる。
UAEは行為主体には言及していないものの、「商船や民間船への破壊行為に及び、乗客乗員の
安全と生命を脅かすのは深刻な事態だ」と警告している。
同域では、「イランの脅威」があると訴える米国が、複数のB52戦略爆撃機を配置するなど、
軍事的プレゼンスを拡大してきており、両国間の緊張が高まっている。
先週にはイランが、2015年に主要国との間で締結し、昨年米国が離脱した核合意の一部を
履行しないと発表。その2日後に米国防総省はイランの脅威を理由に、輸送揚陸艦と地対空
ミサイルシステム「パトリオット(Patriot)」を派遣すると明らかにした。
ノルウェー船籍のタンカーをとらえた画像。船体の損傷が確認できる/CNN