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あま~い物:砂糖は脳をどう変えてしまう? 研究であきらかに / デザートはどの頻度で取ればいいか

2020-02-13 12:19:35 | 健康・糖質制限・ダイエット・衛生

砂糖は脳をどう変えてしまう? 研究であきらかに

2020年01月17日 07:15       SPUTNIK

 

研究によって砂糖が薬物のように脳に作用し、砂糖摂取の習慣化を引き起こすことが

証明された。この研究結果は科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。

 

甘いものを食べたい欲求を抑えられないと嘆く人は多い。また、甘いものを食べる

習慣のせいで、肥満になったり糖尿病を発症する。砂糖は「甘い麻薬」と呼ばれるが、

最近まで砂糖への依存性を示す科学的根拠は得られていなかった。

 

オーフス大学(デンマーク)の研究者らがブタを使って実験を行ったところ、砂糖は

本当に麻薬のようにブタの脳に影響を与えるとの研究結果が出た。実はブタの脳は、

人間の脳と非常によく似ている。

 

同大学のプレスリリースで、この研究論文の筆頭著者のマイケル・ウィンターダール

准教授(臨床医学)は「砂糖はその生理学的効果のために有害であることは疑いようが

なかった。しかし、砂糖が脳や行動に影響を与えるかについては我々は疑問視していた」

と述べている。

 

実験ではブタ7頭に12日間2リットルの砂糖水が与えられた。実験期間中、研究者らは

ブタの脳をMRIで撮影し、実験開始前、実験初日終了時、最終日の実験終了時の脳の

画像を比較した。

 

研究者らは、砂糖が薬物と同じように脳の報酬系(報酬の受容や期待に関係する領域)に

影響を与え、ドーパミンなどの神経伝達物質を放出することを発見した。

喜び、幸福などの感覚と関係する報酬系は、セックス、接触、知識欲など、他の方法で

活性化することができるが、人工的な刺激の方が時折より速く、より強く働くことがある。

 

 

デザートはどの頻度で取ればいいか。栄養士が説明

2019年12月28日 03:05   SPUTNIK

 

ロシアの栄養士アントニーナ・スタロドゥボワ氏が、新年にどのようなデザートを

用意したらいいか、甘いものはどの頻度で取ればいいかについて語った。

ラジオ局「ガバリット・モスクワ」が報じた。

 

スタロドゥボワ氏によれば、新年用の料理には、カロリー値がもっとも低い食事を選び、

砂糖はできるだけ控える必要があるという。

 

スタロドゥボワ氏は、「健康的なデザートの選択肢としては、なによりフルーツがあり、

もちろん、砂糖の使用が少ないフルーツベースのデザートといったものが上げられる」と

説明した。

 

また同氏は、製菓はお祝い用の食べ物であって、毎日食べる必要はないと指摘した。

スタロドゥボワ氏によれば、甘いものの摂取の頻度としては、週に1回以下が好ましい

という。

 

甘いものがアルコールのように作用するのはどんな時?学者が解明

2019年12月16日 08:55    SPUTNIK

 

昔から、甘いものはうつ病の際に役立つと考えられている。しかし、砂糖の作用は

アルコールの作用と似ており、大量に摂取すると精神状態が悪化するだけであることが

明らかとなった。研究結果が、メディカル・ハイポッセシーズ誌に掲載された。

 

米カンザス大学の心理学者らは、たくさんのお祝いの料理に含まれている砂糖と

その代替品が、うつ病につながる代謝、炎症、神経生物学的プロセスを引き起こすことを

発見した。

 

冬の時期に日照量が減少して体内時計が狂うと、抑うつ状態が悪化する。

学者らによると、最大30%の人々がこのような状況に陥っている。また冬になると

5~10%の人に本格的な臨床的うつ病エピソードがみられる。

 

研究論文の著者の1人で、臨床心理学科の助教授、スティーブン・イラルディ氏は

「やって来る冬のうつ病の特徴の1つは炭水化物の渇望だ。さらに年の瀬の時期、

人々はお祝いの甘いものに常に直面する」と述べている。

カンザス大学のプレスリリースの中で述べられている。

 

イラルディ氏によると、砂糖はエネルギーを与え、力のみなぎりや気分の高まりを

感じさせるため、うつ状態のときに甘いものを我慢するのは特に困難だという。

 

イラルディ氏は「甘いものは麻薬のように作用する」と述べ、「甘いものはすぐに

気分を高める効果を与えるが、大量に摂取すると体調が悪化したり、体内の炎症が

高まったり、体重が増加するなどの有害な結果を引き起こす恐れがある」と指摘している。

学者らは、甘いものの生理学的および心理的効果とアルコールの摂取はよく似ていると

指摘している。

 

イラルディ氏は「1日1杯のアルコール飲料は安全であり、人々の気分やエネルギーに

よい影響を及ぼす。なぜならアルコールは純粋なカロリー、純粋なエネルギーだからだ。

しかし大量に摂取するときわめて有毒なものとなる。砂糖をめぐる状況もこれと非常に

よく似ている。うつ病を防ぐために食事を最適化する人々は、脳が必要とする栄養量を

計算し、過剰な糖を拒否する必要がある」と述べている。

 

冬のうつ病に対処する方法とは?

学者たちはうつ病対策として、植物性食品オメガ3脂肪酸が豊富な最小限の加工を施した

食品を勧めている。なお砂糖の1日あたりの摂取量は25グラムを超えてはいけないという。

 

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甘味料の 「甘さ」 について
 
 農畜産業振興機構           精糖工業会
 
 一口に「甘味料」といっても、さまざまな種類があり、それぞれ特性をもっています。
 
これらを結びつける共通項はまさに「甘い」ということですが、この甘さの強さや
 
味質には違いがあります。今回は、この点について見ていきましょう。

 
甘味の 「強さ」

 甘味料の甘味の強さを評価したものを 「甘味度 (かんみど)」 といいます。
 
一般的には、純ショ糖 (砂糖) 溶液と比較した値で表わされます。この評価は、パネラー (被験者) に
 
よる 「官能検査」 により、甘味を感じる最小の濃度 (“いき値” といいます) の比較、または一定濃度の
 
ショ糖溶液 (例えば10%溶液) と同じ甘味の強さを示す被験甘味料の濃度の比較で行われます。
 
検査時の条件の違いにより甘味度の値には幅が出てきますので各種条件の設定には充分な注意が
 
必要です。
 
 ショ糖を1.00とした場合の主な甘味料の甘味度は、以下の表の通りです。
 
 砂糖以外の糖質系甘味料の甘味度は、果糖以外はショ糖に比べて少し低くなっています。
 
異性化糖は、ブドウ糖に酵素を作用させ、約半分を果糖に変えたものですが、当初、実際の果糖の
 
出来る割合は42%までにしかならず、甘味度は砂糖に比べて低かったのですが、その後、砂糖の
 
甘味度に合わせるべく、果糖分を55%にまで引き上げる製法が確立され、現在はこの55%ものが
 
主流になっています。
 
 その他、糖アルコールの甘味度はショ糖に比べて低くなっています。また、非糖質系甘味料は
 
天然・合成を問わず、甘味度はショ糖に比べて極めて高くなっています。一般的に非糖質系甘味料は、
 
苦味が残るものや味の切れが悪いものが多いとされていますが、「砂糖の甘さに近づける」 という
 
大目標のもと、2種類あるいは数種類の甘味料を混合し、甘味の質を改善しているのが現状です。
 
また、余談ですが、糖類の中でもβマンノースとゲンチオビオースのように、甘味ではなく、
 
例外的に苦味を呈するものがあります。
 
 
甘味の種類と甘味度

分子構造による甘さの違い
 
 ところで、ブドウ糖と果糖は、分子構造上、α型とβ型というものがあり (異性体という)、
 
実は、この構造の違いによって甘さも違います。ブドウ糖の場合、α型の方がβ型より甘く、
 
その強さは約1.5倍と言われています。逆に、果糖の場合は、β型の方がα型より甘く、その強さは
 
約3倍と言われています。この両型の比率は、水溶液中でゆっくりと変化し、それに応じて甘味も
 
変化します。特に、果糖は温度による影響を受け、低温ではβ型だったものが、高温ではα型になり、
 
甘味も減少します。
 
 砂糖 (ショ糖) は、ブドウ糖と果糖が1分子ずつ結合したものである、と以前お話しましたが、
 
この中でも甘味の強いα-ブドウ糖とβ-果糖の分子が結合することにより、甘味も強く、また、両分子が
 
結合することにより、ブドウ糖や果糖のような異性体はできず、温度による甘味の変化もなくなります。
 
このことが、砂糖が安定した甘味を持ち、調理や菓子作りに適している、という理由なのです。
 
また、糖は二糖類、三糖類、四糖類…と単糖類の結合数が増えるにつれて甘味が減少します。
 
デンプンなどの多糖類になると、甘味はなくなるのです。

 
味は 「味覚」 だけではない

 最初に、甘味度は 「官能検査」 により測定すると申し上げました。“官能” は、言い換えれば
 
人間の感覚による検査ですから、条件設定等、慎重な配慮が必要になるわけです。
 
 そもそも、人が味を感じるときには、五感すべてが働きます。つまり、食品の見た目 (視覚)、
 
歯触り・舌触り (触覚)、食べるときの音 (聴覚)、匂い (嗅覚)、そして味 (味覚) のすべてを働かせる
 
わけです。
 
  例えば、視覚で言えば、同じショ糖の濃度であっても、赤色に着色したものは、無色のものに
 
比べて甘さを強く感じ、青色に着色したものは逆に甘さを少なく感じます。一般に暖色系のものは
 
より甘く感じ、寒色系のものは甘さの感じ方が少ないと言われています。よく、料理人の中で
 
「冷たいものは甘味がとぶ」 と言われる方がいますが、このことが影響しているのかもしれません。
 
いずれにしろ、「甘さ」 をはじめとする 「味」 の判断は複雑です。
 
 ただ、甘さについて言えば、その質や安定度から砂糖が最も優れていることは明らかです。
 
これは他の甘味料を製造されたり使用されている方々も明言していますし、今後も様々な意味で
 
甘味料の大きな基準であり続けることでしょう。

http://www.diana.dti.ne.jp/~som-e/main-h11.html

 

糖類の分類

 糖類は、単糖類と、単糖類が複数、縮合した少糖類(単糖が2~20分子程度、結合したもので

オリゴ糖ともいう)と多糖類などに分けられる。


 三大栄養素の「糖質」は、糖類を主要成分としているもので、狭義の糖質と食物繊維

(主に多糖類)を、炭水化物あるいは糖質と呼ぶこともある。

 

 加水分解(水と反応して生成物に分解される)で分けられないものを単糖類といい、

グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノースなどがある。

グルコース(ブドウ糖)・・脳のエネルギー源。水溶性で甘みがある。


*フルクトース(フラクトース・レブロース・果糖)・・果実に最も多く含まれている。水溶性で甘みがあり、温度が下げることで甘みを増す。


*ガラクトース(脳糖)・・ギリシャ語の乳[Gala]が由来。乳製品や甜菜(サトウダイコン)に含まれるラクトース(二糖類)の構成成分で、エネルギー源。

*マンノース・・コンニャクの主成分コンニャクマンナン(グルコマンナン)を構成する糖。腸の掃除役。

 

 二糖類は、単糖類2分子が結合(グリコシド結合)したもの。マルトース、スクロース、

ラクトースなどがある。

*マルトース(麦芽糖)・・麦芽糖という名は、大麦の種子を発芽(麦芽=モルト)させたものに多く含まれていることに由来する。水飴の主成分。

*スクロース(蔗糖)・・ショ糖。砂糖のこと。グルコースとフルクトースで構成され、サトウキビやサトウダイコン、カエデの一種から抽出できる。170℃くらいで加熱するとカラメルになる。

甘味料として使われ、口中細菌が酸に変化させるため、虫歯の原因にも。一度に大量に摂取すると健康に悪影響を及ぼす。

*ラクトース(乳糖)・・ガラクトースとブドウ糖。哺乳類の乳汁や、レンギョウの花粉中などにも含まれる。

*フラクトオリゴ糖・・果糖が3~5個つながったもの。タマネギ、ゴボウ、アスパラガスなどに含まれる。

*ガラクトオリゴ糖・・ガラクトースとブドウ糖が3~6個つながったもの。

*ラフィノース[ピートオリゴ糖]・・ガラクトース、ブドウ糖、果糖が3個つながったもの。甜菜、豆類などに多く含まれている。

*スタキオース・・ガラクトース、ブドウ糖、果糖が4個つながったもの。豆類などに多く含まれている。

 

 多糖類は、単糖が数十~数百結合したもの。デンプン、グリコーゲン、セルロース、

ペクチン、アルギン酸、グルコマンナン、キチン、ヒアルロン酸、コンドロイチン、

アガロースなどがある。

*デンプン・・ブドウ糖がつながったもの。アミロース、アミロペクチンに分けられる。トウモロコシ、小麦、米、ソラマメ、馬鈴薯、サツマイモ、クズ、カタクリ、タピオカなどに含まれる。

*グリコーゲン(糖源)・・主に肝臓と骨格筋で合成される。スポーツ医学では、運動能力を高めるためグリコーゲンを効率よく貯蔵することを「カーボ・ローディング(グリコーゲン・ローディング)]という。キャラメルの「グリコ」(株式会社江崎グリコ)の名前の由来となっているのは有名な話。

*セルロース(繊維素)・・ブドウ糖がつながったもの。地球上で最も多く存在する炭水化物。植物細胞の主成分。不溶性。

*ペクチン・・ガラクツロン酸がつながったもの。植物の細胞壁に含まれる。サトウダイコン、ヒマワリ、グレープフルーツ、ライム、レモン、リンゴなど果物から抽出される。

*イヌリン・・果糖がつながったもの。植物や穀類の繊維分。

*アルギン酸・・褐藻(主に褐色の海藻)などに含まれる食物繊維。ネバネバ成分。

*グルコマンナン・・コンニャクに含まれる食物繊維で吸水性が高い。グルコースとマンノースが結合している。

*チキン・・エビ、カニ、昆虫、貝、キノコなど菌類に含まれているムコ多糖類。アルカリの加水分解によってキトサンに変換される。

*ヒアルロン酸・・人間の細胞間に存在するムコ多糖類。保水力が高い。

*コンドロイチン・・体内でタンパク質と結びついて存在しているムコ多糖類。

*アガロース・・寒天の主成分。ガラクトースで構成される。紅藻類にも含まれる。

 

糖鎖

 人間の体内すべての細胞の表面には、糖が鎖状に結合した産毛のようなものが、多数

付いている。

 構造は、タンパク質(60%は、糖鎖とタンパク質が共有結合した糖タンパク質)や脂質と

共有結合し、細胞内からタンパク質でつながって細胞表面に出ている。

 糖鎖は、細胞の状態、ホルモンや酵素、ウイルスや菌などを認識したり、情報の伝達を

する、アンテナのような働きをしている。たとえば、免疫細胞では異物が何かを判断し、

神経細胞では細胞同士がアンテナを互いに触れ合わせて情報伝達をしている。ちなみに

血液型は、末端に付いている糖鎖の違いによって決まり、また、ガン、慢性疾患、

免疫異常、ウイルスや細菌による感染症、老化などで糖鎖の構造が変化することも

わかっている。

 結合している糖の種類は、グルコース・ガラクトース・マンノース・L-フコース・

N-アセチルグルコサミン・N-アセチルガラクトサミン・N-アセチルノイラミン酸・

キシロース(・L-アラビノース)など。

 肝臓でビタミン、ミネラル、酵素によって合成される。

 マンノースはキダチアロエ、フコースはメカブ、モズク、コンブ、ワカメなど褐藻類、

キシロースは植物、N-アセチルグルコサミンはカニやエビなどのキチン質、N-アセチル

ガラクトサミンはヤマイモ、オクラ、納豆など、N-アセチルノイラミン酸は母乳などに

含まれているが、グルコースとガラクトース以外は、摂取が難しいともいわれている。

「糖鎖」は、核酸(DNA)やタンパク質とともに、生体を構成する3つの鎖状の一つ、

「第三の鎖状生命分子」といわれている。

 ここ何年かでようやく様々な重要な役割を持つことはわかってきたが、直線状に

つながっている核酸(ヌクレオチドがポリヌクレオチド鎖になっている)や、タンパク質

(アミノ酸がポリペプチド鎖になっている)に比べて、糖(単糖がオリゴ糖鎖や多糖鎖に

なっている)が枝分かれした複雑な構造になっており、まだ、解明されていない部分も多い。

 

多糖類は、有機高分子の天然高分子

 高分子(高分子化合物)とは、多数の原子が共有結合している分子のこと。原子が1000個

あるいは分子が10000個以上のものを指すことが多い。それ以下のものを低分子と呼ぶ。

 高分子は巨大分子とも呼ばれ、ポリマー(重合体)と、ほぼ同義語である。

 高分子の概念は、1926年にヘルマン・シュタウディンガー氏により提唱された。

 多数の原子を結合する元素は、炭素、ケイ素、酸素しかなく、ほとんどのものはこれらの

元素を骨格とする。

 炭素を骨格とする物を有機高分子といい、多糖類、タンパク質、脂質、核酸、ゴムの

木から取れる天然ゴムは天然高分子に分類される。

 栄養素として見た時に、人間の腸から吸収できるのは、分子量が6000個以下ぐらいの

ものとされており、高分子である三大栄養素のタンパク質、脂質、糖類(多糖類)は、体内で

酵素により低分子に分解されて、初めて吸収される。つまり、低分子の方が吸収されやすい

のだが、高分子と低分子では、その性質も変わる。

 有機高分子の合成高分子には、合成樹脂(プラスティック、ポリエチレンなど)、

合成繊維(ナイロン、ポリエステルなど)、合成ゴムがある。ちなみに、ポリエステル、

ポリエチレンなどの「ポリ」は、ポリマー(重合体=高分子)の「ポリ」で、ペット

ボトルのPETはポリエチレンテレフタレートの頭文字。

 ケイ素を骨格とする無機高分子には、天然高分子の水晶や雲母、そして、合成高分子

にはガラスやシリコン樹脂などがある。

 

更に砂糖について知りたい方は

甘味物質の化学

 


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