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主夫の徒然なるままに

言語の習得(2)<間違えて覚える日本語> 

 2歳児の日本語言語の習得を見ていると、英語学習で苦労している学生や大人たちを同じなのだとつくづく思う。

まずは、反復の時期。大人が、「おいしい?」と聞くと、「おいしい」と答える。「楽しい?」と聞くと「楽しい」と答える。親を含む大人は、これで自分が幼児にしてあげることで肯定的な答えが返ってくることで満足するが、実は、質問に対して反復しているだけという場合が多い。「〇ちゃん、2歳だね?」。と聞くと「2歳」と答える。「〇ちゃん、いま何歳?」と聞くと、「いま何歳」と反復して答える。「いま何歳?」ときかれたら、「2歳」と答えることを教えて「2歳」と答えるようになる。「今、いくつ?」と聞くと「いまいくつ」と答える。「ふたつ」と答えることを教えてちゃんと答えるようになる。「〇ちゃん、お名前は?」、もちろん答えは、「お名前は」なので、ここで「XX〇ちゃんです」と導くとちゃんと答えるようになる。このめんどくささは、英語学習者の初心者導入過程とよく似ている部分でもある。

 否定の導入。「おいしい?」と聞いて、おいしくない時の答えは、「おいしい、ない。」とにかく「ない」をつけると否定になる。「たのしい、ない。」「食べる、ない。」 英会話でもなんでもnotをつけて解決しようとすることがおおい。「This? Not good. Not eat. Like not.」「行かない」なども「Not go!」となるが、けっこう通じる英会話だ。しかし、その英語は、2歳レベルということになる。やはり、親などの表現から、しばらくして「おいしない」「おもしろない」などの形容詞の活用を正しく表現するようになるのは驚きでもある。

 日本語らしい表現には、公式がないものが多いが、大人にとってすぐに理解できるものとできないものがある。「赤」「青」「黄色」というので、「みどり」「むらさき」などと言うときは、即座に、その色には「い」はつけないのだよと教えることで即座に理解していくようだ。むずかしかったのは、「お・さかな」「お・まんじゅう」「お・にく」と言うので、幼児から空をゆびさして「お・とり」と言われたときは、何のことなのかしばらく理解できなかった。このような例は、「ご」なども多くありそうで、大人であれば、和語系には「お」、漢語系には「ご」をつけるなどの説明ができそうだ。「お知らせ」「ご連絡」しかし、例外も多いし、大人も間違って「おビール」などと平気で言っているので、使い道を幼児にどうやって教えるのかむずかしい。とにかく「お鳥」とは言わないよと教えるしかない。「とにかく覚えよう!」と言われると英語学習初心者は、学習意欲をなくしていくが、幼児は、お構いなくおしゃべりを続け、正しい日本語を覚えていく。すばらしい。

 英語を上達する方法も同じかもしれない。とにかく、「しゃべり続けていく」こと。


<主夫の作る夕食>
一日目は、コストコのチキン丸焼きとワイン、パン。
二日目は、じゃがいものみりん揚げで。
三日目は、チキンスープとなる。
コストパフォーマンス抜群です!




<思い出の一枚>
美しいトルコの風景






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