ニューヨーク州ロチェスターの小さな公園で幼稚園児が遊んでいた。私は、そこに座って幼児たちの英語を聞いていた。「あいつら、英語、上手だなぁ」とへんに感動し、また、落ち込んだ。彼らの発音は上手だし、すらすら英語がでてくるのが羨ましいと思ってしまった。
さて、うちの家にいる3歳児もよく日本語をしゃべる。2歳半頃までは、2語文や3語文程度しか話せなかったのが、3歳前後から急に普通の日本語会話ができるようになっている。ある意味、3歳で完成日本語を話しているように思える。発音は、まだ不得意な部分もあって、タ行は、タチチュテトやお姫様が、おしめさま、おみめさまになったりで、難しい発音も多いようだが、会話には困らない。
驚くべきは、女性語や丁寧語、仮定の文などが登場してくることであろうか。
※ 猫じゃないわ、犬でしょう。→どこでこんな言い方を学習してくるのだろうか
※ あたし、寝るわね。 →終助詞の使い方が完璧
※ もしかして、~ →If ~、→maybe →by any chance →Do you mean that などのどの意味でつかっているのだろうか?
※ 熱くないじゃん! →じゃんは、外国人には説明しにくい日本語表現ですね。
※ (電話での会話:今、何してるの) お菓子食べた、です。 →丁寧語の使い方はむずかしい。尊敬語や謙譲語はもっと難しいよ!
笑ってしまうやら感心するやら、とにかく、おしゃべり大好きで話し続ける。語学の習得にはこれが、一番必要なのであろう。
<おしゃべりするアンパンマンと対話中>
ついでに小学校高学年の読むコナンのような探偵ものやちょっと面白い小説などを英語で読んでみると、いわゆる仮定法の表現が非常に多く出てくる。日本の英語学習では、仮定法は高校生になって出てくるのだが、実際の会話でも「もし、~?」や「~していたら」などの表現は日常的なので幼児でも使うのは当然だし、not only~ but alsoなどの熟語も普通に小学生向け小説にも出てくる。楽しい英語、楽しむ英語には、やはり、かなりの基礎練習と恥じることのない実戦練習が必要のようである。
幼児の日本語習得を0歳から3歳までを身近にみているとそのことを痛感する。
<白いコスモスを背景に叫ぶ!>
<想い出の一枚>
※表紙の写真も同じく、NewYorkの下街でシェービングクリームを使って大騒ぎをしている小学生たち
<主夫の作る夕食>
ささみと人参、相性がいい!