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主夫の徒然なるままに

言語の習得(7)「あのね」

 もうすぐ3歳になる幼児が、話しかけるときに「あのね」と言ってくる。
大人から幼児にむかって「あのね」とは、けっして言わないと思うのでどこで覚えてくるのだろうかと不思議に思った。でも、「あのね、今日ね、お買い物に行って、」など「あのね」と話しかけられると嬉しくなってしまう。
 この「あのね」の品詞は何だろうと調べてみると、「感動詞ーよびかけ」とのこと「もしもし」「こらぁ」などと同じ品詞、「やっちゃえ(〇〇)」なども含まれるようだ。
 英語では、「あのね」は、You know what. や、単に You know と同じであろう。幼児英語、例えば、yum,yum(おいちい)など有名だが、「あのね」に対応した幼児英語があるかどうかは、知らない。ところで、昔、アメリカを訪問した時、you know を連発するアメリカ人がいて、ひとつのフレーズごとに~~ you know, ~~ you know と言うので、ものすごく確認を求めているのかと思い、I don't know と答えた。日本語の状況で言えば、「ね、ね、ねぇ」と言っているのに「知らない、知らないよ」と返答しているような感じだろうか。彼女の窮した顔と自分の無学さに笑いを禁じ得ない。
 
 言語の習得には、長い離陸滑走が必要だと思う。英語の勉強を一生懸命やっているのに英語がわからない、聞き取れない、いい点が取れないなど挫折しそうな時が何度もやってくる。しかし、その時期を超えたある時、電話で英会話ができたり、すらすらと長文の意味が判ったり、そして、志望の学校の合格点がとれたりする。離陸するまで長い時間がかかるのは、幼児が言語を習得するのも同じような感じであった。2語文、3語文を経て、2歳半を過ぎるころから、接続詞をつかうような複雑な文を言うようになった。まるで爆発のように次々と日本語が出てくる。さらに抽象的な言語も含むようになる。「〇ちゃん、今、絶好調」などと表現するようになった。ただし、動詞や形容詞などの活用は、難しそうで、ビンのフタを開けようとして、「開けない」と言ってしまう。「開かない」だよと教えてもなかなか無意識に使うことができないようだ。

 Youtube の幼児向け番組を毎日見させているのは、どうかと思うが、youtubeからかなりの知識の獲得と影響を受けていることは確かだ。最近は、英語の番組からスペイン語の番組をみることが多くなってきて、ABCの発音も怪しくなってきた。abcソングを歌っても何かしっくりこない。さらに、番組が歌で構成されるものが多い影響か、鼻歌交じりで手を洗ったり洋服を選んだりする。見ているとまるで「ひとりミュージカル」のをやっているようで、驚いてしまう。
 幼児の言語の発達、見ていると楽しく、また、感動する。


      表題の写真は<アルファベットパズル>


<主夫の作る夕食>

焼きナスの皮むきがうまくいかない。庭でとれたトマトに自家製タルタルソース、こちらは上手にできた。市販の牛肉コロッケ=人気薄でした。


<想い出の一枚>
北海道の白い恋人工場、お菓子です。






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