一週間7日とはどんな数字なのか 29/4 30/4 28/4 7
月の満ち欠けの周期29.5日を4分割していたものです。
新月・上弦の月・満月・下弦の月が一つのサイクルとなり、その変化の間が約7日とできる、これが4回あるので日数として、7*4 一ケ月は28日です。
365日には不足するため、それを閏月として追加する。
年の始めは春分の日前後としていた。
基本的には太陽暦が元にあり春分の日が基準となり太陰暦が作製されていたもののようだ。
では、春分の日はどのようにして観測していたのか、カペラで観測していたと言うようだが、カペラと春分の日の関係はどのようにして観測把握したのだろうかが不明。
縄文人は二至を把握して縄文中期には二至二分を把握していた。ここから来ていたのだろうと考えている。
引用ーーーーーー
『中央新書 シュメル神話の世界 粘土板に刻まれた最古のロマン 岡田明子 小林登志子著』より
3. 天文学と七曜制
シュメール人は農耕をしていたため、川の氾濫時期や収穫時期を正確に知る必要があった。
そのため、28日をかけて変化する月の満ち欠けを基準に日を管理する方法を考えた。
月の状態を4つに分けると、新月、満月、上弦、下弦となる。それぞれの期間を7日と想定すると、ちょうどよくなるため、これを1週間とした。
シュメール人が確立した、この太陰暦的な考え方は、近代でも生活に根付いている。
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また、週の日数である7という数字の起源もシュメールの影響。月の周期と関係があります。新月・上弦の月・満月・下弦の月が一つのサイクルとなり、その変化の間が約7日、これが4回あるので、一ケ月は28日です。
シュメール人は、最初に半月(上弦の月)になる月の七番目の日を祭日にし、ヘブライ人(ユダヤ人)も七番目の日を休日とし、ここから日曜日に休む習慣が生まれました。
のちに、主要天体が太陽と月と五つの惑星(火星、水星、木星、金星、土星)の合計で7つあることがわかると、7という数字はさらに神聖視されるようになり、それぞれの日に守護星をつけます。
各曜日の名前に七つの天体(七曜=日月火水木金土)の名前を対応。この7日を一つの単位とするのが一週間で、上記のような曜日というものが考え出されました。
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バビロニア暦の月名はバビロン捕囚の時からユダヤ暦に採用された。年の始まりを春分とする前提によっており、イラン暦のような太陽暦と共通する一方、同じ太陰太陽暦でありながら中国暦とは違いが見られる。
引用ーーーーーー
エジプト文明が太陽暦を採用していたのに対して、メソポタミア文明は太陰太陽暦を採用していた。
太陰太陽暦とは、月の満ち欠けの周期である30日(より厳密には、29.53日なので、29日の月も混ぜなければならない)を1月とし、1年を12月とし、毎年11日ほど生じる回帰年とのずれを19年に7回の割合で閏月を挿入することで縮小する暦である。
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近似分数
●太陽と月の周期
(1)1太陽年は平均365.242194・・・日
(2)1朔望月は平均 29.530589・・・日
太陽年は地球が太陽の回りを1周する時間。朔望月は新月から次の新月までの時間と 思って頂いて良いでしょう。これを割り算してみます。
太陽年 365.242194
_________=12.36827.........
朔望月 29.530589
何処まで行っても終わらない小数が並んでおります。でもこの数をなんとかしなければ、 太陰太陽暦は作れません。現在の太陽暦と比べて太陰太陽暦が難しい原因はここにあるのですね。