女性は男性を受け入れたとき、”心からの愛”がそこにきていないと、あるいは相手に心と魂を分かち合う意志がないと、そのことを敏感に察知する。
男性の体に対して、これほど無防備な形で自分を開放しているのに、その間、相手の体以外の部分は見せてもらえないということになると、女性はやりきれない。
彼女はその気持ちに自分でも気づかないかもしれないが、なぜだが寂しくてたまらない、あるいは悲しくてたまらないと感じるだろう。
それが原因で、女性は体の緊張をゆるめられない、オーガズムを感じられないといったセックスのトラブルを抱え込む場合もあれば、いずれ、不安や神経過敏に悩まされるようになる場合もあるかもしれない。
男性が自分の体の奥深いところへ入り込むのと同じように、自分も男性の心の奥深いところへ入り込んでいる―女性はその手応えがほしい。
男性にとってセックスの間、女性に全面的に受け入れられていると感じることが重要であるように、女性にとっても、男性が精神的に自分を受け入れている、すべてを自分に見せているという手応えを感じることは何よりも重要なのだ。
彼女を愛することに自分のすべてをかければかけるほど、彼も彼女もより多くの愛を感じ、より次元の高い体験を共有することになる。
愛する女性のなかへ入る前に、あなたという存在のすべてが喜びと期待を感じながら彼女のなかへ流れ込むというイメージを思い描こう。
そして、心の中でこんなふうに唱えよう。
「僕のすべてを君のところへ持っていこう。僕のすべてが今、君とともにあって、君の神聖な場所へ入っていくのを感じてほしい。僕を受け入れてくれる君に敬意を表すよ」
彼女の体内へ入っていくとき、あなたが彼女を招き入れているように、彼女の愛があなたの心の奥深くへと入ってくるところをイメージしよう。
このようなイメージを利用したテクニックの力を過小評価してはいけない。
こうしたテクニックの助けを借りることによって、ふたりはお互いに相手に心を開くことができるはずだ。
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心と心をつなぐ水路に障害物がなくなれば、体も心も同時にひとつになれる。
そして、ふたりは自分の全存在をかけて愛し合う。
ふたりの間には愛しかなくなる。
神聖な交わりとはそういうものだ。
エクスタシーとはそういうものだ。
つまりはこういうことだ。
あなたたちはともに横たわり、ひとつに溶け合い、あなたたちの「源」である愛と溶け合い、存在するすべてのものと溶け合う。
あなたたちは永遠の男と女である。
万物があなたたちをとおして喜ぶ。
万物があなたたちをとおして愛する。
あなたたちはあらゆるものである。
あなたたちはあらゆる場所である。
あなたたちは安息の場所にもどってきたのだ・・・。