斜めから降り注ぐ人付き合い

ふれあいの人付き合いについて綴っていこうかと思います。

火中の栗は金を払ってでも拾え

2022-08-10 20:05:35 | 人付き合い

職場では、ものの言い方が悪かったとか、態度が悪いとか、そのほか、ちょっとしたことがきっかけで、他人から嫌われることがある。

しかし、このような場合、嫌われてしまったからといって、仲直りの余地がないわけではない。

嫌われた場合、たいていの人は、自分を嫌っているということで相手を敬遠するために、ますます溝が深まってしまうのである。

ふとしたことから嫌われることになった場合は、冷却期間をおいて、自分も相手も冷静になったときをみはからい、こちらから話しかけるのがよい。

相手も冷静になっていれば、こちらからの話しかけに、快く応じるものである。

このようにして、言葉を交わす機会を多くもつようにすれば、完全にヨリをもどすことができる。

肝心なことは、最初の話のきっかけをつくることであるが、それには勇気がいる。

しかし、勇気を出して最初のひとことを口に出せば、あとはすらすら運ぶものである。

「先輩からつらく当たられるときどうしたらよいか」という質問もしばしば受ける。

先輩が、自分にだけつらく当たるということは、単に、毛嫌いとか虫が好かないというだけではなく、ほかに原因があるものと考えなければならない。

主な原因としては、以前、先輩を無視したり、やり込めたり、ばかにしたような口をきいたり、まちがいを指摘したなどがあげられるが、自分にそのような態度がなかったか反省してみなければならない。

会議の席上で先輩のまちがいを指摘したら、それ以来にらまれて困っているという若者がいた。

先輩も同じ人間であるかぎり、まちがいを起こすこともある。

その間違いを注意することは当然であるが、問題は、そのときの話し方にある。

つっけんどんにいわれれば、突っ込まれたという感情を抱き、後輩のくせに生意気だということになりやすいが、「こんなものがあるんですが、こういうときはどうすればよいでしょうか」と質問するような形をとれば、事情はまったく違ってくる。

最近の若いビジネスマンは、率直にものをいい、自由に振る舞っているので、相手を傷つけていることにきがついていないことが多い。

ところが、職場には、それを理解し、善意に解釈してくれる先輩ばかりいるとはかぎらない。

中には、あいつは生意気だとか、思いあがっているということで、つらく当たる人もいる。

「職場は競争の場だから、先輩も後輩もない、自分で思うようにバリバリやればよい」という考え方も、まちがっているとはいえないが、そのために、他人の立場や感情を無視するとあっては明らかにゆきすぎである。

組織は、一人だけの力で勝負するところではなく、集団の力の結集によって勝負するところなので、人間的つながりが、

個人に優先して重視されることを忘れてはならない。

一人前のビジネスマンともなれば、相手の立場を考え、先輩を立てることも学ばなければならない。

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先輩につらく当たられるときは、嫌われていることを承知の上で、進んで仕事のことをたずねたり、相談をもちかけたりして、先輩を頼りにしているという態度を示すことである。

このようにすれば、先輩も好意をもつようになるものだ。

先輩後輩の関係は微妙なものがあり、ドライに割り切っていけない面もあるので、参考のため、先輩に対する心得を列挙しておこう。

1.先輩を立てる

2.先輩をさしおいてでしゃばらない

3.先輩をやっつけない

4.先輩に楯つかない

5.先輩のあげ足をとらない

6.先輩に文句を言い過ぎない

7.先輩をばかにしない

8.先輩に仕事を押し付けない

9.先輩間の話に割り込まない

10.進んで先輩の指導を受ける

11.先輩のいうことを素直に聞き入れる

12.先輩の立場に立って考える

以上の点に注意していれば、先輩との人間関係もスムーズにいくはずである。