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正倉院の五弦琵琶は西方の様式の琵琶で遣唐使によってもたらされたようです。
撥(ばち)面にはラクダが描かれ、裏面には美しい螺鈿(貝細工)で飾られています。聖武天皇の自愛の品だったそうです。
今でいうとギブソンのギター?のような楽器かもしれません。奥さんに、
「ギブソン買っていい?」
「なんぼすんの?」
「50万」、「無理無理」とふつうの奥さんは言いそうですが、
聖武天皇の奥さんの光明皇后は藤原氏のお嬢様なので、
「じゃあ、あたしはディオールの生地でも」というようなことで、多くの外国製品が奈良に集まりました。これらを集めたのが正倉院の宝物かもしれません。
それらは中国の唐王朝がさかんであったのもありますが、当時のシルクロードで交易されるすぐれた文物が集まっています。
でも考えてみてください。中国はじめ当時多くの国がこうした文物を持っていたはずなのに、現存するのは日本だけです。
1200年以上もほとんど当時のまま地上で保管してきた日本のものを大事にする文化は本当にすごいと思います。
簡単に断捨離できませんね。