放課後、教室を出ようと出口に向かう。
スタンドバイミーが何か言いたげにあたしを見ている。
近づいた時、彼が口を開いた。
「アイシテマス」
おっ、あたしが教えた言葉覚えたね。
ゆっちゃんに報告。
「ああ、彼、休み時間中に予習してたよ。“ウォーアイニーって日本語でなんて言うんだっけ?”って聞かれた。」
そこまでして、いちクラスメイトとコミュニケーションを……カ、カワイイ。
今日は金曜日だし、何か食べに行こう。
昨日と同じく浩一の部屋の前でゆっちゃんとがやがや話すと、すぐに浩一がドアを開ける。
巣を荒らされるのを警戒して出てくるザリガニみたい。
「ご飯食べに行くよ。」
「わかった。」
「決して強制はしてないよ。行きたくなければ行かなくていいよ。」
「行く行く。」
最近わかった。浩一は「寂しがり屋」ではなく「誘われるのを待っている男」なのだ。
雰囲気の良いレストランを発見! 味も上品。でもちょっとお高い。
帰りにアイスを。
あたしが先に買った。その後ゆっちゃんが買った。
浩一は後から来たおっちゃんに割り込まれた。それが“佐々木浩一”。
これが“佐々木浩一”。今日もシャツイン。
スタンドバイミーが何か言いたげにあたしを見ている。
近づいた時、彼が口を開いた。
「アイシテマス」
おっ、あたしが教えた言葉覚えたね。
ゆっちゃんに報告。
「ああ、彼、休み時間中に予習してたよ。“ウォーアイニーって日本語でなんて言うんだっけ?”って聞かれた。」
そこまでして、いちクラスメイトとコミュニケーションを……カ、カワイイ。
今日は金曜日だし、何か食べに行こう。
昨日と同じく浩一の部屋の前でゆっちゃんとがやがや話すと、すぐに浩一がドアを開ける。
巣を荒らされるのを警戒して出てくるザリガニみたい。
「ご飯食べに行くよ。」
「わかった。」
「決して強制はしてないよ。行きたくなければ行かなくていいよ。」
「行く行く。」
最近わかった。浩一は「寂しがり屋」ではなく「誘われるのを待っている男」なのだ。
雰囲気の良いレストランを発見! 味も上品。でもちょっとお高い。
帰りにアイスを。
あたしが先に買った。その後ゆっちゃんが買った。
浩一は後から来たおっちゃんに割り込まれた。それが“佐々木浩一”。
これが“佐々木浩一”。今日もシャツイン。
この写真だと40に見えるよ。