夢在西安…? 大陸的☆☆生活

中国に留学してみました

代表団天国…☆

2014年12月05日 | 旅行
おとといのこと。事務室の先生から電話がかかってきた。
「金曜の朝、日本から代表団が来るから、交流してきて」
授業があるんだけど……まあいいか。ちょっと興味あるし。

日本人が2,3人やってきて、おしゃべりする程度かと思っていたら、翌日、知らない女の人から電話がかかってきた。軽く説明するから今から来てと言う。
そこに向かうと、大きな部屋で翌日の会場の準備をしている人たち。
どうやらお偉いさんが来るらしい。
大学教授やら作家やらの外賓だとか。
「質問事項考えておいて。」……これがいわゆる無茶振りというヤツだろう。

日本人留学生代表として借り出されたのは3人。朝8時から会場に向かって「回」の字に並べられたテーブルの、「ガヤ席」ではない中央寄りに座らされる。
で、誰が来るの?
聞いてみてびっくり!詳しいことはあえて伏せておくけれど、ある前大使、日本一のある大学の教授、ある不器用な小説家、ある元宇宙飛行士、郵政のある社長、年末の歌合戦が注目されるある局の元アナウンサー……ひえー!
中国側も大学長をはじめ、それなりのお偉方らしい。
「西安の名物はもう食べましたかー?」なんて愚かな質問をできる雰囲気ではない。

50人くらいの学生も見守り、事前に「釣魚島などのデリケートな問題には触れないように!」と規制が入り、しばらくして主役の方々が入場した。
おお、この人がぽっぽの作家! この人が宇宙に行った某利さん!
お堅い挨拶の後、日本語学科院生による日本留学経験の紹介があり、その後に質問コーナー。
中国側の知らないけど相当えらいと思われる人から留学生に向けて「留学の一番の収穫は?」との質問があった。
横に座る女の子は日本語で答え、あたしはあえて中国語で挑戦した。
緊張して日本語に訳すを忘れたまま話し続け、通訳に途中で止められてしまった。
その質問だけであたしの出番は終わった。
某利さんに「中国の衛の字はすごく簡単なので、ぜひ覚えて帰ってください」と言いたかったのに。

「下で写真撮るぞー。学生はちゃっちゃと下りてー!」
ガヤガヤと流れに任せて階段を下りる。
外でぶるぶる震えながらスタンバイ。あたしたちは前列の真ん中に入れてくれた。
主賓が揃ったところで記念撮影。
大学長とやたら日本語の上手な人が話しかけてきた。
「あなたの中国語はとても上手。ここの方言は癖があるから染まらないようにね」
大学長にほめられた。えへへ。でもこっちの人は誰だろう?
日本語学科の女の子がその人にサインを求めている。有名な人なのか?

ふと気付くと、「あれ?これもう帰っていいの…?」状態で散り散りになっていた。
日本代表団はもうあっちの方。日本人留学生代表として呼ばれた割に、5メートルと近づけなかった。
これで終わり?
運営側から「今日はわざわざありがとう」とお菓子かなんかくれてもいいんじゃないか?
「もういいのー?」
「帰っていいよ。ありがと」
これだもんなー。