大島の空の下で

伊豆大島在住の中年のおっさんのブログです.日々の出来事を綴っていきます.一部は mixiとマルチポスティングしています.

「1Q84」を読んでみる

2009-07-20 22:00:16 | Weblog
四六版上下巻で1055ページもある長編小説が発行からわずか1ヵ月半で14刷という驚異的な売れ行きだそうです.先週末地元伊豆大島の書店にも入荷したので今回の三連休に読んでみました. 
アイ・キュー・ハチジュウヨン  って知的障害のある人がなにかの特殊能力を発揮する(サヴァン症候群) お話かな… などととんでもない思い込みからスタートしました (^_^;)
正しい書名の読み方は イチ・キュウ・ハチ・ヨン です. 西暦1984年から月が二つ存在する異世界である 1Q84年に入り込んでしまった NHK受信料集金人の息子天吾と エホバの証人がモデルと思われる信者の娘 青豆のファンタジックな邂逅を描いた作品です. 浅間山荘事件,オウム事件,エホバの証人,ポスト構造主義,1984 etc. 現実の出来事や思想からインスパイアされた素材を基にブルドーザーみたいな力技とディテールに拘った表現で書かれたサスペンス入りの大ファンタジーです.ネタバレになるのでストーリーの詳述は省きますが,長い話ながら読み始めたら途中で止めるのが惜しく最終章まで引っ張り続けてくれるダレ場の無いストーリーです.
いかんせん読了には少々時間を要するのでまとまった読書時間が確保できた時に一気に読むことをお勧めします. 本作品には宗教・人間存在に係るテーマもあるように感じましたが基本はエンターティメントであると思います. 村上春樹氏の作品はこれ以前にはあの「ノルウェイの森」と本年2月に行われた「イスラエル批判講演」の原稿しか読んだことがありませんでした.ノーベル文学賞にいちばん近いところにいる現代日本作家との評もあるようですが,さもありなんと感じる大作でした.一読をお勧めします.

式根島行き

2009-07-17 23:40:16 | Weblog
7/13(月)から2泊3日の日程で式根島出張に行ってきました. 面積わずか3.7平方キロメートルのこの島には年に数回訪れますが何度行っても飽きません. 外周12kmの歩いて周ることも可能な小さな島に露天風呂が三ヶ所もあります(全て水着着用) 風光明媚な海水浴場や多種多様の魚介類が住み磯釣りに最適と言われるリアス式の海岸がありますが,ワタシ自身はほとんど釣りをやらないためこの島で糸を垂れてみたこととはまだありません.

写真左 「雅の湯」
人工の露天風呂ですがそれだけに施設が整っており更衣室やシャワー・夜間照明もあります. 夕食後,薄明かりの照明をたよりに一人入浴に行くと岩の上で涼む水着女性のシルエットに気づきました.ドギドキしながら湯に浸かっていると後からやって来た地元のおじいさんと親しげに話し始めました.会話の様子から地元のおばあちゃんと判断できました...ウーム 「夜目,遠目,笠の内」 (^_^;)


写真中 「足付温泉」
波の高い日は波頭が湯船までとどく野趣溢れる露天風呂です.温まりすぎたら目前にある海で冷やしてまた湯に浸かります.
水温の高いタイドプールといった代物ですが秘湯マニアの方にお勧めします. 


写真右 式根島の客船用桟橋から見える新島の全景
 両島は直線距離で 2.5kmほど,300年ほど前は繋がっていたとの伝説もありますが科学的根拠は薄いそうです.

バトンタッチ(?)失敗

2009-07-13 00:35:05 | Weblog
伊豆大島はほぼ完全な車社会です.バスは朝夕こそ1時間に2本ほどありますが,日中は2時間に一本程度となり実用交通機関としては機能していません.ということで拙宅も安物とはいえ2台の乗用車を保有しています.マツダデミオと軽のホンダライフです.自動車にはまったく興味が無いため完全なゲタ扱い.通勤用のライフは友人である前オーナーから数えて 11年目,最近レースカーみたいな排気音になってきた他にエアコンとパワーウインドの調子が悪くなり末期症状を呈してきました.経済的な事情もあり,一昨日最近通勤路沿いにできた中古車ディーラーで適当な後継車を購入し納車待ちとなりました.納車と廃車処理は連続して行う予定でした.ところがその翌日走行中にマフラー破損で大きくなった排気音の他にカランカランと新婚旅行の空き缶引きみたいな音が混じるようになってしまいました. 覗いてみるとマフラーが一部脱落し路面を引きずっています.
今日は朝から手持ちのジャッキ4台を総動員して応急修理をしました.あと三日早く代車を購入していればこの作業はいらなかったのにタッチの差で引継ぎ失敗でした (~_~メ)

もっとも車体の下に入るのは生まれて初めての経験です.普段見ることの無いアングルから見る自動車の姿はなかなか新鮮でした.大島は冬季に台風なみの強さの潮風が毎日のように吹くため都内走行に比べて格段に早く傷みが進行します.マフラー周辺は高温になるためか特に進行が早く排気漏れにより異音が生ずる事はしょっちゅうありますが落ちたのははじめての経験でした.