大島の空の下で

伊豆大島在住の中年のおっさんのブログです.日々の出来事を綴っていきます.一部は mixiとマルチポスティングしています.

【ラジオ】 EDDYSTONE を買いました

2006-11-29 21:41:38 | Weblog

ワタシはラジオを聞くのも,集めるのも,作るのも好きです.
今日はそんな中年男の独り言です.

 拙宅のワタシの遊び部屋は6畳の洋間です.この狭い空間に大小取り混ぜて21台の中波放送の聞けるラジオや受信機があります.  一番重たいのは30kgほどあり米軍がベトナム戦争のころまで現役で使用していた軍用受信機です.中に真空管が20本以上入っています. 小さい方は手のひら大のICレコーダー内臓ラジオです.他にもいわゆる無線機に分類されるものが何台か・・・それ以外にも部品の入った箱や資料・文献等々で足の踏み場に苦労する状態です.

最近の秋葉系とは方向性が異なりますがこれも立派な秋葉系オタク状態と自覚しています.

そんな状況ですが,先週きれいなラジオを買いました. (^^)v

ヤフオクに出ているのを見つけて真っ先に応札し落札日が出張中にもかかわらず
そのまま一気にセリ勝ちました.

今はメール転送やネットバンキングを利用することで旅先からでもあまり苦労することなく出品者との連絡設定や決済ができます.仕事は技術系現場のサラリーマンですからこれら文明の利器の世話になることはほとんどないのですが,趣味を満足させるためにフル活用しています.これってネットが本当に生活に浸透してきた証なのかもしれません.

今回購入したものは重量約20kgで業務用ラジオとしては中型の部類に入ります.

写真のように実に上品な風貌です.まるでバーのカウンターの間接照明を思わせる
とは思いませんか.

アマチュア無線 (ハム)という趣味についてはご存知の方も多いと思いますが
こういったクラシックラジオ(受信機)を愛でる趣味というのはハムに飽き足らなくなった好事家達がたどり着く電気趣味の袋小路です.

ネットのおかげで多くの同好の知り合いがいますがここにもたくさん派生系があり軍用受信機一本槍の方や家庭用の真空管ラジオ専門の人,ワタシのように少ない小遣いを省みずラジオとみれば無節操に何でも欲しがったり作ったりするヤツ,いろいろです.

関東にお住まいのさるおふた方はどちらもトン単位の質量の業務用受信機を個人で保有されており,そのコレクションは仲間内のトップクラス. 二人そろってその道向けの著書まであります.ところが貴重な文化遺産でもあるこれらの機械の価値を息子が理解してくれず今後どうするか・・・と嘆きあっていました.
あたりまえか.

この分野で一番きれいな機器群は 1950~1960年代 にアメリカ国内に出回った樹脂製のボディを持つ家庭用ラジオです. 樹脂といっても現在のプラスチックとは異なりベークライトの厚板を整形したものです,これにコンパウンドで磨きをかけるとえもいわれぬ光沢を取り戻します.そのシックなデザインと相まって現代でも音の出るオブジェとして充分通用します.ただし,ワタシ自身はこの分野には手を染めていません.
それから,ベークライトってフェノール樹脂の一種で世界で初めて植物以外の原料から人工的に合成されたこげ茶色のプラスチックのことです.

今回入手したものは1960年代に英国で製造されたもので受信機ではなくぎりぎりの線でラジオと呼べるものです.
非常に高感度な設計で価格も一般向けではありませんがいわゆる無線通信機として必須の回路が装備されていないからです. 株屋さんや放送局のモニタ向けだったと思われます.

でも,前面のデザインを見ていると仕事で使うよりは,深夜ゆったりした気分でブランデーでも舐めながら放送を聞きたくなります.従来から手元にあるものは軍関係やアマチュア無線機器,私自身の自作機,,,とどれもデザイン的に無骨なものばかりでした.今回初めて英国製の機械を入手しそのデザインの繊細さにビックリしたので当ブログをご覧いただいている "かたぎさん" にもご紹介したしだい.
はたしてワタシが感じているこの機械の美しさは一般の方にも通じるものなのでしょうか.

写真をクリックすると拡大されます.

利島にて

CHELSEA HOTEL Ⅱ

2006-11-27 23:11:31 | Weblog


今日は利島に来ています.
が、まだこちらのネタ拾いは済んでいないので、先週上京していた折のおはなしを...

11月22日渋谷のライブハウス CHELSEA HOTELに行きました.
○○歳過ぎのおッさんが何のために・・・なんて疑問はお持ちにならないように. 目的は当然ロックに浸るためです. <(`^´)>

お目当てのバンドは午後7時半すぎが出番なので駅から出て先に食事をします.
早くに入場して他のバンドを聞くという選択肢もありますが、この年になるとベースの振動で紙コップがテーブルから落ちるほどの大音量に身を浸すのは10曲くらいが限度です.1ユニット5~6曲の演奏なので2組聞けばおなかいっぱいというところなのです.
ハチ公口からの人の流れはどうヒイキ目に見ても新宿アルタ前の3倍はあります.いつだったか乗降客数の一番多い駅は 新宿という記述を読んだような気がするのですが・・・(不確か)

CHELSEA HOTELは東急ハンズ横のハーレーショップ地下にあるハウスです.昨年初めて行った折は店名からホテルと思い込み、あやうく存在しないホテルを求めて渋谷をさまようところでした.駅についてからいくら渋谷でもハードなライブをホテルでやるわけがないと気づきました.
ロック主体のライブハウスと言えば立てノリを思い浮かべる方も多いと思います. 
(ライブハウスは原則立見なので椅子はほとんどありません)
ところが最近のハウスでは、ほとんどの聴衆が腕組み仁王立ち状態で曲を聴きます.

笑わすのが商売でありながら客が通ばかりで誰一人クスリとも笑わないという伝説の
寄席 「池袋演芸場」 もかくやという雰囲気です.

重めのロックですから前述のとおりの大音量でエモーショナルな曲が流れます.ところがそれによって動かされる感情を押さえつけるかのごとくジッとたたずんで聞くのが今流の参加のしかたのようです.よく見るとつま先でステップを踏んでいる子もいますがワタシのように肩を揺らしながら足を動かしたり手拍子のノリは極少数派です.

面白いと感じたのは関西から来たバンドの演奏を聴いたときです.とにかくよく動く.東京勢も動きますがこちらは音楽による情動で体が自然に動くというカンジ.関西組は視覚効果を計算しメンバーがシンクロした動作をします.'60~'70の黒人グループやシャネルズのロック版という感じです.

これはCDではわからない部分です.

曲の完成度を重点的に追求するストイックな関東系バンドと視覚効果を加えてステージを盛り上げようとする関西勢に古典落語の東京と、シンクロした動きで見せる なにわ漫才のアナロジーを感じた夜でした.


夕景

2006-11-12 15:59:30 | Weblog


空気の透明感が増す季節になりました.

この時期は石廊崎沖に日が沈んだ直後の空のグラデーションがなかなかの見ものになります.11月8日の就業後会社の屋上から何枚か撮影してみました. 安物のデジカメなので肉眼で見る色合いは表現し切れていませんが雰囲気は出ています.

写真をクリックすると拡大してご覧になれます.


【ラジオ】 S38もどき 完成

2006-11-06 22:21:47 | Weblog
その筋のマニア向け日記です.



9月13日の日記でご紹介したS38モドキのラジオが完成しました.

中身は東芝のかなりやシリーズと思われる中古のトランスレス5球スーパーをヤフオクで購入移植しました,かなりやは短波と中波のコイルの切り替え機構が一般のものとやや異なり当初面食らいました. ANTコイルの切り替えを省き,同調コイルも切り替えではなくバイパス式と言えるような回路です.
ただ一つのボビンに中・短波共に巻かれているのでせまいシャーシの工作にはたいへん都合が良いです.

コンデンサは2個を除きオイルコンはリキャップし,コストダウンのために省略したと思われるバイパスコンデンサを追加しました. モールド抵抗は基本的に再利用しましたが,念のため抵抗値のチェックをおこないながら配線したところ,一本だけ50%以上値が高くなった物が見つかり,これは新品に交換しました. 文章に書くと簡単ですが,細かな手直しを施しながらの移植ですので3日夜から昨日一日,タップリ楽しむことが出来ました. 配線完了後,原因不明のモーターボーティングが発生しましたが,しばらくエージングをおこなったら収まってしまいました. かなりやはトランスレス5Sでは最終世代といえる設計ですので,感度はかなり良いです.

S付きVRを使用したのでPOWスイッチが余りました. しばらく短波を聴いてみて,使い道がありそうならばIFAを改造してBFO回路を組んでみようかと考えています.


詳細はホームページをご参照ください.

http://www13.plala.or.jp/tazuke/page268.html

新島2泊

2006-11-02 21:43:07 | Weblog

当初一泊の予定の出張だったのですが,トラブル発生に対処しているうちに昼過ぎの大島行きに乗り遅れました.大島に帰る手段はこれだけなので一泊延伸して本日戻ってきました.
 
新島には定宿があり,ここのロビーにはネット接続されたマックが置いてあり,自由に触れるようになっています. これはネット中毒気味のワタシにはありがたいです. この設備はもともとワタシのアドバイスで無線LAN対応ルータを設置したのですが,私自身が無線LAN対応ノートPCを持参したことがなく,電波の到達範囲を調べてあげる約束がいまだできていません.

今回も相談を持ちかけられた宿のお嬢さんの顔を見たトタンそのことを思い出しなんとなくソワソワしてしまいました.

今回,日程どおり予定の仕事が済まなかったのは不本意なのですが自分の責任ではないのでしかたありません.

もっとも,昨日は大島の職場では親会社のエライ人が視察に訪れていたため,もし帰っていたら就業後は否応なしに歓迎会に出席させられる予定でした. しかも会費制 … .

 「出張伸びてヨカッタ~ッ」 がホンネです. (^^)v