残照亭の日日

日常の腹立たしいことなど、自分のストレス解消に書いてます。

故「藤沢周平」のファン。思い出の作品などを書こうかな。

「型あるものは壊れる」・・

2023-12-25 | 日記

30代後半から、40代後半まで、「陶器」に凝ったことが有った

「抹茶椀」「ぐい呑み」「湯呑」などだが

「湯呑」は、家使いがほとんどなので、数は少ない

一番のお気に入りは「萩焼」だった

「ぐい呑み」は、同僚や上司が転勤したときの、餞別に随分使った

お抹茶用は、お気に入りを買い求めた

出張の時に、名の有る窯を訪ねたり

当時の私にしては「高価」な品も、ちょいと背伸びして買い求めた

探しても手に入らなかったのが「黒楽の筒茶碗」

ピタッとした感じのが、どうしても見つからなかったのだ

安いサイドボードに並べて、時々使っては「粋」を気取っていたのだ

それらが一つを残して、ある時の地震で、ものの見事に壊れた

残った一つは「修学旅行」の時買った「清水焼」の湯呑

現在は、ヒビが入って、使用に耐えないが・・、大事にしている

その地震で壊れた陶器を見て

「型有るものは壊れる」のだと痛感した

以後、陶器集めは止めた

器とは、外見ではなく、器本来の使いやすさが大事なのだ、と

安い飯茶碗でも、ゴハンが美味く感じられれば充分なのだと・・・

高い物に、あまり興味を持たなくなった

使い勝手の良い物を中心に、選んでいる

それは、着るものにも表れていて、高価な洋服は・・・ない

値段は安くても、十分な品が沢山ある・・・、負け惜しみかな?