あちらこちらで"桜"の開花宣言が待たれているようだ
春の初めて咲いた桜を「初花」という
一・二輪、遠慮がちに、恥じらうかのごとくに、ポツと咲く
芭蕉の句に「初花に命七十五年ほど」がある
「花を待つ」の"花"は、桜のこと
古来、かくほどに"花を待つ"気持ちは、何かいい事を待つ気持ち
西行は
「ねがわくは花の下にて春死なむそのきさらぎのもち月の頃」
と詠い、望み通り旧暦二月十六日逝った
花の時期を選び、望み通りとは、羨ましいような、あやかしいような
桜の華やかさは、人を惑わすものかや