残照亭の日日

日常の腹立たしいことなど、自分のストレス解消に書いてます。

故「藤沢周平」のファン。思い出の作品などを書こうかな。

初花とは、春にはしめて咲いた桜の事

2024-03-20 | 日記

あちらこちらで"桜"の開花宣言が待たれているようだ

春の初めて咲いた桜を「初花」という

一・二輪、遠慮がちに、恥じらうかのごとくに、ポツと咲く

芭蕉の句に「初花に命七十五年ほど」がある

「花を待つ」の"花"は、桜のこと

古来、かくほどに"花を待つ"気持ちは、何かいい事を待つ気持ち

 

西行は

「ねがわくは花の下にて春死なむそのきさらぎのもち月の頃」

と詠い、望み通り旧暦二月十六日逝った

花の時期を選び、望み通りとは、羨ましいような、あやかしいような

桜の華やかさは、人を惑わすものかや