農業の先行きが暗いとあちこちで言われています。
一番ヤバイと思うのが高齢化。
農業従事者の平均年齢が68歳と言う。
もう無理でしょう。
農家の事情は分からないので、何も言いません。
ただ、我々の食が崖っぷちに立っている事だけは間違いありません。
大規模農家は効率的に生産するでしょうが、農産物の輸出へ向かう事は避けられません。
最終的に利益を上げる事が目的である以上これは仕方がありません。
零細農家は縮小して行く事になるでしょう。
■ 米は何処へ行った?
今、隠居が行くスーパーの棚には秋田県産米がちょっとあるだけで、それ以外はカルフォルニア米が並んでいます。
日本のお米は海外へ売られ、代わりにカルフォルニア米が棚に並び、我々がそれを高く買うと言う事になっているのではないかと思います。
円安が進めば進むほど海外から見れば日本のお米は安く買う事が出来ます。
輸入は逆に高くなりますが、日本にお米が無くなれば高い金で輸入するしかありません。
それが現実になりつつあるのでは?
■ 農林中金
農林中金が1兆5000億円の赤字を出したとか。
そして、そのお金はJAから。
JAのお金は農家のお金なのでは無いでしょうか?
赤字が出たと言う事は、誰かが儲かったと言う事ですよね?
急にお金が消えた訳ではありません。
誰が儲けたのでしょうか?
■ 政府の農業政策
数年前からの立法を見ていると農業を潰そうとする政策ばかり。
種子法廃止、種苗法改正、TPPなどなど。
これらは国士と言われている議員が賛成しているのです。
口では国民受けが良い事を言っていても、採決の時は簡単に国民を裏切ります。
今の政府のままでは国民が飢える事は間違いないでしょう。
■ 食糧自給率
食料自給率が30%とか、水まで入れるとほぼゼロだとか。
いずれにせよ、今のままでは日本人の多くが餓死する事になるでしょう。
いや、その前に疫病で…
■ 家庭菜園
家庭菜園も生き残るために本気で進める必要がありますね。
いくら家庭菜園が必要と言っても、ほとんどの人は聞く耳を持たないでしょう。
ここで言う家庭菜園は自己消費を目的としているだけで、規模的にはかなり大きな規模で運営しないと家族が喰っていく事が出来ません。
隠居が住む山の家周辺に耕作放棄地は見かけませんが、海の家の近くはどんどん増えているように見えます。
セイタカアワダチソウが茂る農地があちこちに。
全国規模でどうなっているか分かりませんが、この耕作放棄地を買って、野菜を作る事を考えて見るべきです。
農地を買うには高いハードルがありましたが、法律が変わり農家でなくても買えるようになりました。
我々が農地を買いやすくするためではなく、外国人でも買えるようにするためだと思われます。
さてさて、理由はどうあれ一般人でも農地を買う事が出来るようになったので、農地を買い、野菜を育てて下さい。
素人が野菜を売って生活を支える事は、ほぼ出来ません。
ただ、収量は1/10になったとしても家族が食べていく量は作る事が出来ると思います。
機械も資材も肥料も農薬も使わずに、どれだけできるか?
いろいろと研究してみる事から始めましょう。
■ 野菜の種
種のほとんどが海外で作られています。
種袋の裏側に産地が書かれていますが、日本産はほとんどありません。
もし、この種の入手が出来なくなったらアウトです。
自分で野菜を育て、自家採種する技術を身に付けてください。
ここで注意しなければならないのは、一般品種を選ぶ事。
種苗法改正で登録品種を自家採種して販売する事は禁止されています。
また無償で他人に譲渡する事も禁止されています。
物々交換やおすそ分けする事も出来ません。
登録品種でも自家消費だけなら問題ありませんが、実際に証明する事は不可能に近いので登録品種を使わない事が一番です。
なので、一般品種を選ぶ事が必要です。
一般品種を自家採種して野菜を繋ぎましょう。
グループで種を交換する活動も進んでいます。
種を守りましょう。
■ ジジババの出番
いくら野菜を自分で作ると言っても、それだけでは暮らしていけません。
若い人は金を稼ぎ、ジジババが野菜を作る。
役割分担が必要です。
ジジババだけでも10人分の野菜を作る事は可能だと思います。
現在の農業従事者の平均年齢が68歳との事なので、その年齢でも大丈夫だと言う事です。
頑張りましょう。