Four seasons*

愛しきものたち
「一枚の葉が手に入れば、宇宙全体が手に入る」
*日本画家・安田靫彦が小倉遊亀へ送った言葉

☆夏と秋の狭間、野草の美しさ * カリガネソウ・シラヤマギクなど

2023-10-07 | ♥ 植物・草花

カリガネソウ

 

暑い夏日はいつまでと思っていたが、季節は巡ってきました

植物も地温・気温に敏感で、環境温度に順応し生き育つっているのですね

今回、一番会いたかった植物は「カリガネソウ」

 

カリガネソウ(雁草、雁金草)

シソ科 

別名:ホカケソウ(帆掛草)

見事な雄しべをいろいろな角度から見たもの

この飛び出した雄しべと花の形が、雁に似ているということが名前の由来

 


花は青紫色の2唇形で、3裂した下唇の中央裂片が特に大きくなります

雄しべと花柱が花の上に突き出て、カーブします

果実は分果です

☆印象に残る個性的な花姿と秋の色

 

 

 

開花は晩夏~初秋で、葉の脇から伸びた花茎に10輪前後が大きな円を描くように咲く

花は唇形で、上唇はさらに二つに、下唇は三つに裂けるため、花弁が5枚あるように見える

花の色や大きさは環境による変異が大きい

花は、長く突き出す弓状のシベと下唇中央部分にある斑点模様が特徴的で

これらによって虫をおびき寄せ、その背中に花粉をつける構造となっている

参照:庭木図鑑 植木ペディア

 

 

 

ルリタマアザミの終盤

キク科ヒゴタイ属(エキノプス属)の多年生植物

原産地:ヨーロッパ:地中海沿岸

 

 

 

アレチヌスビトハギ(荒れ地盗人萩)

マメ科シバハギ属の多年草

原産地:北アメリカ

 

花後は3~6節にくびれた扁平な果実となる

果実は節の部分で容易に折れ

表面に密生するカギ状の細毛で衣服などに付着する

「ひっつきむし」

手を伸ばし足を踏み入れたことが、最悪の結果となり

除去に大変な手間がかかったのである (*´Д`)

 

 

 

サンジャクバーベナ(三尺バーベナ)の終盤

和名:柳花笠(ヤナギハナガサ)

クマツヅラ科クマツヅラ属(バーベナ属)の多年草

原産地:中南アメリカ

 

 

フィソステギア ホワイトクイーン

シソ科フィソステギア属

原産地:北アメリカ

 


フィソステギア バージニアナ・ピンク

シソ科フィソステギア属

 

↑ 2点 別名:カクトラノオ ・ハナトラノオ

名前の由来は茎の断面が四角いこと

小さな花々が茎の末尾から先端に向かって連なって咲く

冬場は地上部を枯らし根と芽の状態で越冬しします

 

 

 

ハキダメキク(掃溜め菊)

キク科コゴメギク属

原産地:北アメリカ

 

 

 

シラヤマギク(白山菊)

キク科シオン属の多年草

別名:ムコナ(婿菜) マツナ(松菜)

 

 

 

ヤブラン(藪蘭、薮蘭)

キジカクシ科ヤブラン属に属する多年草

 

 

ブッドレア

和名:房藤空木(フサフジウツギ)

別名:バタフライブッシュ

ゴマノハグサ科フジウツギ属

原産地:中国

 

 

 

 

※平成27年(2015)から交流があるチリビーニャ・デル・マル植物園神代植物園

チリの国樹であるチリマツが神代植物公園に寄贈されました

 

チリマツ

学名:Araucaria

Monkey Puzzle Tree

ナンヨウスギ科

原産地:南アメリカ

 

植樹して8年目でしょうか、とても面白い樹木です

山科植物資料館の分かり易い記事がありましたので転載いたします

 

 

昔、チャールトン・ヘストン主演の”猿の惑星”という、面白い映画がありましたが、”猿の困惑”という木をご存知ですか。これはMonkey Puzzle Treeという英名を直訳したもので、和名をチリマツといいます。名前のごとくチリの南緯37.5°から40°くらいのアンデス山中に分布の中心があります。ただしマツ科ではなくナンヨウスギ科です。学名のAraucariaはチリマツ林に居住していたチリの先住民のアラウコ族にちなんで付けられました。

チリマツの幼木は下枝を対称形にだすので、写真のごとく手長猿のような、妙な樹形になります。数十年たつと下枝を落とし、傘形の普通の樹形になります。チリマツの種子は親指ぐらいの大きさで、美味しくて現地では食用にしているそうです。当館のチリマツは一昨年の正月に友人がチリから持ち帰った5粒の種子を発芽させたものです。その折り、”旨いから一個食べてみないか”といわれたのですが、もし食べる1粒だけが発芽可能な種子かもしれないと思うと、とても食べる気にはなりませんでした。結局5粒のうち2粒発芽しただけでした。食べなくてよかった、と思っています。

さて実は、Monkey Puzzle Treeという名前にも関わらず、チリマツの自生地に猿は生息していないのです。20年もすれば当館のチリマツも猿が登れるぐらいの大きさに生長しているでしょうから、本当に猿が困惑するか、それとも簡単に登るか実験しようと思っています。葉先は堅く、鋭く尖っているので、とても人間が登れるような木ではありません。

参照:山科植物資料館

 

 

 

 

 


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