アメリカの作家「キャロル・オコンネル」の長篇ミステリ作品『生贄の木(原題:The Chalk Girl)』を読みました。
『クリスマスに少女は還る』、『氷の天使』、『アマンダの影』、『天使の帰郷』、『陪審員に死を』、『ウィンター家の少女』に続き、「キャロル・オコンネル」の作品です。
-----story-------------
森の中で、袋に入れられ木から吊るされていた三人。
イカれたパーティー・ガール、狂気に冒された配給所の聖女、そして小児性愛者。
唯一の目撃者は、妖精のような顔立ちの、ウィリアムズ症候群の少女だった。
「マロリー」は、少女の繊細な心を思いやる「チャールズ」と対立しながらも、自分を慕う少女に犯人を思い出させようとする。
「マロリー」と少女の奇妙な絆を描く、好評シリーズ最新刊。
解説=「大矢博子」
-----------------------
2012年(平成24年)に刊行された「キャシー・マロリー」シリーズの第10作… 第1作、第2作、第4作、第7作、第8作に続き、本シリーズを読むのは6冊目です。
セントラル・パークの草地で、その女の子は幼児たちの集団の中に現れた… くるくる渦巻く赤い髪、薄汚れてはいるがクリームみたいに白い肌、そのほほえみは桁外れに大きく、上を向いた鼻とふっくらした唇との間隔が思いきり離れている、、、
仕上げは先が鋭く尖った顎で、まるでエルフか小鬼(インプ)だ… 「ココ」と名乗るその少女を保護したのは、「マロリー」だった。
「ココ」が汚れきっているにもかかわらず、愛情を求めて駆けてくるその小さな両腕の抱擁に耐え、ほほえみかけさえした… 「ココ」は一緒に暮らしていた「レッドおじさん」が消えてしまったので、セントラル・パークに広がる森《ランブル》で探していたらしい、、、
その後《ランブル》の森の中で、袋に入れられて木から吊されていた三人の人間が発見された… 小児性愛者「ハンフリー・ブレッドソー(レッドおじさん)」、イカれたパーティーガール「ウィルヘミーナ(ウィリー)・ファロン」、そして脳に病巣をもち狂気に冒された配給所の聖女「アガサ(アギー)・サットン」。
一人は手遅れ、一人は助かり、そして一人は瀕死の状態だった… 死んだ男は、「ココ」の「レッドおじさん」だった、、、
「ココ」は犯罪目的で誘拐されていたのか? だとすれば、犯人の手がかりをもっているかもしれない… 「ココ」の繊細な心を思いやる「チャールズ」と対立しつつも、「マロリー」は「ココ」に犯人を思い出させ、証言をさせようとする。
捜査を進めるうちに、15年前に《ランブル》の森の中で少年が木から吊るされ、1か月後に死亡した事件があったことや、死亡した少年と犯人とされた少年、今回木から吊るされていた三人が同じ学校の生徒だったことが判明… 15年前の事件の捜査に疑問を感じた「マロリー」と相棒の「ライカー」は、警察上層部の捜査方針に抵抗しながら、真相に近付いていく、、、
法で裁けない悪人への措置(私刑)や弱者を労わる対応等、事件の収束方法に「マロリー」らしさを感じる作品でした… 各章の始まりに数行記載されている「アーネスト(アーニー)・ナドラー」短い独白が切なくて印象深い作品でした。
でもね、相変わらず長い… もう少しコンパクトにできればと思うのと、相変わらず、物語の全体像が掴み難い展開・文体なんですよねー ちょっと疲れました、、、
そして、もう少し「マロリー」が感情移入しやすいキャラだと親しみが持てるシリーズになると思うんですけどね… これで、本シリーズのストックを読み切りました。
以下、主な登場人物です。
「キャシー・マロリー」
ニューヨーク市警ソーホー署巡査部長
「ルイ・マーコヴィッツ」
マロリーの里親。故人
「ヘレン・マーコヴィッツ」
ルイの妻。故人
「ライカー」
ソーホー署巡査部長。マロリーの相棒
「チャールズ・バトラー」
マロリーの友人。コンサルタント
「ミセス・オルテガ」
チャールズの掃除婦
「ジャック・コフィー」
ソーホー署警部補
「ジェイノス」
ソーホー署刑事
「ヘラー」
ソーホー署鑑識課長
「ジョン・ポラード」
ソーホー署監視起因
「エドワード・スロープ」
ルイ・マーコヴィッツの旧友。検視局長
「ロビン・ダフィー」
ルイ・マーコヴィッツの旧友。元弁護士
「デイヴィッド・カプラン」
ルイ・マーコヴィッツの旧友。ラビ
「ローランド・マン(ロケットマン)」
市警長官代行
「アニー」
ローランドの妻
「ジョー・ゴダード」
刑事局長
「セドリック・カーライル」
地方検事補
「アンソニー・クイーン」
弁護士
「ココ」
公園で見つかった少女
「ウィルヘミーナ(ウィリー)・ファロン」
パーティー・ガール
「アガサ(アギー)・サットン」
宗教団体の無料食堂で働いていた女
「グレイス・ドリスコル-ブレッドソー」
ドリスコル協会の理事長
「ハンフリー・ブレッドソー(レッドおじさん)」
グレイスの息子
「フィービ」
グレイスの娘
「トビー・ワイルダー」
フィービの元上級生
「アーネスト(アーニー)・ナドラー」
フィービの親友
『クリスマスに少女は還る』、『氷の天使』、『アマンダの影』、『天使の帰郷』、『陪審員に死を』、『ウィンター家の少女』に続き、「キャロル・オコンネル」の作品です。
-----story-------------
森の中で、袋に入れられ木から吊るされていた三人。
イカれたパーティー・ガール、狂気に冒された配給所の聖女、そして小児性愛者。
唯一の目撃者は、妖精のような顔立ちの、ウィリアムズ症候群の少女だった。
「マロリー」は、少女の繊細な心を思いやる「チャールズ」と対立しながらも、自分を慕う少女に犯人を思い出させようとする。
「マロリー」と少女の奇妙な絆を描く、好評シリーズ最新刊。
解説=「大矢博子」
-----------------------
2012年(平成24年)に刊行された「キャシー・マロリー」シリーズの第10作… 第1作、第2作、第4作、第7作、第8作に続き、本シリーズを読むのは6冊目です。
セントラル・パークの草地で、その女の子は幼児たちの集団の中に現れた… くるくる渦巻く赤い髪、薄汚れてはいるがクリームみたいに白い肌、そのほほえみは桁外れに大きく、上を向いた鼻とふっくらした唇との間隔が思いきり離れている、、、
仕上げは先が鋭く尖った顎で、まるでエルフか小鬼(インプ)だ… 「ココ」と名乗るその少女を保護したのは、「マロリー」だった。
「ココ」が汚れきっているにもかかわらず、愛情を求めて駆けてくるその小さな両腕の抱擁に耐え、ほほえみかけさえした… 「ココ」は一緒に暮らしていた「レッドおじさん」が消えてしまったので、セントラル・パークに広がる森《ランブル》で探していたらしい、、、
その後《ランブル》の森の中で、袋に入れられて木から吊されていた三人の人間が発見された… 小児性愛者「ハンフリー・ブレッドソー(レッドおじさん)」、イカれたパーティーガール「ウィルヘミーナ(ウィリー)・ファロン」、そして脳に病巣をもち狂気に冒された配給所の聖女「アガサ(アギー)・サットン」。
一人は手遅れ、一人は助かり、そして一人は瀕死の状態だった… 死んだ男は、「ココ」の「レッドおじさん」だった、、、
「ココ」は犯罪目的で誘拐されていたのか? だとすれば、犯人の手がかりをもっているかもしれない… 「ココ」の繊細な心を思いやる「チャールズ」と対立しつつも、「マロリー」は「ココ」に犯人を思い出させ、証言をさせようとする。
捜査を進めるうちに、15年前に《ランブル》の森の中で少年が木から吊るされ、1か月後に死亡した事件があったことや、死亡した少年と犯人とされた少年、今回木から吊るされていた三人が同じ学校の生徒だったことが判明… 15年前の事件の捜査に疑問を感じた「マロリー」と相棒の「ライカー」は、警察上層部の捜査方針に抵抗しながら、真相に近付いていく、、、
法で裁けない悪人への措置(私刑)や弱者を労わる対応等、事件の収束方法に「マロリー」らしさを感じる作品でした… 各章の始まりに数行記載されている「アーネスト(アーニー)・ナドラー」短い独白が切なくて印象深い作品でした。
でもね、相変わらず長い… もう少しコンパクトにできればと思うのと、相変わらず、物語の全体像が掴み難い展開・文体なんですよねー ちょっと疲れました、、、
そして、もう少し「マロリー」が感情移入しやすいキャラだと親しみが持てるシリーズになると思うんですけどね… これで、本シリーズのストックを読み切りました。
以下、主な登場人物です。
「キャシー・マロリー」
ニューヨーク市警ソーホー署巡査部長
「ルイ・マーコヴィッツ」
マロリーの里親。故人
「ヘレン・マーコヴィッツ」
ルイの妻。故人
「ライカー」
ソーホー署巡査部長。マロリーの相棒
「チャールズ・バトラー」
マロリーの友人。コンサルタント
「ミセス・オルテガ」
チャールズの掃除婦
「ジャック・コフィー」
ソーホー署警部補
「ジェイノス」
ソーホー署刑事
「ヘラー」
ソーホー署鑑識課長
「ジョン・ポラード」
ソーホー署監視起因
「エドワード・スロープ」
ルイ・マーコヴィッツの旧友。検視局長
「ロビン・ダフィー」
ルイ・マーコヴィッツの旧友。元弁護士
「デイヴィッド・カプラン」
ルイ・マーコヴィッツの旧友。ラビ
「ローランド・マン(ロケットマン)」
市警長官代行
「アニー」
ローランドの妻
「ジョー・ゴダード」
刑事局長
「セドリック・カーライル」
地方検事補
「アンソニー・クイーン」
弁護士
「ココ」
公園で見つかった少女
「ウィルヘミーナ(ウィリー)・ファロン」
パーティー・ガール
「アガサ(アギー)・サットン」
宗教団体の無料食堂で働いていた女
「グレイス・ドリスコル-ブレッドソー」
ドリスコル協会の理事長
「ハンフリー・ブレッドソー(レッドおじさん)」
グレイスの息子
「フィービ」
グレイスの娘
「トビー・ワイルダー」
フィービの元上級生
「アーネスト(アーニー)・ナドラー」
フィービの親友
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます