イギリスの作家「キャシー・アンズワース」の長篇ミステリ作品『埋葬された夏(原題:Weirdo)』を読みました。
ここのところ、イギリスの作家の作品が続いていますね。
-----story-------------
1984年、イギリスの海辺の町で、ある少女が殺人者として裁かれた――そして20年後、弁護士に依頼された私立探偵が町を訪れ調査を始めたことで、終わったはずの事件が再び動きだす。
あの夏、少女のまわりで、本当は何が起きていたのか。
現在と過去の交錯する語りがもたらす「被害者捜し」の趣向、深く心に刻まれる真相の衝撃と幕切れの余韻。
現代英国ミステリの傑作、ここに登場。
解説=「霜月蒼」
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2012年(平成24年)に発表された「キャシー・アンズワース」の長篇第4作、、、
著者は、もともと音楽雑誌のライターとして執筆活動をスタートさせただけあって、作中にもふんだんに音楽の話題が出てきます… 各部のタイトルや章題の全てがパンク/ニューウェーヴを中心とした実在するバンドやアーティストの曲名やアルバム名から採られていることも印象的な作品ですね。
20年前、イギリスの海辺の町・アーネマスで起きた凄惨な殺人事件を巡り、DNAの検査技術が進歩したことにより、現場に未知の人物のDNAが残されていたことが判明し、勅撰弁護人「ジャニス・メイザース」の依頼で事件の再調査を進める元刑事の私立探偵「ショーン・ウォード」が当時のことを訪ね歩くという現在のパート(2003年~2004年)、、、
少女「コリーン(リーニー)・ウッドロウ」の通う中学校に、この町の観光の目玉である海辺の遊園地の所有者「エリック・ホイル」の孫娘「サマンサ(サム)・ラム」がロンドンから転校してくる… 母親との折り合いが悪く、他に友だちのいない「サマンサ」が「コリーン」に近付いてくるが、徐々に彼女の真の顔が明らかになり、やがて殺人事件へつながっていく20年前のパート(1983年~1984年)、、、
犯人とされた少女「コリーン」は、真の加害者だったのか!? 現在と過去が交互に語られながら真相に迫る傑作ミステリ……。
殺人事件が起こるのは、なんと422ページ… ここまで誰が、どうして、どうやって殺されたかもわからない!?
そして、現在と過去の括り付けが難しく、ややもどかしく感じる部分もありましたが… これも終盤を愉しく読ませるための仕掛けだと思えば納得。
読後感はスッキリしていたし、愛情や友情、信念を感じられるエンディングも好感がもてたので、トータルでは愉しめたし、面白く感じた作品でした、、、
「「リーニー」」彼女は言った。「もう大丈夫。行こう」 ←この最後の一行は、ホントに良かったなぁ。
大好きなイギリスの1980年代のニューウェーヴ系のミュージシャンや曲名が出てくるのも嬉しかったなぁ… 「エコー&ザ・バニーメン」が多かったですが、お気に入りの「ザ・スミス」の曲"What Difference Does It Make?"も使われていたしね、久しぶりに当時の曲を聴きたくなりました。
以下、主な登場人物です。
「ショーン・ウォード」
元刑事の私立探偵
「ジャニス・メイザース」
勅撰弁護人
「フランチェスカ・ライマン」
新聞社の編集長
「マーク・ファーマン」
キャプテン・スウィングの店主
【1980年代当時の人々】
「コリーン(リーニー)・ウッドロウ」
<異形(ウィアード)>と呼ばれた少女
「デビー・カーヴァー」
コリーンの親友
「アレックス・ペンドルトン」
デビーの幼なじみ
「ダレン・ムアコック」
デビーのクラスメイト
「ジュリアン(ジュールズ)・ディーン」
デビーのクラスメイト
「サマンサ(サム)・ラム」
転校してきた少女
「ニール・リーダー」
クラスの不良少年
「シェーン・ローランズ」
クラスの不良少年
「デール・スモレット」
クラスの不良少年
「ノージ」
コリーンの友人
「ジーナ・ウッドロウ」
コリーンの母
「マルコム・ラム」
サマンサの父
「アマンダ」
サマンサの母
「ウェイン」
アマンダの恋人
「エリック・ホイル」
アマンダの父、遊園地経営者
「エドナ・ホイル」
エリックの妻
「フィリップ・ピアソン」
デビーたちの担任教師
「シーラ・オルコット」
ソーシャル・ワーカー
「レナード(レン)・リヴェット」
アーマネス署の警部
「ポール・グレイ」
アーマネス署の部長刑事
「ジェイソン・ブラックバーン」
アーマネス署の部長刑事
「アンドルー・キッド」
アーマネス署の部長刑事
ここのところ、イギリスの作家の作品が続いていますね。
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1984年、イギリスの海辺の町で、ある少女が殺人者として裁かれた――そして20年後、弁護士に依頼された私立探偵が町を訪れ調査を始めたことで、終わったはずの事件が再び動きだす。
あの夏、少女のまわりで、本当は何が起きていたのか。
現在と過去の交錯する語りがもたらす「被害者捜し」の趣向、深く心に刻まれる真相の衝撃と幕切れの余韻。
現代英国ミステリの傑作、ここに登場。
解説=「霜月蒼」
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2012年(平成24年)に発表された「キャシー・アンズワース」の長篇第4作、、、
著者は、もともと音楽雑誌のライターとして執筆活動をスタートさせただけあって、作中にもふんだんに音楽の話題が出てきます… 各部のタイトルや章題の全てがパンク/ニューウェーヴを中心とした実在するバンドやアーティストの曲名やアルバム名から採られていることも印象的な作品ですね。
20年前、イギリスの海辺の町・アーネマスで起きた凄惨な殺人事件を巡り、DNAの検査技術が進歩したことにより、現場に未知の人物のDNAが残されていたことが判明し、勅撰弁護人「ジャニス・メイザース」の依頼で事件の再調査を進める元刑事の私立探偵「ショーン・ウォード」が当時のことを訪ね歩くという現在のパート(2003年~2004年)、、、
少女「コリーン(リーニー)・ウッドロウ」の通う中学校に、この町の観光の目玉である海辺の遊園地の所有者「エリック・ホイル」の孫娘「サマンサ(サム)・ラム」がロンドンから転校してくる… 母親との折り合いが悪く、他に友だちのいない「サマンサ」が「コリーン」に近付いてくるが、徐々に彼女の真の顔が明らかになり、やがて殺人事件へつながっていく20年前のパート(1983年~1984年)、、、
犯人とされた少女「コリーン」は、真の加害者だったのか!? 現在と過去が交互に語られながら真相に迫る傑作ミステリ……。
殺人事件が起こるのは、なんと422ページ… ここまで誰が、どうして、どうやって殺されたかもわからない!?
そして、現在と過去の括り付けが難しく、ややもどかしく感じる部分もありましたが… これも終盤を愉しく読ませるための仕掛けだと思えば納得。
読後感はスッキリしていたし、愛情や友情、信念を感じられるエンディングも好感がもてたので、トータルでは愉しめたし、面白く感じた作品でした、、、
「「リーニー」」彼女は言った。「もう大丈夫。行こう」 ←この最後の一行は、ホントに良かったなぁ。
大好きなイギリスの1980年代のニューウェーヴ系のミュージシャンや曲名が出てくるのも嬉しかったなぁ… 「エコー&ザ・バニーメン」が多かったですが、お気に入りの「ザ・スミス」の曲"What Difference Does It Make?"も使われていたしね、久しぶりに当時の曲を聴きたくなりました。
以下、主な登場人物です。
「ショーン・ウォード」
元刑事の私立探偵
「ジャニス・メイザース」
勅撰弁護人
「フランチェスカ・ライマン」
新聞社の編集長
「マーク・ファーマン」
キャプテン・スウィングの店主
【1980年代当時の人々】
「コリーン(リーニー)・ウッドロウ」
<異形(ウィアード)>と呼ばれた少女
「デビー・カーヴァー」
コリーンの親友
「アレックス・ペンドルトン」
デビーの幼なじみ
「ダレン・ムアコック」
デビーのクラスメイト
「ジュリアン(ジュールズ)・ディーン」
デビーのクラスメイト
「サマンサ(サム)・ラム」
転校してきた少女
「ニール・リーダー」
クラスの不良少年
「シェーン・ローランズ」
クラスの不良少年
「デール・スモレット」
クラスの不良少年
「ノージ」
コリーンの友人
「ジーナ・ウッドロウ」
コリーンの母
「マルコム・ラム」
サマンサの父
「アマンダ」
サマンサの母
「ウェイン」
アマンダの恋人
「エリック・ホイル」
アマンダの父、遊園地経営者
「エドナ・ホイル」
エリックの妻
「フィリップ・ピアソン」
デビーたちの担任教師
「シーラ・オルコット」
ソーシャル・ワーカー
「レナード(レン)・リヴェット」
アーマネス署の警部
「ポール・グレイ」
アーマネス署の部長刑事
「ジェイソン・ブラックバーン」
アーマネス署の部長刑事
「アンドルー・キッド」
アーマネス署の部長刑事
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