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『夜と少女』 ギヨーム・ミュッソ(著), 吉田恒雄(翻訳)

2025年02月22日 17時57分49秒 | ■読書
フランスの作家ギヨーム・ミュッソの長篇ミステリ作品『夜と少女(原題:La Jeune Fille et la Nuit』を読みました。
ギヨーム・ミュッソの作品は昨年10月に読んだ『作家の秘められた人生』以来ですね。

-----story-------------
世界35か国で翻訳 フランスで130万部突破
10年連続フランスNo.1作家ギョーム・ミュッソ!
南仏コート・ダジュールの名門高校で最も魅惑的な少女が失踪。
あれから25年──秘密はすべて封印されたはずだったが……

1992年、コート・ダジュールの名門高校で、最も魅惑的な少女ヴィンカが忽然と姿を消した。
哲学教師アレクシスと駆け落ちしたとみなされ、捜査は打ち切りに。以来25年、彼らを見た者はいない。
同級生のトマとマキシムは事件に関わる秘密を抱えたまま卒業、恐るべき過去は巧みに封印されたはずだったが──。
少女失踪の裏に錯綜する思惑と衝撃の結末。
フランスNo.1作家が放つ珠玉のサスペンス!
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2018年(平成30年)に刊行された作品です。

1992年の冬、南仏の名門高校で少女と哲学教師が忽然と姿を消した、、、

事件に関わる秘密は巧みに封印されたはずだったが……珠玉のサスペンス!

母校の創立50周年の記念祭が開かれ、パーティ会場となる体育館はこれを最後に解体される……25年ぶりに親友マキシム・ビアンカルディーニから連絡を受けたトマ・ドゥガレは、現在住んでいるアメリカ・ニューヨークから故郷のフランス・コート・ダジュールに駆け付ける、、、

式典会場で、今なお魅力を放っている英米文学教師のA・C・ドゥヴィル先生、幼馴染で今は心臓外科医となっているファニー・プラミヒ、地元紙の記者になった皮肉屋のステファン・ピアネッリ、さらに学校と深いかかわりがあったトマの両親リシャールとアナベル、建設会社社長であるマキシムの父フランシス等の様々な関係者が登場……それぞれの人たちが25年前のヴィンカ事件に関係していたことが徐々に判明する……。

25年前の事件と現在の事件がシンクロしつつ、それぞれの事件の真相、隠されていた事実が判明する……という展開が愉しめました、、、

ミステリ、サスペンスとしても秀逸なのですが、夫婦の愛、親子の愛……かなり捻じ曲がった血縁、関係性がある人物間の愛情についても、巧く描かれていたと思いました。

面白かったですねー 二転三転を繰り返した先に待っている衝撃の結末……幕切れも好みでしたねー 愉しめました、、、

物語の中に登場する映画やドラマ、小説も好みの作品が多かったのですが……好みのミュージシャンが出てくることも印象的でしたね。

1980年代~1990年代に聴いていた、ロックやポップス、フォーク等々……具体的には、

ザ・ローリング・ストーンズ、U2、ザ・キュアー、ベル&セバスチャン、クイーン、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、ケイト・ブッシュ、デペッシュ・モード、レディオ・ヘッド、R.E.M.、インエクセス、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ロキシー・ミュージック、エリック・クラプトン、ブルース・スプリングスティーン、レナード・コーエン 等々……懐かしいなぁ、そういう面でも物語に感情移入しやすかったですね。

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