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『月の恋人―Moon Lovers』 道尾秀介

2017年02月13日 20時53分00秒 | ■読書
「道尾秀介」の長篇作品『月の恋人―Moon Lovers』を読みました。


鬼の跫音龍神の雨球体の蛇光媒の花に続き「道尾秀介」作品です。

-----story-------------
フジテレビ系月9ドラマとコラボ。
若きカリスマ経営者、つまずきながら生きる元派遣OL。
恋の行く手にはいくつもの謎がある。

不甲斐ない彼氏と理不尽な職場を捨て、ひとり旅に出た「弥生」は、滞在先の上海で「葉月蓮介」と出会う。
「蓮」は、高級家具を扱う「レゴリス」の若き経営者として注目される存在だった。
一方、この街に住む「シュウメイ」は、美貌を買われ、「レゴリス」のCMモデルに選ばれるも、それをきっぱりと断っていた―。
恋は前触れもなく、始まった。
「道尾秀介」があなたに贈る、絆と再生のラブ・ストーリー。
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恋愛小説として愉しめたし、「道尾秀介」らしさもあってクオリティの高い作品だと思いますが… でも、何か「道尾秀介」作品に期待しているモノとは違う感じがするんですよねぇ、、、

良い悪いではなく、なんだか「道尾秀介」作品らしくないという感じ… ゴールデンタイムのドラマ向けに書き下ろされた作品なので、これまでの「道尾秀介」作品と雰囲気が違うのはやむを得ないのですが、やっぱり、心のどこかでミステリ色が強くて、暗さと怖さのある作品を期待しているんでしょうね。

 ■第一章 二十七年前のなぞなぞ/二十七年間の嘘
 ■第二章 眩しい世界/いちばん綺麗な花火
 ■第三章 想いのはじまり/嘘の終わり
 ■第四章 無情な裏切り/REGOLITH
 ■第五章 哀しい別れ/寂しい祭り
 ■第六章 日陰の老木/丘の一本木
 ■第七章 思わぬ便り/無言の同意
 ■エピローグ 再見(ツァイチェン)/さようなら
 ■あとがき


ひと昔前の少女マンガを読んでいるような、もどかしい三角関係、四角関係が展開し… そして、収まるところに、キチンと収まるハッピーエンドで、気持ち良く読めました、、、

ドラマの方は全く観たことがないのですが… 登場人物も異なり、本作品で準主役として重要な役割を果たしている「椋森弥生」を含めて、ドラマには登場しない人物が多数登場し、展開もまったく異なっているようですね。

気楽に読めて、それなりに面白かったけど… なーんか物足りない感じ、、、

次はミステリ要素の強い作品が読みたいなぁ。


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