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『もう誘拐なんてしない』 東川篤哉

2023年09月28日 22時01分26秒 | ■読書
東川篤哉の長篇ミステリ作品『もう誘拐なんてしない』を読みました。
『館島』、『仕掛島』、『はやく名探偵になりたい』に続き、東川篤哉の作品です。

-----story-------------
大学の夏休み、先輩の手伝いで福岡県の門司でたこ焼き屋台のバイトをしていた樽井翔太郎は、ひょんなことからセーラー服の美少女、花園絵里香をヤクザ二人組から助け出してしまう。
もしかして、これは恋の始まり!? いえいえ彼女は組長の娘。
関門海峡を舞台に繰り広げられる青春コメディ&本格ミステリの傑作。
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2008年(平成20年)に刊行された、ノンシリーズ物… 山口県下関市と福岡県北九州市門司区の関門海峡を隔てた地域を中心に、たこ焼き屋台のバイトをしていた大学生とヤクザの組長の娘である女子高生が企てた狂言誘拐の行方を描いた青春ミステリで2012年(平成24年)にフジテレビ系でテレビドラマ化された作品です。

 ■第一章 狂言誘拐
 ■第二章 脅迫
 ■第三章 身代金受け渡し
 ■第四章 計算違い
 ■第五章 鍵
 ■第六章 決着
 ■解説――「もう誘拐なんてしない」なんて言わないよ絶対 大矢博子

夏休み、先輩の甲本一樹の紹介でたこ焼き屋台のバイトに精を出す山口県下関市の大学生・樽井翔太郎は、福岡県北九州市門司区で商売をしていたところ、この一帯を縄張りとしているテキ屋「花園組」の2人組に追われていた女子高生を救出する… だが、その女子高生こそ「花園組」組長・花園周五郎の娘・花園絵里香だった、、、

そして絵里香の頼みで彼女を下関まで連れて行った翔太郎は、絵里香の妹の詩織里が腎臓を患い移植手術を受けなければ助からないこと、その複雑な家庭環境から周五郎から莫大な手術費を出してもらうのは絶望的だということを知る… そこで翔太郎は絵里香に狂言誘拐を持ちかけ、手術費を工面するため、甲本と共に花園組を相手に狂言誘拐を実行する。

しかし3人の狂言誘拐は偽札問題、予期せぬ殺人事件という不測の事態が交差し、思わぬ展開へと向かっていく…… 恋と青春のミステリ。

青春×本格ミステリ×ユーモア が愉しめる作品! 面白かったー

驚きの身代金受け渡し方法等、狂言誘拐だけでも工夫されていて愉しめるのですが… そこに、裏切りや偽札事件、ヤクザの殺人事件が絡んできて、それが巧ーく回収される展開が愉しめましたね。

下関ネタも印象的でしたねー 40年近く前に、友人と一緒に彦島を訪ねたことを思い出しました… 方言も懐かしかったですね、、、

プロ野球ネタも好きです… 次も東川篤哉の作品を読もうと思います。

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