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レース展望と回顧、馬券術について

10/23(月) 東京GⅠ天皇賞・秋の展望

2023-10-23 | 予想

 ※訂正:安田記念の今回出走馬に菊花賞出走馬の名前が残ってしまってすみません。削除しました。

 昨日の菊花賞は駆け引きがどよめきを呼ぶ中、4連勝中の4番人気ドゥレッツァが最後の一冠を手にしました。重賞初挑戦で菊を制したのは、1990年のメジロマックイーン以来だそうで、当時も同じ4番人気。マックイーンと言えば、武のお手馬ですが、このときは内田浩一が騎乗して、騎手生涯唯一のGⅠ制覇を果たしたのでした。私的には競馬場に行き始めた頃ですんで、何となくおぼえています。それにしても、結果を見れば、ですが、ルメールさんの騎乗が冴えわたるレースでした。当初は(横山)典ちゃんのトップナイフが同じことをすると想定していたのですが、道中先行して、最後の直線で後ろから追いかけられても差しきれないアドバンテージを確保しての余裕の勝利で、さながらハーツクライがディープインパクトに完勝した2005年の有馬記念を彷彿とさせる見事な騎乗だったと思います。ちなみにこのときのハーツクライも4番人気でした。暮れのホープフルSが終わった時点では「混迷の世代」と考えられた現3歳牡馬でしたが、今、こうして三冠レースがすべて終わってみると、それは正しかったのかも知れないと思いました。

【菊花賞】ルメールのすごさが凝縮した〝3分間〟 ドゥレッツァ圧勝を呼んだ名手の判断「だからリスクを取りました」 | 競馬ニュース・特集なら東スポ競馬 (tospo-keiba.jp)

 さて、次の日曜はGⅠの舞台が東京に替わり、秋の天皇賞を迎えます。昨年のダービー以来のイクイノックスとドウデュースの対決が見物です。昨日勝ったルメールさんのGⅠ連勝がなるのか、それとも武がダービーに続いてイクイノックスに連勝するのか、馬券的には3着馬を当てられるかどうかがポイントになりそうです。過去10年のレース・データから傾向を探ってみたいと思います。

天皇賞(秋)【2023年10月29日東京11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)

天皇賞(秋)の過去10年データ、好走馬一覧(2023年10月29日東京11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)

 

1)前走(ステップ)※( )内は今回の該当馬、〇数字は人気順

 〇毎日王冠  8頭 (アドマイヤハダル⑦4着

 宝塚記念  6頭 (イクイノックス①1着 ジャスティンパレス②3着 )

 安田記念  5頭 (※該当なし

 〇札幌記念  3頭 (プログノーシス②1着 ダノンベルーガ③4着 ヒシイグアス⑦5着 ジャックドール①6着)

 〇ダービー  3頭 (※該当なし

 

2)性齢 ※頭数は延べ数

 〇3歳 4頭   〇4歳 13頭   〇5歳 12頭   〇6歳 1頭 / 〇牝馬 7頭

 3歳世代が出走してくる年は注意が必要ですが、今年はそれがないので、4・5歳古馬の争いで、年長馬には厳しいレースと見てよいと思います。7歳のヒシイグアスや6歳のエヒトは苦しいのではないでしょうか。

 

3)血統

 ここも父はサンデー系とキンカメ系が大半ですが、母系にはノーザンダンサーの血脈が頻発しています。今回のメンバーで該当馬を拾ってみると、

〇母父ノーザンダンサー系

 ・アサマノイタズラ:母父キングヘイローがノーザンダンサーの曾孫/父ヴィクトワールピサ(サンデー系)

 ・イクイノックス:母父キングヘイローがノーザンダンサーの曾孫/父キタサンブラック(サンデー系)

 ・ガイアフォース:母父クロフネがノーザンダンサーの玄孫/父キタサンブラック(サンデー系)

 ・ジャスティンパレス:母父Royal Anthem がノーザンダンサーの曾孫/父ディープインパクト(サンデー系)

 ・ヒシイグアス:母父Bernstein がノーザンダンサーの曾孫/父ハーツクライ(サンデー系)

 

4)JRAホームページのデータ分析:上位人気馬が強い

 JRAのホームページのデータ分析では、重複しますが、以下の諸点が強調されています。

データ分析:天皇賞(秋) 今週の注目レース JRA

 ①5歳以下

 ②牝馬の好走

 ③上半期のGⅠからの直行組

 ④前走3着以内

 今回牝馬で唯一頭参戦するスターズオンアースにはデムーロが乗るようですが、データ的に牝馬は要注意です。さらに、前走がGⅠでかつ3着以内ということになると、イクイノックス、ジャスティンパレス、スターズオンアースの3頭しかいませんので、スターズは有力な「3着候補」かも知れません。

 

5)宮田式バイオリズム

 最後に、宮田式バイオリズムがの馬を挙げておきましょう。

 ・アサマノイタズラ    2・1・1・10

 ・ジャスティンパレス   5・1・2・3

 ・ドウデュース      5・1・1・2

  

 かつては前哨戦の毎日王冠を品よく負けてここを勝つというパターンが多かったのですが、近年は春のGⅠ出走馬たちのガチンコ勝負になっていますので、イクイノックスドウデュースの一騎討ちに迫れる馬がいるかどうかが問題だと思います。その候補としては、まずは牝馬のスターズオンアースと春の天皇賞馬・ジャスティンパレスですが、いずれも今回はルメールさんが乗らないので、ややトーンダウン気味です。となると、ねらいは、これらに続く5、6番人気以下の馬ということになるでしょう。私的には、安田記念で4着と、東京競馬場の最後の100mで意外に末脚がよかったガイアフォースを狙いの一頭と見ています。前走オールカマーは逃げたタイトルホルダーを早めにとらえようと、休み明けでやや無理な競馬をした分、最後は脚が上がってしまいましたが、今回は叩いた上積みがあると思います。と言っても、イクイノックスらの前に行けるとは思えませんので、あくまで3着候補ですが、それでも、万が一、「二強」のどちらかが馬券から漏れるような不測の事態になれば、三連でもけっこうよい配当になるかもしれません。

 ということで、スプリンターズSから始まったこの秋のGⅠ戦も今度で4戦目になりますが、ここも波乱になる気配があまりなく、穴党には我慢のしどころです。ここを踏ん張って、来月のエリザベス女王杯とマイルCSでドカーンと決めたいところです。本日もお読みいただきありがとうございました。朝が冷えてだんだんと秋の深まりが感じられる頃になりました。風邪などひかれませんように。今週もがんばっていきましょう。


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