孤高・疑惑のライブカメラ、犯人は誰だ≪番外編、その2≫

大反響を呼んでいる、上高地・ライブカメラ・・・(ちゃう・ちゃう)
ブログのお友達 おーちゃん が、入山初日 4月29日17時ジャストの画像を保管してくれていました。。感謝。
ライブカメラに映し出された怪しげな山屋!?!?
                                       【 出展:信州オンライン 】
昨日の画像に続き、世界に誇る景勝地に突如として現れた、怪しげな山屋が約一名・・。
上高地・ライブカメラの決行日時・・・、
入山1日目:2006年4月29日 17時。
入山4日目:2006年5月02日 15時。
入山6日目:2006年5月04日 17時。

都合3回の内、、2度までもカメラに捕捉されていました・・。
昨日の画像 よりカメラから遠く離れていて・・、
緑色のフリース&ニッカズボンまでしか確認が出来ませんが。。
梓川の方に目を向けているような、、立ち去りかけているような・・
画像からそこまでは読み取れませんよネ・・
ようやく、画像の整理も片付いて、、頑張って記事を書かなくては。。

・・・と、記事をアップしょうと思っていたその時・・。
ブログのお友達 こま○ささん が、 5月2日15時ジャストの画像URLを届けてくれました。。感謝。
この画像は、、一目見ただけで・・怪しげな山屋が判別出来ました。。ストライクです。。
ライブカメラに正々堂々と映し出された怪しげな山屋!?!?
                                       【 出展:五千尺グループ 】
この時は、西穂高山荘から無念の下山直後で・・、
何となく元気がない表情がご覧いただけるでしょうか?
ライブカメラ画像でそこまでは読み取れませんよネ・・

これで、河童橋に佇んでいた全ての画像が揃いました。
ご尽力いただいた方々に、改めてお礼を申し上げます。。感謝。

【 追記 】
hiromiさんからも画像URLを頂きました。。感謝。
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孤高・残雪編 ≪2≫ 『死の匂いが漂う谷』

2006年4月30日 入山2日目。

夜半、シュラフに包まれながら風に煽られテントのフライシートに叩き付けられる雨の音を聞く。
少し明るくなりかけた4時半頃に目が覚めテントから首だけを出して外を見ると、
山にはガスが懸かり、今日予定していた西穂高への山行は延期にして再び眠りにつく。
7時前、ようやく起き出しテントの外に出てみると、穂高の稜線は相変わらずガスに包まれているが、
雨は止んでいて、、手早く、ラーメン・クラッカー・コーヒーの朝食を済ませる。

当初≪0次案≫の検討段階では、
小梨平~涸沢小屋~北穂高山荘~穂高山荘~奥穂高~岳沢ヒッッテ~小梨平ルート
何れかの山小屋利用で2泊3日を検討していた。
その折、一つの情報がネット上に流れた。
『穂高岳・岳沢ヒュッテの小屋開け延期について』 穂高岳・岳沢ヒュッテ 主人 上條 岳人氏から。
・例年になく多大な積雪となっていて、通常は見えている位量に小屋が見えないという情報があり、
 4月9日にヘリにて現地を見ましたところ小屋の存在が確認できませんでした。
 これは単に積雪が大変に多いと言うことだけではなく、小屋が何らかの重大な損傷を
 受けていると考えざるを得ません。小屋の存在が確認できないことには、小屋開け入山もままならず、
 現時点では4月27日の小屋開け営業開始が極めて困難な状況であることを先ずはお知らせ致します。
・・・と、エスケープ出来る小屋が開いていなくこのコースは断念するしかないと思っていた矢先に、
更なる知らせが飛び込んできた。
■ 穂高の岳沢ヒュッテ 経営者が事故死
 松本市安曇の上高地玄文沢のヘリポートで、山小屋「岳沢(だけさわ)ヒュッテ」を経営する
 近くの上條岳人さん(69)が食品会社の保冷車にひかれた。
 上條さんは今月11日、「岳沢ヒュッテ」が豪雪で被災した可能性が高いとして
 小屋開きの延期を発表したばかりだった。
 上條さんは高校卒業後、父の建てた岳沢ヒュッテを引き継いだ。
 登山者の安全を守るため、登山道の整備を怠らない「山一筋の人」だったという。
 北アルプス南部地区山岳遭難防止対策協会では救助隊長を務めていた。
 高校時代からの知人で常念小屋オーナーの山田恒男さん(73)は
 「父から引き継いだ小屋が被災したことで、大変なショックを受けていたようだ。
 重ね重ねかわいそう」と肩を落とした。

上高地・河童橋から見上げる景色の中には必ず岳沢があるが、今だかつて足を踏み入れたことが無かった。
今回の山行で一時は、ルートの候補にも上がった「岳沢」が気になり・・・、
8時30分、テントを出発。
河童橋を渡り、梓川右岸を上流に向かうが、通常なら遊歩道(木道)を歩くのだが、
積雪のため通行止めになっていて、並行して走る治山林道をしばらく歩くことになる。
やがて「穂高・岳沢登山路」の標識に到着。
穂高・岳沢登山路、分岐点
岳沢ヒュッテまで2時間の行程だが、小屋周辺は危険があり途中まで登ることにして雪道に足を踏み入れる。
入山後間もない事もあり、超スローペースで樹林帯のトレースを辿る。
30分ほど登ると右手前方に白い盛り上がりが見えてくる。
岳沢・デブリ
岳沢を下ってきた「デブリ(雪崩によって運ばれた雪や氷の固まり)」だ。
周囲の樹木をなぎ倒し氷の塊と化した雪崩の破壊力に背筋が凍る。
なおもトレースを辿りながら上部を目指す。
岳沢・デブリ
場所によってはデブリ上を歩く事になる。
岳沢・デブリ
やがてデブリ壁の向こう側に、岳沢が見渡せる場所に到達する。
デブリの上部にトレースはなおも続いていて忠実に辿るがデブリが切れ落ち足跡が消え、立ち往生する。
岳沢・デブリ
岳沢上部を見上げると動くものがあり単独で下山している人がいるようだ。
凄まじい光景を目の当たりにして・・、
谷筋に沿って雪崩が下り落ちる様を想像するだけで背筋が凍る思いだった。
岳沢・死の匂いがする
これ以上進む事を諦め、お亡くなりになられた上條岳人さんのご冥福を祈り黙祷を捧げその場を後にする。
キャンプサイト付近と六百山
振り返ると、樹林帯の向こうにキャンプサイト付近と六百山が見渡せる。
下山の途中で1組のパーティとすれ違い、デブリの山側の道を探しあぐねていて、
「デブリが続き途中でトレースが消えているので気を付けて・・」と言い残す。

お昼前、テントサイトに戻ってきて・・ほっと一息つく。
入山2日目で、お天気もはっきりせず昼食の後は、約20分ほど歩いて外来温泉へ。
連休が始まったばかりで河童橋周辺にはそれほど人が溢れている様子はない。
河童橋を渡り対岸に出る、梓川の右岸を川下に向かう・・、
「ウォルター・ウェストン碑」の横にも除雪された雪が高く積まれている。
ウォルター・ウェストン碑
明日西穂高に登り、明後日上高地側に下山予定であり様子を見るため上高地温泉前を通過する。
田代橋のすぐ側には「西穂高岳登山道」の関所?? がある。
西穂高岳登山道
例年だと、この先20~30分くらいの所までは登山道の雪が解けて土が露出しているのだが・・。
明後日に、この場所へ下山する事を思い浮かべながら、上高地温泉への道を引き返す。
発券機で外来入浴券(料金600円)を買い求め、勝手知ったる浴場へ。
以前にも紹介しましたが 上高地温泉ホテル は、外来入浴が出来る一つです。
いつもの事ながら、源泉かけ流し露天風呂にゆっくりと浸かり鋭気を養う。
疲れが取れた後は、昨年 ひらりんさん のところで情報を頂いた・・・、
上高地アルペンホテル へ200円のコーヒーを飲みに立ち寄りました。
上高地アルペンホテル・セルフサービス
ロビー中央には暖炉が設えていて雰囲気は良いですよ、そして新聞も置かれていて・・嬉しいですね。。

テントに帰り着いたのは16時で、その頃から雨が降り始める。
フライシートにあたる雨音を聞きながら、山岳グルメシリーズ「チキンカレー」の夕飯を終える。
明日は、朝の内まで雨が残り、後晴れの天気予報で・・西穂高への準備を済ませる。
キャンドル
19時を過ぎたあたりから、風雨が強まりフライシートに大粒の雨が降り注ぎ時には煽られる。
五月雨には程遠い情景のなかシュラフに包まれ眠りにつく。
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