思い出

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研修会(「うつ」と上手に付き会おう)

2007-01-20 22:54:10 | ヘルパー
              

あきる野市地域包括支援センター協力・あきる野在宅支援センター主催の
介護教室~「うつ」と上手に付き合おう~の研修会があきる野在宅福祉センター
で行われたので「ふきのとう」の仲間と一緒にいきました。

    ~高齢者に見られる「うつ」とその対処方法
  「うつ」には
     大うつ病・・・「そう」と「うつ」が周期的におこる(生まれつき 0.5%)
     抑うつ状態・・・誰もが発生しやすい(25%~30%)

    ”精神科医の高齢者「うつ」の問診ポイント”
   ① 抑うつ気分 :十分な理由なく=過度に憂鬱だ・悲しい
   ② 自責感 :私が悪い、取り返しの付かないことをしてしまった(自殺が多い)
   ③ 意欲減退:何もする気にならない、やたらにけだるく動けない(なまけ者と勘違いする)
   ④ 歓びの喪失:好きだったことも面白くない、楽しめない。
   ⑤ 不安・焦燥:獏たる不安、焦り、イライラ等
           ひどくなるとじっとしていられなくなったり、のたうち回ったり。
           自殺の引き金になることもある。
   ⑥ 思考制止:頭が働かない、考えが進まない(運動制止)・・・やや重症
   ⑦ 微小妄想:心気妄想(なおらない病気)、貧困妄想、罪業妄想(自責感膨大)・・・重症
   ⑧ 希死念慮・自殺企図:中等症でも頻繁に認められる
    (死ぬ・考え)(かかり始めと直り際が多い)
   ⑨ 生物学的兆候:食欲不振(体重減退)、早朝覚醒型睡眠障害、性欲減退
   ⑩ 日内変動:大抵は「朝、悪い」午後になると楽、夜は普通に近い
         (起きようとしても起きられない状態)
   ⑪ 身体化症状:頭痛、腹痛、腰痛、嘔気、嘔吐、下痢、微熱等

  ※仮面うつ病に注意すること(内面的に出る人)

    ”精神療法の基本”
   精神療法(接し方)の基本・根本は ①受容 ②支持 ③保証の3つです。
   ①「傾聴と共感」です。気持ち、苦しさを解ってあげること。
   ②「見守りとアドバイス」サポートであって”支持”は禁忌です。
    「困ることがあったら何でも言ってね
    「仕事・家事は大丈夫だから安心して治療に専念してね
   ③「治ることの保証」です。医師も「大丈夫ですよ」「よくなりますよ」等
    と声を掛けます。
    「必ず良くなるから病気だから大丈夫」「先生に任せておけば心配ないですよ」

    ”原因と誘因(引き金・キッカケ)”
   脳内のホルモン状態のレヴェルまでしか判っておらず、根本的原因は未だ
   解明されていない。 (セロトニンの量が少ない)

   誘因
     ① 急性ストレス・・・戦争や難民から、引越、夫婦喧嘩(神経性うつ)
     ② 慢性ストレス・・・日々の緊張や疲れの蓄積(疲労性うつ)
     ③ 脳へのダメージ・・・脳挫傷から萎縮まで
                  (脳梗塞など脳にダメージを受けるとなりやすい)
                ・・・年を取る程うつを起こし易い(萎縮・微小梗塞)
   
   ”サインと受信のタイミング”
     ★ サインは「精神科医の問診のポイント」に記した通り。
     ★ 受診のタイミングは、早ければ早いほど良い(治り易い)

     本人が病気だと納得しない場合
   「では、健康診断を受けにいきましょう。それで何もなければ、これ以上
    無理に勧めませんから」・・・本人が納得するような説得を工夫する。

   「病識」・・・自分が病気であると認識
   「病感」・・・なんだか変だと思う
  (過労でも「うつ」になり実感と知識が違ってしまい病感と思っても病識がもてない)

    ”予防と治療”
     予防は「誘因」をさけること
     慢性ストレスを溜めないように発散すること

     治療 安静・抗うつ剤(安定剤)・精神療法・安静 すること

  受診する時は精神科=心療内科を選んで見て貰いましょう。  
    秋留台病院の院長先生はこの専科だそうです。

  「うつ」は誰にでもなりやすいのでなるべくストレスを溜めないよう
  心がけて楽しく生活しましょう。