かぼりる日記

ネコや女の子のイラストを描いています

なるほど名作だ♪

2011-04-02 20:29:00 | 絵日記


この数日かけて、アニメ 「アルプスの少女ハイジ」 を見てたんだよ。

うーん、確かに名作だと思う。

現地取材を行ったという、背景の美しさ。
風習や生活もリアルに表現されてる。

子供向けのアニメのはずなのに、主要登場人物の子供は、ハイジ、ペーター、クララの、たった三人。
それも、最初はハイジとペーターの二人で、中盤はハイジとクララ。
クライマックスでようやく三人がそろうという。

この子供たちのまわりを固める、おとなたちが、じつに存在感があってねえ。
それぞれ欠点やら価値観の違いはあるんだけど、みんな良識ある 「良いおとな」 なんだなあ。

子供に活躍をさせることに重心を置くと、おとな不在の作品になるんだよね。
作品の勢いや、自由さのために、それも仕方ないかと思うけどね。

でもだから、古風な、良心的な 「ハイジ」 は、逆に新鮮だったわー。


原作ではもう少し宗教的な文章が多かったなあ。
アニメのペーターのほうが、オトコらしくて好きだなあ。

有名な、「立った、立った、クララが立った」 のシーンは、パロディでよく使われるんだけど、ちゃんとアニメで見ると、泣けます、やはり。

クララが、突然奇跡的に立って歩いたのではなくて、少しずつ、一生懸命努力し、挫折し、希望と絶望を繰り返して頑張って、ついに、…という過程も納得できます。

せりふも、人物の性格描写も、たいへんていねいに作られていて、なるほどー、確かにこれは、「名作」 と呼ばれるにふさわしいですー。

はー、見た目はシンプルなキャラクターだけど、泣かされました。