し「ふ~むにゃん。 おかあちゃんが、またなにかぐっだぐだなことを、やってましゅよ」
はい。
ガンプラを組み立ててます。
だーいぶ前に、ム2からもらったバースディプレゼントの、アッガイたん。
わたしが、一番かわいいのはアッガイだと言ったからだよー。
うれしかったけど、組み立てる自信がなかったの。
し「ふにゃん。 …たしかにヒドイでしゅ。 アッガイたん、いちどもたたかってないのに、きずだらけでしゅ」
し「どれどれ、しょこがやってあげましょうかねえ」
うわうわうわ、ありがたいけど遠慮します~。
し「ふふにゃ~ん。 アッガイたん、くちばしがガッタガタでしゅねえ」
…うう…
し「ふふふにゃ~ん。 あしも、からだも、きっずきずでしゅ」
…ううううう…
し「きわめつけは、これでしゅ!」
…はい…
もうね、いきなりウデの接続部分を折ってしまいましたよ。
組み立て説明書に、「はめ込みがきついときは、オトナの人に手伝ってもらいましょう」 って書いてあった。
ふぅ~。 手伝ってもらうべきだったよ。
し「しょこに」
違う! 私のガンプラの師匠、ム2に。
しよこの厳しい目を感じながら、師匠に泣きつく私。
折れちゃいましたー! めそめそ。
ム2「… うーむ。 やはり初めて組むにはアッガイは難しかったか」
なんとかなりますか?
ム2「なんとかしようじゃないか」
おおー! さすが師匠ー!
し「にいちゃんはすごいでしゅ。 おかあちゃんのコドモとはおもえないテクニックでしゅよ」
本当に、自分でやってみてわかったよ。
ム2の組んだガンプラは、表面がなめらかで、ランナーから切り離した跡も目立たない。
たいしたウデマエなんだなー、ム2。
わたしの取り返しがつかないようなミスを、さくさく直していく。
ばんざーい!
アッガイたん、カタチになりました!
とりあえずメ[ズ。
師匠に言わすと、わたしのつけるメ[ズは、これでもかというほど、ダッサダサでヨッワヨワだそうです。
まー、確かにへなちょこっぽいかな。
長い事箱入りのままだったアッガイたん、無事 (無事じゃねえ!) 立ち上がりました!