ブリジストン美術館で「うみのいろ うみのかたち」展を観てきました(8月19日)。
一言でいえば、これほど行って良かったと思った美術展はない。
個人的な事情だが、アートメーターを知って以来、毎日アートメーターの作品を視ていて、自分好みの絵ほど細部が、例えば葉の一枚一枚が、正確に描かれていることにおどろかされていた。
とてもこうは描けない。
基本的な絵の技法としては細部まで描く必要はないはずなのだが、毎日視ているとその考えがが間違っているような気さえしてきた。
絵が上手くなるようにとあるブレンマシーンイメージトレーニングしているのだが、その最中に、行こうか迷っていた「うみのいろ うみのかたち」展に行く決心がついた。
現在海の絵を中心に描いているので、それも少しは関係していたのだが、それ以上に印象は以降のコレクションが常設されているのを観るのが本当の目的だった。
そして行って名画を間近で見て、問題は一気に解決した。(本当は半分なのだが、残り半分は今後の発展的課題なので問題なし。本当はあるけど)
細部、例えば葉の一枚一枚の形を描いているのはアンリ・ルソーただ一人(アートメーター画家とは描き方が違うが)。
巨匠達はみなグロスで描いている。
そして、更なる収穫が。
自分にとって気になっていた、線のブレ・かすれ・継ぎ足し、ふち近くの塗り残し、修正した痕の残りや絵の具の凹凸、現代画ではべた塗りのむらや際の手ブレ・・・。
歴史に残る巨匠でもそうなんだ。モネ、ゴッホ、コロー、ミレー、ピサロ、マネ、シスレー、ルノワール、セザンヌ、ボナール、カンディンスキー、日本人画家、そしてピカソまで。
誰でもそうなんだ。どうやら自分は人間には出来ないことをやろうとしていたのか(アートメーター画家は出来ているけど)。
こんなことを気にするより、残り半分の課題に向かって精進しよう。
行って良かった。