夕方にデンワが入り「まだ今日は診てもらえますか」と切羽詰まった様子にどうしたのか尋ねると「実は二日前に突然に腰が痛くなったので、マッサージを受け少し楽になったので帰宅したが、今朝は起き上がる事も出来ず電話をしています」と言われるので、「もうすぐ閉める処ですがこれますか、と言うと行きますと言って電話を切る。
一人で何とか車を運転してきた様子で、腰をかばう様に来院しました。
急性腰痛では筋肉の急激な萎縮から起こっているので、筋肉を柔くする様にほぐすと、その刺激に対して筋肉が抵抗する様に一層に収縮していく性質を持っているので、患部からは少し離れた靱帯腱膜にユックリと働きかけなければならないし、腰椎を捻る様な横向きの運動を加えた事で、腰椎に過剰な回旋運動が起こり神経を刺激されているいるので、それらを戻してやると痛みが消えていくと説明をしました。
検査では上体の屈曲と伸展それに回旋でも痛みが出現する様で、腰椎5番の左横突起が過剰に右側へ回旋されている状態で、腰神経が圧迫を受けていると推測されます。 また腰仙関節の隙間も狭くなっているので屈曲・伸展に痛みが出ていると考えられます。
治療法はオステオパシー誇張法で腰椎5番を回旋しやすい方向へ回して反応を待ちます。 次に腰椎5番の横突起を左右から持ち上げてユックリと患者の上体を屈曲と伸展をしてもらいますと、可動範囲が広がって痛みの改善が出来たら終了になります。
患者さんを送り出して看板を片付け様としていると、スマホを忘れたと走って戻ってこられましたので、「痛みは無くなった様ですね!」と言うと、笑って気づかれたようでした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます