4月に亡くなったインテリAさんのこと
前回の続きです
背が高くすらっとした体型のAさん
いつも小綺麗な格好で仕事をし、身なりに気を付けてるのが感じられる人
物腰も柔らかい、さすが元エリート営業マン、なかなかのイケオジ
夫といる時、何度も会って談笑した、夫とは全く違うタイプのオジサンです^^;
あの、健康に気を使ってたAさんがね・・・何で手遅れに(-_-)と絶句した
闘病を知った夫が最初に発した言葉です
単身ゆえ、自分の健康管理や食生活に疎いと思いきや
朝はフルーツとサプリ、昼はいつもの店で好きな物を腹八分食す
夜はサラダとサプリだけ、家でお酒は飲まないらしい
本来が身体が丈夫、健康に人一倍気を付けてるのが伝わる… だからこそ病院嫌いだったんでしょうか
自分流の強い拘りがあり、正しいと信じていたと思われます
Aさんと真逆の体型の夫が単身で県外に行ってた時、こっそり真似してた時がある
Aちゃんが… Aちゃんが… 身体に良いと言うけぇ…
家でもボウルに山盛りの生野菜を出すよう要求する(食べた気がしてても火を通したらごくわずか)
痩せたのは良いけれど、体力も覇気もなくなった
中年以降の過剰な減量が良いはずがない
そもそも、仕事内容が全く違う、力仕事もある夫は食べる事で保たれている
バカだなぁ。。。と思い見ていたが長続きはしなかった
Aさんは、便利屋みたいな、お年寄りの御用聞きみたいな事で生計を立てていて
一部言うとしたら
資源ゴミを捨てに行けない方のゴミを回収し、溜まると資源として売りに行く
捨てたらゴミ、分解分別したら資源、まだ使えそうな物はリサイクルショップ
農機具を下取りし専門業者に売る、差額が儲け、小口の引越し、ゴミ屋敷の片付etc
お年寄りから頼まれれば雑用諸々も断らない
お年寄り達もAさんを頼りにしていたに違いない
土場を借り、相棒の軽トラで1人気ままに仕事をされてた
人手がいる時、軽トラでは運べない大物、そんな時に夫に声が掛かってた様に思う
Aさんが病に倒れた。軽トラも手放した。周りでそんな話しが出始めると
皆が思う【あの土場のゴミ、どうするん?】という事
そう、借地には長年ため込んだ不要品が山になっている
ゴミではなく、資源なんだと、言ってたそうですが
お金がある時に少しずつでも片付けんと、先でどうにもならなくなると
夫も言った事があるし、状況を見て知ってる、ざっと軽く見積もっても3桁はいる
誰が出すの?って話しなのです
夫がたまに受ける仕事の中に、弁護士経由の倒産した会社の事後処理があります
賃貸なら中の物を全部出し、機械や工作物を取り払う原状回復
所有物であったなら、建物撤去して更地にまでする事も(売却しやすいから)
万策尽きて倒産してる場合が多いのに何処から工事代が出るのか?
と思いますよね
昭和の時代は経営者が命に代えてまで、悲しい結末を見聞きした事さえありますが
今は時代が変わり
元経営者が現場監督の様に出入りする事だってあるのです
使える物は同業者が買取ったり、バラして資源として売ったり
配線から部品までetc、とにかくお金になる物は仕分けし、売れる物は売る
買手があり資金に余裕が出ればゴミ処分までして、無ければ置いたまま
見積り間違えると大損もしますが、思いがけない物が出て来て高値になったりもする
元請けがガッポリ取ってもそこから工事代金も出るし
弁護士もその利益を債権者達に分配するのだと思います←そこらの詳しい事はわからないけども
会社だと事後整理をするのでそーゆう事があるけれど
後継者もいない自営業のAさん、片付ける時間もお金もない、そのまんまで亡くなった
土場の持主さん達には悩ましい問題が起きていると思われますが
元奥さんも夫も含め周りの人みんな
これには関わりたくない事であるのは簡単に想像がつきます
誰かに迷惑がかかる、悪いのは無責任なAさんですが、もうこの世にいない
元奥さんの気がかりのもう1つが、連帯保証人になってるAさんの自宅のこと
一緒に見に行って欲しいと言われ同行した夫、足の踏み場も無いさまに驚いたと
自宅療養中にそうなったのか、以前からそうなのか
男やもめにウジがわく、でしたっけ、ほんとそれっ
遺品整理にいくら掛かるか?の相談も夫では分からず、地元業者に見積り依頼
それがあまりにも高額で、1人コツコツ片付けるしかないと思ったらしい元奥さん
ゴミの処分を丸投げすると相当な金額になりますからね
部屋が少し片付いたらここに遺骨を安置して、親しい人達にお別れをしてもらう
当初はそう言われてて・・・
Aさんを1人でも多く偲ぶ人が来れたらいいなと思い、遺品整理の手伝いを名乗り出ました
火葬場でお別れも出来ない、部外者お断りだったのは
上に書いたような事で
思わぬ人が来て思わぬ事を言われるのを避ける為かと、勝手に想像しましたけど
人生の最後がこれではあまりにも・・・
1度壊れ、普通の夫婦でも家族でもない
実の子供がいても父と関わりを持たない
母親が1人で奔走してるのに誰も手伝わない
他人だから、詳しい事情を知らないから、勝手な事が言えるのかもしれませんが
ただただ、もの哀しくて、何とも言えない気持ちだったです
つづく
春に植えたフレンチラベンダーが2度目の満開になりそうですが、葉に白い点々があります
梅雨だし密になってきてるので蒸れて病気になったかもしれません(/_;)