器用貧乏海珠堂

”魚大好き海珠堂”のほうがいいかな・・・?

インドの屋台料理を再現しようと思ったんだけど・・・

2020-05-03 20:45:24 | 料理(魚貝)

写真はインドの海辺の町の屋台の魚唐揚げ

ずらっと並んだ魚や海老・・・
その場で唐揚げにしてくれます。


高いものじゃなんだけど海辺の町だけで味わえる特別なもの・・・
って感じじゃないかと思います。

だいぶ昔のことなんで、はっきりとは覚えてないんですが・・・
1か月ほど毎日のように通って魚、エビ、魚、カニ、魚・・・
と、お店に並んでるもの一通り試した気がします。
多分(こいつ、また来たのかっ!?)とか
(あれっ?今日来なかったな・・・?)
とか思われてたと思う(笑)
インドの屋台のおっさん達は口が達者で面白い人多かった・・・
普段からいろんなお客さんの相手するの慣れてるだろうし・・・。
で、あれこれ試した中でもニベ科のなんか・・・って感じの魚が旨かった
と、何となく覚えています。

当時、自分で鮮魚で買ってきたそのニベ科のなんか・・・

尖った前歯が付いてるんで・・・
タイガートゥースドクローカーってやつかな・・・
写真3枚しかないんで今見てもはっきりわからない・・・

朝獲れた新鮮なやつなんで果物ナイフみたいので捌いて刺身に・・・

旨そうな白身・・・
値段は安いほう(売られていた鮮魚の中では中くらい)だったけど味は良かった気がします・・・
もう昔のことなのでもうあんまり覚えてないけど・・・(苦笑)

最初の写真のカレー唐揚げを自分で再現しようとあれこれやってみた・・・
・・・けど、結局なんか違う感じになった・・・
・・・で・も・このレシピ・・・
是非ご紹介したい・・・ってお話です。

まずはじめに用意したのがニベ科の日本代表イシモチ
・・・ニベ科のなんかが旨かった・・・気がするので。


1匹450g・・・ちょっと大きすぎだったかも・・・
まず鱗、エラ、内臓を取ります

・・・次にスパイス・・・

写真のスプーンはカレーライス食べるとき使うような大きめやつです。
450gのイシモチ用で・・・
クミンパウダー  写真のようにふさっと1杯
コリアンダーパウダー  同じように1杯
チリパウダー   お好みで・・・2杯くらいがいいかな
ターメリック  スプーン3分の1くらい
ターメリックは入れすぎると苦くなるので控えめに
それから
おろしニンニク  1杯
おろししょうが  1杯
レモン汁     1杯

普通は塩もこの中に入れるんですが・・・
分量がよくわからなくなるので魚に直接塩を振りました

で、次に小麦粉をスパイスの合計より少ないくらいの量入れて・・・

水を入れてよく混ぜる・・・
これを塩を振っておいたイシモチに塗り付けます
水が多いとスパイスがうまくへばりついてくれないみたいです。

塩とスパイスが魚になじむまで30分ほど待って・・・
油で揚げたら完成!

・・・450gはでかくて揚げにくい・・・



・・・まず見た目が汚い・・・
改めてインドの屋台の写真見ると凄い黄色い・・・
ターメリックだけであんなに黄色にしたら多分苦くて食べられない・・・
食紅みたいので着色してるんだと思う・・・

そして味・・・
カレー味は外側の衣だけ・・・
それに対して魚がでかすぎで身が厚いんでバランス悪い・・・
・・・中のほうはカレー味のないただの白身になる・・・
・・・それからでかいと揚げ時間が長くなってカレーの香りが飛んじゃう・・・
・・・不味くはないけどいい出来ではない・・・
もっと上手く出来るはず・・・

じゃあもう少し小さいやつで・・・
って感じで次に買ってきたのがカマス 1匹200g


カレー味が表面にしっかりくっつくように水少な目でべったりスパイスを塗り付ける・・・

・・・見た目よくないよな・・・(苦笑)
何て言うか・・・これ、カレーの弱点だと思う・・・。

油で揚げたら完成!


・・・見た目が・・・
うん・・・なんか汚ねー・・・
でも味わぁ~・・・いいです。

ほかに丁度いい魚がなくて・・・カマスでいっかぁ~
・・って感じの消極的な選択だったんですが・・・

カマスの揚げ物って聞かない気がするけど・・・
これ!全然あり・・・すごくいい・・・
火が通ってもパサつかないし旨味もしっかりある。
今までカマスの揚げ物が定番じゃないのが不思議なくらい。

スパイスが残っちゃった場合は塩と野菜入れてかき揚げにするといいです。


もうちょっと工夫すればもっといい仕上がりになるんじゃない?・・・
・・・ということで、また買ってきたカマス・・・
1匹丸ごと揚げようとすると揚げ時間が長くなる
=カレーの香りが飛んでしまう
・・・なのでぶつ切りに・・・
熱い油に触れる面積が大きくなるので揚げ時間短縮できます。
この方がカレー味の衣の面積も増えるし・・・
午前中に買ってきてスパイスに夜まで漬け込む・・・ここも改良点


表面積増えたんでスパイスは前回の1.5倍に増量
カマス1匹200gくらいのやつで・・・
カレーライス食べるとき使うような大きめのスプーン
  クミンパウダー  ふさっと3分の2
  コリアンダーパウダー  同じように3分の2
  チリパウダー   お好みで・・・2杯くらい
  ターメリック  スプーン4ぶんの1
  おろしニンニク  3分の2
  おろししょうが  3分の2
  レモン汁     1杯から2杯に増量

  更にガラムマサラ2分の1
・・・今スーパーでこんなものまで普通に売ってるんだ・・・
って、ちょっと驚いた・・・。

それからスパイスの合計より少ないくらいの小麦粉
混ぜるとどろっとした感じになるくらいの量の水
塩  適量

スパイスの量はこんな感じです。


揚げる前に更に小麦粉をまぶす・・・第三改良点

でももう再現しようと思ってた最初の写真とは違うものになってる・・・。

頭だけは弱火でじっくり揚げる・・・

頭の部分弱火でじっくり揚げると頭蓋骨以外はサクサク食べれます。
・・・これもカマスのから揚げがアリだと思う理由・・・

ぶつ切りの身のほうは揚げ時間を短く強火で揚げる・・・
余熱で丁度火が通る・・・という感じです。

このレシピで作るカレー唐揚げ・・・何て言うか・・・
黄色っぽくて黒くて・・・
普通の鶏のから揚げより明らかに不味そうな色に仕上がります(苦笑)
・・・インドで食紅が使われてることに納得・・・

野菜の彩りで見た目ごまかしたら完成!


見た目はさえないけど・・・味はいいです。

カレー風味と辛さ、それからレモンの酸味、カマスの旨味・・・
「何度も作って研究したんですっ!!」
って言ったら、インド人でも褒めてくれると思う・・多分。
・・・あの魚唐揚げの屋台のおっさんに食べてもらいたい(笑)

1日、2日とスパイスに漬けこんどいたほうが旨くなると思うんですが・・・
魚の場合、頭が悪くなる・・・
・・・言い方おかしいな(笑)
頭の部分が痛んで食べれなくなる・・・
切り身で売られている魚なら1日、2日漬けこんでから油で揚げてもいいと思います。

こちらは2日漬けこんでから揚げた鶏肉バージョン
2日漬けたんで味が馴染んで旨くなってる
・・・相変わらず見た目は良くないけど・・・
赤い食紅使えば多分タンドリーチキンっぽい色に出来ると思います。


材料はイワシでもタラやカジキの切り身でも鶏肉でもなんでもいいと思います。
いつも家で自炊だと同じようなものばかりで飽きてきた・・・
ってときにぴったりのメニューじゃないかと思います。
材料のスパイスはスーパーで普通に売ってる一般的なやつです。
・・・出来合いのもの使わなくても家でこんなもの作れるんだ・・・
と、ちょっと感動してもらえるはず・・多分。

ただ、スーパーの小瓶のスパイスは相当割高・・・
何度も作る場合は業務スーパーとかで売ってる大きいやつ買ったほうがかなり安くなります。
この入れ物の大きさの差と値段の差は結構な違和感・・・同じメーカーなのに。
値段が2倍で中身の重量が5倍・・・って感じ・・・。


あぁ、これも書いとかなきゃ・・・
1度カレー唐揚げ作った油でまた別の揚げ物作ると・・・
天ぷらだろうがトンカツだろうが部屋にほんのりとカレーの香りが漂ってきます。
・・・カレー臭・・・とか言うやつですね・・・
前向きに解釈すると・・・
これもちょっとした異国情緒を味わえてたまにはいいんじゃないかと思います。

貴族用鮮魚ノドグロ・・・を庶民が買ってしまった・・・

2020-04-22 13:06:22 | 料理(魚貝)
最近・・・
飲食店からの高級魚の需要なくなり高級魚が安くなってる・・・
っていうニュースをたまに見ます・・・。
・・・貧乏庶民の自分でも高級魚に手が届くってこと??・・・

・・・と思って魚屋で貴族用とされる赤い魚、アカムツ・・・
通称ノドグロとかいう高級魚を眺めてもう大分時間が経っている・・・
普段は・・・
(あれは庶民の自分には関係ないもの・・・)
と自分に言い聞かせて視界に入れないようにしてます・・・
今日はぼけーっとノドクロを眺めて見てたんですが・・・
・・・・・普段見ないようにしているので今安くなってるのかなっていないのかさっぱりわからない・・・(苦笑)
・・・そしてこんな日に限って普段見ることのないような特大サイズ・・・

・・・そもそも貴族じゃない自分がこんなものを買ってもいいのだろうか・・・
・・・でも旨そ・・・・・
これと言って特徴ないけどふっくらした感じがなんかいい・・・
・・・こいつ、白身の大トロとか言われてるらしい・・・
・・・庶民がこんなの買ったら怒られないかな・・・
・・・・・・誰に???・・・
・・・ん~・・・
・・・・・
・・・貴族に??・・・・
しばらく・・・
いやっ、結構長くつっ立ってこんなことぐるぐる考えてから・・・
恐る恐る手に取ってレジへ・・・
売り場でぼけーっと立っているのは庶民とか貴族とかいう前に単に迷惑・・・


「ごめんなさ~い、これ、貴族の方にしか売っちゃいけないんですよぉ~」
・・・ってレジで断られたらどうしよう・・・
「知らなかったんです!!イッ、イワシに変えてきますっ!」
って言ってすぐ売り場に戻ろう・・・
いやっ、その時はイワシよりニギスがいいだろう・・・
なんて考えながらレジに並んでたんですが・・・


・・・
・・・・・
・・・・・・すんなり買えた・・・・

いやいや、まだ油断できない、この後呼び止められる可能性もある・・・
「あなた本当に貴族ですか??」
そんなことになる前に早歩きで店を出る・・・
店を出たら小走りで駐車場に行って愛車(ママチャリ)に乗り込みさっさと、そして静かに立ち去る・・・

いやー、慣れない買い物って緊張する・・・(苦笑)
うん・・・女性の皆さんにお伝えしたい・・・・・
・・・この心理状態は成人男性であれば皆経験している・・・
と言い切って間違えないと思います。

・・
男性の皆さんはもうお分かりだと思います。
男子高校生がエロ本買うときの心理はだいたいこんな感じです(笑)
あぁ・・・そっか・・・
・・・高校生そういうの買っちゃいけないんだ・・・
訂正して19歳男子です。

持って帰って無駄に写真を撮る・・・



楽しい(笑)

ちょっと冷静になって分析すると・・・

・・・でかい・・・
確かに普通こういうのって飲食店用な気もする・・・
それから今はノドクロシーズン終了直前・・・
いろんな要素を考慮して・・・
お得だったのか普通だったのか考えてみたけど・・・
確かに高くはなかったかも・・・
・・・・・でも、そんなことはもうどうでもいい(笑)

・・・最近ニュースやたらよく見るようになって・・・
ニュースの情報ってよくよく読むと実際当てにならない内容のもの結構多いよな・・・と、感じます。
・・・が、今日はそれもどうでもいい・・・

久々の高級食材に顔が自然とにやけてしまう(笑)
久々・・・と言ったけど前回がいつだか思い出せない・・・

口の内側が黒いから”ノドグロ”
・・・でもお腹の中も同じように黒いんで”ハラグロ”でもある気がする・・・

さすが貴族用の魚(笑)

多分テレビとかでも紹介されたりするような有名魚?なはず・・・
・・・テレビ持ってないから知らないけど・・・
ただ、今更こいつの味がどうのって自分が言うのは必要ない気がします・・・

アラはでかくて結構食べるとこあるので塩焼き・・・


食べ終わった骨がもったいないからスープをとる貧乏人・・・


肝合え・・・
アニサキスにご注意を・・・肝で2匹見つけた(苦笑)


そして寿司・・・お供は初ガツオとアナゴ・・・

うん・・・やりたい放題(笑)

・・・いやー・・・
たまにはこういうのやっぱり必要だな・・・と、感じます。
自分の生活サイクルだとイベント出展がなくなっちゃうと休むってタイミングがつけずらくて・・・
そ・れ・と・・・こんな時こそ笑いも!

・・・最後に・・・
・・・こんなの書いといて今更ですがぁ~・・・
アカムツはこれから産卵期になるんで今がぎりぎり・・。
これから味が落ちると思います。
これからアカムツを食べるのであれば・・・
せっかく高い金出して食べるのなら秋が深まったころ以降のほうが脂がのっておいしいはずです。

新作のご紹介・・・と、庶民のアイナメ唐揚げ・・・

2020-04-20 18:20:41 | 料理(魚貝)
うつぼペンダント

真鍮とレジンで仕上げています。

・・・・・イベントの中止、延期、延期・・・・・・・・・
って、感じでお披露目する場所がないのでこちらで紹介させて頂きます。

で、こちらは銀と七宝焼きで仕上げた高級バージョン・・・


めがねホルダーとして眼鏡吊り下げれるようになってます。

これ、偶然じゃなくて初めから考えて作ってるんですよ!

ヒメイカ


猫さま・・・


作品の詳細は↓こちらでもご覧になれます。
creema 海珠堂ショップページ
minne 海珠堂ギャラリーページ

・・・よし!・・・出来た・・・
仕事っぽいのはここまでで、ここからは魚と料理で・・・(笑)

今日の魚はアイナメ・・・ウツボじゃないです。

アイナメって頭の後ろグサッと切られてたりする活き締めのやつはまさに貴族用の魚・・・って感じのお値段。
見たことないけど活魚なんていうのもあってそれも相当なお値段・・・
一方普通のやつは庶民には有難い安い魚・・・
両極端に値段違うよな・・・と、思います。
・・・貴族用のアイナメは・・
これだけ値段が違うんだから味も相当違うんだろうけど・・
ああいう魚は的確な処理、料亭っぽい料理(+それを卒なくこなす経験と腕)・・・
そういうのがあってはじめてあの値段に見合った価値が出るんじゃないのかな・・・と、思ってます。
自分みたいのが(貴族用を)買ってきても無駄にしてしまいそう・・・。
・・・なので1度も試したこと無いです・・・
・・・・・・
いやー違うなー、本当はあんなの買うお金がないんだ・・・(苦笑)。
あぁ~、あとノドクロとかいう赤い魚も貴族用らしいので貧乏庶民の自分は見かけても視界に入れないようにしています(笑)。
・・・触ったら多分お店の人に怒られる・・・

今回の庶民用アイナメ・・・
・・・1.8㎏で1400円・・・ありがてぇ~・・・
アイナメって細長くて頭小さめな上に身が分厚い・・・
つまり食べれる部分が多い・・・歩留まりのいい魚。


ほんと身に薄い部分が少ない分厚いマッチョな体型です。
これを3枚におろして角切りにして・・・
醤油、酒、にんにく、生姜にどぶ漬け・・・

鶏のから揚げと全く同じようにします。
若鳥(=ブロイラー)は肉厚でジューシー・・・
だけど味、旨味に欠ける・・・
それを醤油とかにんにくとかで補う・・・
いい意味で材料に非常に合ってる料理だと思います。
・・・でもまぁ・・・
醤油タレにどぶ漬けしちゃば味気ないものでもなんでも旨くなっちゃう・・・
醤油って塩分、香り、旨味等々揃った素晴らしい調味料・・・
それを浸み込ませて更に油で揚げてサクサクの衣まで装備させる・・・
・・・・・そりゃ、旨くなりますよ・・・とも思う・・・。

キッチンペーパーで蓋しとくと全体にタレが行き渡るし空気に直接触れなくなるんでいいです。


養殖じゃなくって天然(=野生の生き物)で刺し身とか塩ふって焼いただけ(塩焼き)でも旨い・・・
そして鶏肉(ブロイラー)より明らかに値段が高い鮮魚でこういうことするのは・・・
自分の主観的な意見になりますが・・・
もったいないというかぁ~・・・品の無い調理法っていうか・・・
無粋?っていうのかな・・・何と言うかぁ・・・




・・
・・・
・・・なんてさんざん言いいましたが・・・

旨えーんすっよ・・・この鮮魚唐揚げ(笑)

アイナメの身の厚みなら鶏肉に負けないボリューム
アイナメなら値段でも鶏肉に張り合えるし・・・


カサゴ、メバルに通じるようなほろっと崩れる身質も唐揚げ向き・・
かりっとした衣との相性が完璧・・・
そして崩れた身からにじみ出てくる旨汁・・・
冷凍の魚じゃこうはいかないと思います。

更にカリっと揚がった厚めの皮の下の旨い脂とゼラチン・・・


ガツガツ喰える鮮魚唐揚げ
安くてボリュームあるアイナメだからこそ出来る1品だと思ってます。
まさに庶民のから揚げ・・・

このアイナメ唐揚げを貴族さまに食べてもらっても
「ほぉ~庶民のアイナメも旨いでわないかー、はっはー!」
って言ってくれるはず・・・・・・多分・・・。

タレ(=塩分)に漬けておけば鮮度の落ちやすい魚でも・・・
今回のアイナメも冷蔵庫で3日、ものによっては4日くらい大丈夫。
・・・どのくらい持つか・・・は捌く前の鮮度によります。

この唐揚げ・・・火が通ると身が締まっちゃう感じの魚には向いてないかも・・・
その点カサゴ、メバルはいい感じに仕上がるんですが・・・
値段と歩留まり考えるとさすがにぃ~・・・
・・・こんなふうな唐揚げには出来ない・・・
メバルの仲間だと安く手に入るのが・・・
このクロメヌケ(アオソイ)とかクロソイ

大きいもので身に厚みがあるんだったらいい唐揚げ材料だと思います。

冬はアイナメじゃなくて安いメバル系のほうがいいかな・・・
逆に今の季節ははアイナメをお勧めします・・・
・・・メバル系は今の季節、春は抱卵してる種類が多いから・・・。

・・・で、今回のアイナメで残った部分、頭と中骨・・・
に、鶏ガラ足してスープとります
・・・アイナメのアラだけだと物足りなそうなんで・・・


麺はうどん、濃く煮込んだスープで塩のみの味付け
脂は鶏ガラから出た鶏脂。
葱、豚、湯葉のトッピング・・・妙な組み合わせ・・・
・・・これ何だろ・・・
家でつくったざっくりと麺類って感じの食べ物。

スープは旨いんだけどややアイナメくさい・・・
これは貴族には食べさせられないな(笑)。
普段の昼飯・・・としては十分いいです。

・・・このスープは冷蔵庫で4,5日もちます。
スープとるとよく作るのがこの麻婆豆腐・・・魚じゃないけど・・・
肉、脂身炒めて出てくるラード、花椒、豆板醤・・・
そして旨いスープが旨い麻婆豆腐に必須の材料・・・と思います。


旨いスープあると他にもいろいろ使えます。
・・・即席のだしって確かに便利でおいしいけど・・・
時間かけてとったスープの良さも知ってもらいたいな・・・と常々思ってます。
・・・普段そんなことやってる時間ない・・・
って、いうのは当然・・・面倒だし時間掛かるし・・・
でもこんなとき(緊急事態宣言で外出できない)だから是非挑戦して頂きたいな・・・
慣れてしまえばそんなに面倒でもなくなる気がします。

ああ・・・でもこれやると生ごみすごく増える・・・
旨いスープやラーメン1杯にどれだけのものが必要か実感できると思います・・・
煮干しラーメン1杯分の煮干しが生きてる魚の状態だったら結構びっくりする量だと思う・・・

・・・しょっちゅう自宅でスープとるようになると・・・
・・・そのうちー・・・

「鶏のスープは鶏の涙なんだからね!!」
・・・とか言い出すようになるはずなので、その点はお気をつけください(笑)

千葉みやげ2019

2019-12-29 12:06:54 | 料理(魚貝)

ま・ず・は・・・・・
幕張ハンドメイドフェスご来場のお客様、スタッフ、運営の皆さま、出展者の方々皆様にお礼申し上げます!
初めて幕張メッセに行ったんですが、
幕張って思った以上に千葉なんだな・・・と、今更知りました・・・

せっかく千葉まで来ているので・・・
・・・ここからはイベント終了後・・・
片付けが終わったら海浜幕張駅から帰りと逆方向の電車に・・・
千葉の太平洋側の町まで行って電車を降りたとこ
・・・今回はグダグダ旅行記って感じです・・・

駅は無人、駅前なのに真っ暗・・・

これ・・・ドキドキする・・・(笑)

海の近くのアットホームなゲストハウスに到着


翌朝・・・
前日雨だったので海が荒れてる・・・
結構怖い・・・

太平洋だからこの先はずっーと海・・・
この景色をみてると東京の住宅地での生活では感じることの無い・・・
何て言うかぁー・・・
うーん・・・
うまく言えないからやめとこ(苦笑)
海すげー・・・って感じです・・・来てよかった。

まず漁港の街、勝浦へ・・・・・

・・・行ってみたけど魚の収穫は無し・・・
海があんなんじゃ仕方ないかな・・・昨日雨だし
勝浦は湾になってるし港は防波堤あるし波が穏やか・・・。

電車少ないし駅から歩いて行ける範囲って限られてるんで勝浦の先・・・
房総半島へ行くには車が必須かも。
いろいろ行ってみたいけど・・・
・・・ペーパードライバーの自分には厳しいかな・・・

昔は乗用車でも2tダンプでも普通に運転してたはずなんだけど・・・
・・・いやっ、当時から周りはあまり自分に運転させたがらなかった気もする・・・(苦笑)
もう10年以上まともに車運転してないし
もともと車の運転は向いてないみたいなので自粛してます。

駅で30分くらい次の電車を待って引き返す・・・
一宮まで戻って行ったのがこちら

街道沿いにあるでかい鮮魚店

インドア派には有難いなかなかの品揃え・・・

朝ゲストハウスで知り合ったサーフィンしに来てるフランス人に
「魚買いに来た」・・・って言ったら
「フィッシングかい?」と元気よく聞かれ
「・・・いや・・マーケットに行くんだよ・・・」
と答えて少し恥ずかしかった(苦笑)・・・。

ここで手に入れたのが最初の写真の魚、チカメキントキ
まとまって獲れない魚なんで産地で消費されることが多いそうです。

キントキダイの仲間はびっちりついた細かい鱗が取りにくくてやっかい・・・
・・・なんだけど、チカメキントキはいつもなんとか鱗剥がせる感じ。

それからこの魚屋のある一宮の目の前
九十九里浜産ハマグリも購入・・・写真撮るの忘れました。

そのほか、旨そうだったから買った宮城産のごついサバ
同じく宮城産の生本マグロ・・・
千葉産のメジマグロもあったけど自分には手に負えないサイズなのでパス・・・


それからこれ・・・”ナバナ”って野菜
広東料理でよく使われる菜心って野菜によく似てたんで購入。

・・・ささやか過ぎて申し訳ないんですが・・・
これが自分に出来る災害の復興支援ってことで・・・

2時間半くらい電車にのって帰宅
下ごしらえだけして寝る・・・
というか気が付いたら寝てた・・・って感じ・・・疲れてました。

翌日・・・昼間っから・・・
まずはチカメキントキを刺身

キントキダイは白身だけど食感がアジによく似てる。
たいした値段じゃないのに旨い魚です。

こちらの写真はチカメじゃなくてキントキダイ

見た目は赤い皮した白身魚なんだけど・・・
皮の下に銀色の脂の膜ががあって身にも結構旨味がある・・・
アジから青魚臭さをとった白身魚ってこんな感じ?
・・・というのが自分のキントキダイの感想。
銀皮あるせいでタイみたいな普通の白身とは方向が違う感じ。
こういう個性のあるやつは好き・・・。
皮の下の銀色の部分は時間が経つと臭くなるのでキントキダイの類いは早く食べた方がいいと思う。

次は肝合え
肝は前日捌いてすぐ蒸しておいたもの・・・生じゃないです。

肝はそんなに大きくないけど、クセが無くて旨味があって食べやすい
肝×刺身×醤油・・・の旨味三重奏(笑)
・・・酒が進む・・・
会場行って2日間立ちっぱなしの忙しいイベント出展終わって・・・
部屋でボケーと・・・
あれこれ思い出しながら昼間っからゆっくり飲むのが結構好き
・・・インドア派です(苦笑)


そしてナバナ・・・
茹でたナバナにハマグリの煮詰めをかけたもの

広東料理でよく出てくる菜心って野菜にオイスターソースをかけるやつを一宮のナバナと九十九里のハマグリの煮詰めで・・・
ナバナも菜心も多分同じアブラナ科、形はよく似てる。
この地産地消的な組み合わせは悪くないはず・・
と思ったんだけど・・・味わぁー・・・・
ハマグリの煮詰めの旨味が勝ちすぎてたかな・・・

お米出してみたらなんと千葉産・・・偶然


今回は種類は少ないけど強者揃いって感じ

写真撮り忘れたりと九十九里浜ハマグリは扱いがぞんざいになってしまったけど・・・
口に入れると笑みがこぼれる・・・って感じの旨さ。
この時期はやっぱりサバが強えー・・・
・・・サバは千葉産じゃなかったけど・・・

アラは食べるとこあんまりないサイズなのでスープに・・・

煮てるときの香りがなぜか薄っぺらいベラの類い↓によく似てる・・・
全然別種の魚のはずだけど・・・

ややエビっぽい感じのにおい・・・
・・・たぶん、住んでる環境、食べてるものに共通点があると別種でも似てくるんだと思います。
魚だけじゃなくて人間も・・・
・・・同じようなことあると思う・・・・。

ひと煮立ちしたら身の部分を取り外してまた煮る・・・
このはずした身で団子作ったんだけど・・・
・・・これ、久しぶりに料理で失敗しました・・・


翌日の昼ごはん
魚丸粉
・・・ナバナ入り

魚丸=魚のすり身を団子にして茹でたもの
粉 =ビーフン
・・・生のすり身を作って茹でたらよかったんだけど・・・
一度茹でた魚肉を片栗粉で固めてみても・・・
「こんなの魚丸じゃねー・・・」
という出来・・・粉っぽくて不味い・・・
チカメキントキごめんなさい・・・。
・・・次回はちゃんとすり身作って魚丸作ろう・・・
スープとビーフンは旨かったです。


・・・グダグダ旅行記+知っててもしょうがない魚知識・・・
で、申し訳ありません!

来年も宜しくお願い致します。

















いきもにあ戦利品2019 其の一 蝦麺

2019-12-06 21:11:26 | 料理(魚貝)


まずは・・・・いきもにあ2019にご来場頂いたのべ6200名のお客様にこの場で改めてお礼申し上げます。
毎年出展させて頂いているので、お客様に顔を覚えてもらい今年もまた見に来て頂ける・・・
こんな時は買い物して頂かなくてもそれだけで嬉しいです。
これは、言っておきたいです。

それから・・・スタッフの皆さん、自分と同じ出展者の皆さんにも感謝です。
毎年出展させて頂いてると、周りの人たちがだんだんいきもにあの仲間って気持ちになってきます。
これからもこのいきもにあが続いていって欲しいです。



・・・で、ここからがイベント終了後・・・
撤収後まず会場のサンボーホールから歩いて中華街に・・・

ここで調味料を調達・・・
普段スーパーで買えないような材料が手に入るのは非常に魅力的です。

翌朝向かったのが神戸新鮮市場
五つの商店街がつながっていて合計500店のお店が並び神戸の台所・・・なんて呼ばれてるそうです。
新開地駅側の入り口、湊川商店街


雰囲気は・・・昔ながらの商店街
今、身近な場所で探そうとしても見つからないような・・・でも子供のころは近くにあった昔の商店街
それがびっしり500軒・・・そんな感じの場所かな・・・。
詳しくは神戸新鮮市場公式HPでご覧になれます。

阪急の新開地駅から歩いて行けます。
鮮魚店は・・・新開地駅から見て奥の方、東山商店街が多いです。

午後2時くらい・・・かな?
明石でその日の朝獲れた魚介が店頭に並ぶみたいです。

今回ここで手に入れたのが最初の写真のエビたち
関西で”アシアカ”って呼ばれてるエビ・・・標準和名クマエビ
クルマエビ科のエビです。

名前の通り脚が赤い・・・
今回は神戸での利益を少しは神戸に還元出来たかな・・・。
このあと大阪の天満市場にも寄ってから京都へ。

エビの頭と殻をを焼いたもの


これを砕いてからぐつぐつ煮てスープとります。


京都で食べたエビの身のほう
つくり方はだいたいこんな感じ→清炒蝦仁

こんなエビが普通に買える神戸の人が羨ましい・・・
エビだけで腹いっぱいになるって結構な贅沢・・・

夜行便で東京に

真ん中の瓶は中華街で買ってきたえびペースト、タイ製です。
多分、エビの塩辛油漬け・・・って感じのものだと思います。
・・・それから左がすりおろした玉ねぎ
手前がトマト、おろしニンニク、干しエビを砕いたもの、唐辛子


まずえびペーストを油で炒めます。
そのあと玉ねぎニンニクも・・・・・

しばらく炒めたら明日のために半分とっておきます・・・

残りのトマトや唐辛子、干しエビ、それから塩、砂糖を入れて更に炒めて水分を飛ばしたのがこちら・・・

”サンバルプラチャン”で調べると作り方出てくると思います。
これで準備OK

左、東京で用意した鶏がらスープ 右、温め直したエビ殻スープ

スープはえび2対鶏がら1って分量かな・・・
・・・この時点で勝利を確信・・
これ旨いに決まってる(笑)

中華麺をゆでてさっきのサンバルをスープでのばしたのがこちら・・・

シンガポール、マレーシアの”蝦麺”!!
えびペースト、干しエビ、エビ殻スープ、具にもエビ・・・
蝦麺を名乗るに相応しいエビっぷり・・・。
麺が写った写真撮り忘れたんですが・・・太目ストレートの中華麺です。

皆さんはご存知だと思いますが・・・
今回は敢えてわざわざ言わせて頂きます!


"エビのスープはエビの涙”
一滴も残しちゃダメです
・・・こんな旨いスープ残す人あんまりいないとおもいますが。


えびペーストの独特な香りが入ると一気に本格的な仕上がりになります。
中華街まで買いに行って良かった・・・
そして神戸で買い揃えた材料で作った神戸らしい1杯。
・・・えびペースト、通販でも買えるみたいなんですが・・・



翌日・・・
手前左が前日残しておいたえびペースト玉ねぎニンニク炒め、右は生姜
それから後ろはカレーのスパイス、これを同じように油で炒めます。


今日の麺は中華街で買ったビーフン、もうちょっと太いのが欲しかった・・・


スープはえびスープの残りとココナッツミルク、更にこれ・・・

冷やしてゼリーの状態になっている濃厚魚スープ

最近有名になってきてるのかな・・・
ココナッツミルクカレー麺、、ラクサ!

・・・写真で見ると蝦麺とあんまり変わらないような気もしますが・・・
味付けもスープも全然違います
でも、本当はもっと黄色く仕上げたかったな・・・。

・・・四角い油あげ上手く作れたのが地味に嬉しい・・・

昔旅行で行ったシンガポールでこのラクサを食べて感動しました。
当時の自分にとって非常に斬新な組み合わせだったココナッツミルクカレーとスープ麺
しかも旨いし・・・
ゲストハウスで知り合ったシンガポール人のおじさんにやや興奮気味に
「ラクサって美味しいですね!!」
って言ったらおじさんは意外にも微妙なリアクション・・・
「えっ、・・・ああーそうだね・・・」
「うーん・・・でもいつも食べてるしいつでも食べれるからさ・・・」

そして今度はおじさんが
「それよりさぁ、香港の雲吞麺って美味しいよね!昔旅行で行って食べたのが忘れられないよ!」
「えっ・・・そーですね・・・」
・・・当時の自分にとって香港式雲吞麺こそいつも食べていつでも食べれる外食の無難な選択肢・・・
香港の名店に行って行列に並んだりしたらまた違うのかもしれないけど・・・

図らずも同じことを言い合ってた・・・
・・・というのを思い出しました・・・。
旅先での食事
いつもと違う雰囲気とかテンションとか・・・
いつもと違う材料、調味料、そこからくるいつもと違う栄養の組成
そういうのに体と心が喜んでより美味しく感じるんだろうな・・・と今思います。

今回のラクサと蝦麺の味にもいきもにあと神戸の思い出がプラスされているのかも(笑)


ラクサに使った濃厚魚スープは天満市場で手に入れたこの魚から・・・

・・・まな板からはみ出るサイズのコロダイ・・・
いきもにあ戦利品その2でご紹介します。