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器用貧乏海珠堂

”魚大好き海珠堂”のほうがいいかな・・・?

重慶烤魚・・・・・・・・と、ついでに新作のご紹介

2019-11-11 18:18:28 | 料理(魚貝)

烤魚・・・は中国語で焼き魚って意味になります。
で、写真の料理は重慶烤魚
たまにはこういうのも、という感じで作った四川料理
重慶烤魚=重慶(←地名)の焼き魚・・・になるんですが
これのどこが焼き魚?・・・
という四川料理らしい赤い油な仕上がりです・・・。
普通は魚1匹そのまま使うんですが、今回は皿に収まらないので頭と尾ひれを落としてます。
この料理をざっくり説明させて頂くと・・・
中国の辛い鍋、重慶火鍋に焼き魚を放り込む・・・
という和食には無い豪快?な発想で味の濃い一品です。


四川省は海まで何千キロって距離の内陸にあるので、材料に使われる魚は本来淡水魚。
日本では普通には売ってないと思うんですが・・・手に入るならナマズがいいかなぁ・・・
養殖ティアピアもよく使われてる材料だと思います・・・外来種だけど・・・。
・・・ブラックバスもまたいい材料になると思います。


淡水魚売ってないので今回使った魚はこちらのスズキ

スズキは海水魚だけど淡水でも生きていける海淡両用?で高性能な魚
・・・さすがスズキ(SUZUKI)・・・(笑)
身の厚みがあってクセのない白身・・・というのも重慶烤魚に合ってます。
・・・・・あと安いっていうのも有難い・・・

そうそう、ついででご紹介
シーバス(スズキ)ペンダント

だいたいそのまんまの形に作れていると思います。
↓こちらで詳細をご覧になれます
crrema 海珠堂ショップページ

・・・それからモンガラカワハギのペンダント・・・・・
・・・いやっ、先に重慶烤魚
ヒレを切り取ってから背開きにして頭も割ります。
エラ、内臓をとってきれいに洗ったとこ

普通はこのまま使うんですが長すぎるので切ります。

切ったついでに中骨も取ったので、頭と中骨でスープ作ります。
・・・澄んだ上品な潮汁・・・
じゃなくてぐつぐつ煮込んだ濃厚なスズキ白湯スープ・・・
煮詰まった濃いスープ・・・後で使います。


スズキに切り込みを入れて醤油、酒、水・・・
で作った漬け汁に20分くらい漬けます。

下味と臭み消し・・・という意味でやるんですが・・・
今回のスズキは・・・
というか魚屋で売ってるスズキは臭くないので軽く塩ふって下味つけるだけでもいいと思います。
淡水魚の臭み(泥臭さ)消しの場合は・・・
漬け汁に生姜や玉ねぎそれから八角等々のスパイス・・・これは風味で臭みをごまかす系
酢やレモン汁・・・臭み成分そのものをを分解する効果
などなどを上手く配合したお店秘伝の漬け汁があるみたいです。

20分経ったら油を塗ったりして表面がカリっとなるようにオーブンで焼きます。
・・・で、その間にスープと野菜
普通は牛骨スープとか鶏がらスープです。
スーパーで売ってるばら売りの1人前豚骨ラーメンのスープ使うのもありだと思います。

淡白な淡水魚に動物系の濃いスープの組み合わせ・・・っていうのがこの料理の魅力
なのかもしれませんが・・・
今回のスズキ白湯スープも負けないくらい濃厚で臭みもあまりないので・・・
・・・というかスズキのアラが余ってるので使います。
醤油、豆板醤、塩、胡椒等々で味付けして野菜入れてひと煮立ち・・・
野菜はジャガイモ、キノコ、たけのこ、セロリ、豆もやし・・・
火鍋に入れるようなものなら何でもいいみたいです。
豆腐もありです。

・・・うん、四川風スズキスープ、この時点ですでに旨ぇ・・・

深い鉄板・・・フライパンでもいいと思います。
玉ねぎを切って敷き詰めて火にかける・・・

右下に写っているのが魚焼きグリルで焼いているスズキ・・・
オーブン持ってないんで・・・。

別の鍋でネギ、ニンニク、生姜のみじん切りをたっぷりの油で炒めます。


そこに唐辛子、クミン、花椒を後から入れます。

・・・唐辛子と油はこれでもかなり控えめな量です・・・日本仕様って感じかな(苦笑)
・・・・・・辛すぎるの嫌だし・・・
・・・写真撮るとき花椒出し忘れた・・・

玉ねぎの上に野菜と旨汁を入れる・・・


その上に焼き魚・・・
オーブンで焼いた方が仕上がりがいいです・・・


さらに薬味とスパイスたっぷりの旨油・・・
まさに味の足し算(笑)
駄目押しにゴマやピーナッツと香菜(パクチー)・・・で完成!
カセットコンロで弱火で温めながら食べる・・・っていうのが一番いいんですが、持ってないので今回はやっていません。


こんだけ足し算したんだから当たり前ですが・・・旨いです・・・
・・酒無しでは生きていけないような自分が酒を忘れて夢中で食べてしまうくらい(苦笑)
個性の強い材料がきれいにまとまってる感じ・・・足し算じゃなくて掛け算かも・・・
中華料理の奥行と深みを感じれると思います。



本当にどうしようもなく泥臭い淡水魚・・・
には重慶烤魚でもさすがに太刀打ち出来ないと思いますが・・・
自分の場合はレンギョの類は何やっても本当に無理でした・・・
あれとは何やっても戦える気がしない(苦笑)
でも並みの河魚ならこれで美味しく頂けると思います。
・・・特にクミン(中国語:孜然)がいい仕事してくれます。
河魚の泥臭さに一度寄り添いつつそれを昇華して心地いい風味、いや、エスニックな?味の構成要素に変換してくれるような・・・
・・・何言ってんだろ(苦笑)
中国では羊肉の串焼きなんかにもこのクミンをたっぷり使います。
・・・あとクミンってカレーに欠かせないスパイスでもあります。
この重慶烤魚、スープさえ何とかなればそんなに手間の掛かる料理でもないと思います。
火鍋の素?・・・みたいな調味料売ってるかな?
釣ったブラックバスなんかをこれで美味しく召し上がって頂けたら嬉しいです。


新作のご紹介
モンガラカワハギのペンダント


小さなヤモリのペンダント


ナメクジペンダント



それから・・・イベント出展のお知らせ
5日後、11月16日(土)17日(日)、東京ビッグサイトのデザインフェスタvol,50
M-280のブースでお待ちしています。

神戸 11月30日(土)12月1日(日)
いきもにあ2019

千葉幕張 12月20日(金)21日(土)22日(日)
マクハリハンドメイドフェスタ


エビスダイ 天満市場

2019-09-21 12:53:43 | 料理(魚貝)

いつも見に来て頂いていろいろお話してもらうお客様・・・
毎回ATCホールで会う仲間って感じの出展者・・・
こんなアットホーム?・・・というか大阪らしい感じ?がてづバの魅力だな・・・・
と、今更ながらしみじみ思います。
楽しい3日間を、皆さま本当に有難うございます!

・・・・・で、そうそう、最初の写真の魚、今回の出張の戦利品のエビスダイ

顔は結構可愛い感じなんですが

分厚い背中

・・・アマゾン川の強力な肉食魚ってこんな感じかも・・・って体格。
・・・・・よく知らないで言ってます。

がっちりついてる鎧のような鱗


鱗にトゲまで付いてる・・・


こちらは頭を煮たもの

鱗がすごいだけじゃなくて頭の骨もゴツゴツ。
頬と背中には分厚く肉が付いてるけどそれ以外は骨ばっかり・・・。
マダイの頭と比べると口の周りのゼラチンみたいな部分がかなり少ない。
この魚のグループ(キンメダイ目イットウダイ科)は防御力をひたすら追求する方向に進化したんじゃないかと思う・・・。
・・・硬い鱗、太い骨の形成に栄養取られちゃうのかな・・・。
ちなみにエラや歯(多分、攻撃力)は体の大きさ考えると平凡なサイズと形。

エビスダイはキンメダイと同じキンメダイ目
キンメダイ目の魚って外見以上に中身、骨とか肉の付き方が独特
何て言うか・・・捌きにくい魚

このエビスダイを手に入れたのがこちら

大阪の天満市場
この日は他にもウメイロ、タマガシラ、沖サヨリなんて珍しい魚が・・・
とぐろを巻くように置いてあって分かりずらかったけど、多分大きい沖サヨリは3~4㎏くらい・・・
こんなものを小売で買った行くタフなお客さんが・・・
・・・いるから店頭に並んでいるんでしょう・・・。

天満市場近くの天神橋筋商店街

にぎやかさと大阪らしい下町っぽさ?が程よく・・・
というか・・・観光地っぽくない自然な大阪な感じがいいです。
好きになりました、天満市場。
また行きたい・・・。



こちらは前回7月と同じく京都で買ったヘダイ
今回のは小さめ、ヘダイの皮は柔らかいのでそのまま酢〆に


ヘダイと一緒に買ったモクズガニ(共に徳島産)

手を離すと走って逃げるくらい元気

まだちょっと時期が早い、っていうのと全部オスっていうのが残念だけどこれも普段手に入らない有り難い食材。
中国にいるチュウゴクモクズガニ、っていうのが通称上海ガニ
で、モクズガニとチュウゴクモクズガニって実際あんまり変わらない生き物なので
モクズガニは国産天然上海ガニって感じです。
秋から冬にかけての抱卵した雌の内子はウニのライバル、って旨さ。



夜行バスで大阪出張から帰宅

まずは刺身で一杯・・・まだ昼間だけど・・・

平均点はクリア・・・と思うけど旨味も脂も物足りない、というのがエビスダイの正直な感想。
ざっと調べてもよくわからなかったけど、今は産後の痩せた時期・・・とか、寒くなってから脂が乗る・・・とかあるかもしれません。
身の感じはやっぱりキンメダイに似ている・・・少しキンメダイより硬い感じ。

カマの塩焼きで一杯

肉の分厚さはすごい・・・けどゼラチンとか少な目であっさりした感じ。
・・・いや、なんか全然褒めてないけどそれなりに美味しい魚です。

あとは・・・東京で買い足した材料とあわせていつものやつ

エビスダイ、今回のやつなら2番バッターが妥当な打順かな・・・(笑)
1番はニギス(左端)に任せました・・・足が速いし(笑)。
モクズガニは軍艦に、隣はアサリ
海苔が完全に湿気ってたけど、海苔のためにまた買い物に行く気力が無い・・・。
ヘダイの酢〆は正解だったかも・・・
ヘダイは白身のほかに光もののポジションもこなせるみたい・・・。
いぶし銀・・・ってやつかな・・・皮が銀色だし。
4番はカツオの腹の部分の炙り、彫金用のバーナーはこういうときも活躍します。
カツオが4番じゃあ・・・あんまり強いチームではなさそう(苦笑)
・・・5番にサンマが欲しかった・・・けど
この日は売ってない・・・秋なのに・・・。
何か言いたいけど何て言ったらいいのかわからない・・・・・。
かわりに補欠の赤貝のヒモがレギュラー入り。

体の疲れを癒すのは食べることと寝ること・・・
心の疲れにはお酒です・・・(苦笑)。

ここで冬のイベント出展のお知らせをさせて頂きます。

東京 11月16日(土)17日(日)
デザインフェスタvol,50

神戸 11月30日(土)12月1日(日)
いきもにあ2019

千葉幕張 12月20日(金)21日(土)22日(日)
マクハリハンドメイドフェスタ


・・・12月の神戸出張、終わったらまた天満市場行こ・・・

翌朝、エビスダイの中骨と昆布の出汁


朝が涼しくなってきたんで、エビス茶漬け



琵琶湖のお宝、ビワマス

2019-07-15 21:06:39 | 料理(魚貝)

お宝・・・なんて言っといてなんですが・・・
滋賀県の方々に聞いても
「・・・知りません」
「そんな魚おるん?」
と言われてしまい可哀相なほど知名度がないビワマス



500g強の雌
今年やっとお目にかかれたビワマス
↓こちらは去年の失敗です
去年の様子

もっと大きいやつが手に入る、と勝手に思い込んででたので少し残念
そして今回手に入れたのは養殖もの
お店の方によると、ニジマスのように養殖の技術が確立されていないため、たまに2kgくらいまで育つ個体があったりその年はみんな小さいままだったり・・・・・・・とサイズは不安定
今年はこの500gくらいのばっかりとのこと。
養殖はまだ試行錯誤の最中だそうです。
・・・お忙しいなかいろいろご説明頂き有難うございます。

雨だった琵琶湖


近づいても逃げないシナガチョウ

水の中に入るのが嫌みたい

湖で育った・・・・・とは思えない綺麗なオレンジ色
これで2kgくらいまで育つんだったらまさににお宝


歯と鰓の棘が鋭い・・・
頭小さいんで歩留まりはいいです。


こちらは去年出来なかった一皿
京都の九条ねぎをたっぷり使った清蒸琵琶三文魚!
作り方 清蒸魚 ソコイトヨリ

名物にしてほしいくらい(笑)
見た目・・・盛りつけが微妙な仕上がりだけど・・・・・

味は・・・・・

淡水魚にありがちな臭みは全くないです
・・・が、鮭鱒類独特の香りも弱い・・・
産卵前なので太って脂もかなりあります
・・・が、締まりがない、というか身が柔らか過ぎ
旨味も強くはない・・・・・

翌日の移動中のお弁当
塩水に漬けてから冷蔵庫で一晩干してから焼いた定番の塩焼き

・・・・・あれっ、これ清蒸琵琶三文魚より全然旨いじゃん・・・
余計な水分抜けて身が締まっていい仕上がり
旨味も濃くなってる・・・・
自ら編み出した清蒸琵琶三文魚は材料を活かしきれない余計な仕事だった・・・
ということを思い知らされる(苦笑)
昔の人は分かってたんだろうな・・・・


刺身・・・は
お店の方によると
養殖ものは検査を受けていて寄生虫の類は検出されたことがない
・・・・・が、一度冷凍してもらった方が安心。
野生(天然)のものは人間にも寄生する寄生虫がいてもおかしくない、とのこと。
冷凍はこの目に見えない寄生虫を殺すための処理です。
アイヌの鮭の凍った刺身、ルイベも非常に理にかなった方法です。
・・・・・・・昔の人はやっぱりよく分かってる・・・・・

海水魚の刺身〇 淡水魚の刺身×
・・・・・というのをざっくり説明すると
海水の生き物(イカタコ、イルカクジラ等々も全て)の寄生虫は地上の生き物、淡水の生き物に寄生できない種がほとんど・・・・・例外もありますが可能性はかなり低い。

哺乳類、爬虫類、虫・・・淡水魚の寄生虫=
人間にも寄生して健康被害を及ぼす種がたくさんいる。
・・・ということで、肉、淡水魚は通常は火を通すことで駆虫します。

冷凍での駆虫は・・・
内閣府食品安全委員会
↑ここで寄生虫の種類、駆虫する場合の温度や時間の目安が見れるようです。
家庭用の冷凍庫で全ての寄生虫が駆虫出来るわけではないので、淡水魚や獣肉の生食は自己責任で・・・
と、偉そうに書きましたが、私は専門家じゃないです・・・

ビワマスの残りは丸一日冷凍してから保冷剤と保冷バックで東京に持ち帰り・・
夜、程よく溶けたビワマスの刺身を試食
・・・んん~・・・
ザラザラしてて水っぽい・・・
いかにも冷凍してとっておいた刺身って感じ・・・
・・・塩焼きで何となくわかったので軽く塩を振ってキッチンペーパーにくるんで一晩寝かす・・・
これ、本当は冷凍する前にやるのが正解だった・・・。


こちらは京都で買った明石産のヘダイ
明石鯛・・・とは言わないかな・・・

ヘダイって東京では滅多に見ない・・・

また見つけたスマ(ヤイトガツオ)・・・今回は切り身で
スマって関西じゃ珍しくないのかな・・・
皮の面だけ焼いてあとは薄ーくトリミング・・・買って3日目です。
スマはやっぱり日持ちするみたい・・・

ギリギリでセーフ・・・という鮮度です(苦笑)

東京で材料買い足していつものやつ・・・・・・・・
休日・・・・
ようやく出会えたビワマスに感謝。

ビワマスを塩で締めたのは正解!
水分抜けてグッと良くなってる・・・
ビワマスは意外にもスーパーでもよく見るアトランティックサーモン(ノルウェーサーモン)に似てるかも
脂があって柔らかい、そしてサケの香り、というかサケ臭は控えめ。
寿司ネタとしても隣に並んだタイ科の地味な優等生、ヘダイに引け劣らない感じ
・・・ああ・・・これじゃ、どっちも褒めてないかな(苦笑)
種類的に近そうなチリ産サーモントラウト(ニジマス)にはあんまり似てない・・・


ビワマスの扱い何となくわかってきたので・・・
次回は本当の琵琶湖のお宝、天然の2kgサイズ試したいです。

次のイベント出展は大阪アート&てづくりバザールにいきます。

いきもにあの戦利品・・・・・

2018-12-05 20:21:52 | 料理(魚貝)



いきもにあ2018、今年も沢山のお客様のご来場本当に有難うございます!!
こういうイベントが年々盛り上がっていくことがお客様、出展者というのを抜きにして自分自身、嬉しく感じます。

・・・・・で、ここからはイベント終了の翌日・・・・・
神戸の海

イベント終了後は、いつものように歩き回って魚を探す・・・
出張帰りのひどい疲れ・・・の原因の半分はこれだと思います(苦笑)
・・・そしてあちこち行っても空振りが多い・・・


今回なんーとか手に入れたのがこの写真の魚

・・・・・去年と同じスマ・・・・・
こちらは去年の記事です→京都出張の戦利品

前回が京都、今回は神戸なんだけど・・・結局同じ長崎産スマ・・・
サバ科の魚とは何か縁でもあるのかな・・・・と感じます。
今回は前回より小さい、あと去年と同じで目新しさが無いのが残念。
美味しいからいいんだけど・・・・・


スマが小さめなので他に生きてる車えび(これも小さいやつ)、
唯一地元の明石産、川津えび(サルエビ)
・・・神戸の利益を神戸に還元・・・って思ってたんだけど結局還元してるのは小えびだけ・・・
他はみんな他県産、申し訳ないです・・・・・

それから京都に戻ってスーパーで半額になってたハマグリも買い足す。
これは他県じゃなくて他国産・・・・

この川津えび、から揚げ用・・・って書いてあるけど茹でるだけでもサクサク食べれます。

・・・で、その茹で汁でスマのあらと車えびの頭と殻をコトコト煮込む(+ハマグリの蒸し汁)
スマは小さいのであらは食べるとこあんまり無い・・・・のでスープにします。

上品な潮汁・・・・じゃなくて鍋の残り汁って感じかも
ずーっと煮込んだせいで雑味とか苦みも少しあるけど自分で飲むので問題なし

翌朝、東京に帰る前の朝ご飯
スマが小さかったので腹骨の干物は少な過ぎた・・・
汁は何味なんだかよくわからないけど味が濃い。
・・・朝の冷えた体が温まります。

帰りの車窓から撮った山梨の景色

東京の住宅街って目に映るものが家ばっかりで季節感ないなぁー・・・と改めて感じます・・・。
京都も大阪も神戸も山が近いから東京とは違うはず・・・・。


翌朝、去年と同じく東京に持ち帰ったスマの半身を二つに割ったところ
スマは3日目でもまだきれい


赤身(スマ)貝(ハマグリ)海老(車えび)があるからあと青魚と白身かな・・・・
と、思って魚屋に行ったらいたのが、最初の写真のこのお二方

ミシマオコゼとアオミシマ・・・・同じミシマオコゼ科の魚です。
2匹抱き合わせで¥300・・・・・・・・
自分みたいな人間が買わないと売れ残ってしまう・・・・という義務感感じます(笑)
この2種を食べ比べる機会は多分この先2度とないと思う・・・・
・・・・本当は普通の白身で良かったんだけど・・・・。


寿司とお酒で一休み・・・

まずスマ
半身を2つに割った腹の方、背の部分は漬けと炙ったたたき、計3種類
車えびは次回はもう少し大きいのにしよう・・・
そして茹で川津えび、頭もそのままサクサク食べれます。
特別美味しいんじゃないけど、茹でても揚げてもいいし、あるとついつい食べちゃう・・・
そんな感じで明石や神戸の人に愛されているんじゃないかなーって思います。
それからミシマオコゼとアオミシマ、醤油であえた肝をのせてあります。
この2種の違いはよーくわかりました・・・・が、
・・・・知りたい・・・・という方はあまりいないと思うので省略します(笑)



話しは戻って、こちらは京都で捨てた出汁ガラ・・・味なんてほとんど残ってないでしょう
昔の人はこういうものも肥料にしてたんだろうな・・・とたまに考えます。
・・・・・最近こんなことばっかり言ってるな・・・

土に帰ればいろいろ分解されて、いずれは海に帰っていく・・・と思う。
生ゴミの処理って場所によって違うんだろうけど、多分今は殆どが石油を使って燃やして灰にする。
都市の衛生とか農業の効率とか野菜の値段とか・・・
そういうの考えたら致し方ない・・・とも思います。
・・・でも、魚が減ってる、サイズが小さくなってるとか・・・ゴミ燃やしてるのも原因の1つじゃないかな・・・と、感じます。
根拠とかデータとか何にも無いんですが・・・・


こちらは数年前にやってみたコンポスト・・・
生ごみを土と混ぜておくと菌とかバクテリア?とかが分解して土に帰す・・・・って仕組みだったと思います。
で、その土はいい肥料になる・・・・

生ゴミが土になるとは素晴らしい・・・と、思ったんだけど・・・

まず肥料を作っても畑が無い・・・ということに気がつく



じゃあプランターと植木鉢で・・・・と思い数年前にやってみた結果、現在の状況ががこちら・・・

・・・・廃屋に放置された植え込み・・・・・

毎日の水やり・・・・・というのが自分はどうにも出来ない人間だと知る・・・
それからちゃんとした手入れをしないと虫に喰われて・・・
最終的には虫の餌を育てている様な状態に・・・
さらにコンポストも虫の養殖場の様な状態・・・・
(いやー・・・・これ無理・・・・)
というのが当時の本音(苦笑)
近所迷惑になりかねない・・・・というのを言い訳にしてコンポストは断念しました。

そして農家の仕事の大変さを思い知る・・・
あと虫の手強さも・・・・


偉そうなこと言う資格全然ないです・・・・(苦笑)。



・・・当時、心の余裕が全然無かった・・・というのもコンポスト失敗した理由かな、と今は思います・・・
来年はもう一度やってみようかな・・・

琵琶湖に行ったんですけどぉー・・・

2018-09-21 16:07:22 | 料理(魚貝)


・・・・・ま・ず・は・・・・・
大阪アート&手作りバザール、本当に有難うございました!

・・・で、イベント終了の翌日・・・・・
琵琶湖のお宝、ビワマスという魚を探しに滋賀県大津へ・・・・

サケ、マスは川で生まれて海に降海して回遊しながら成長して・・・大きくなったら故郷の川に遡上、産卵をして一生を終える・・・って、皆さんご存知ですよね。

ビワマスもマスの仲間、なんだけど・・・
降海・・・じゃなくて琵琶湖に降湖、
琵琶湖湖底で成長して生まれた川へ帰って産卵
・・・・・大海を目指さない、というやや消極的な気のする一生を送る魚です。
ビワマスは琵琶湖の固有種でマスが本来もっている海水への耐性を失っているそうです。
あっ、あと・・・・これが一番大事、相当旨い魚らしいです。
で、琵琶湖周辺で消費されていて県外にはあまり流通しない。
これを手に入れるのが今回大阪に来た目的・・・
いや違う、イベント出展のためにきてたんだ(苦笑)。

産卵期の10月からは保護のために禁漁
・・・・・なので、今ならぎりぎり手に入る・・・・・


・・はずだったんですけどぉー・・・・


・・・えっ・・・・
「今年はビワマスもうおわっちゃってるんですよ・・・」

と、大津に到着早々、琵琶湖の魚を扱う魚屋さんに聞かされる・・・。
・・・・・大津まで来る前に電話で先に聞いときゃよかった・・・
ということにやっと気がつく。
名刺を渡されたのは「電話で確認してね」・・・ってことだろうし・・・。

漁が終わってることも知らずに大津まで来た間抜けの為に
お店の方が作業の手を止めていろいろ説明してくれたのが
大津まで来たせめてもの救いかな・・・・・・
今年はビワマスの成長が悪く、サイズが小さいので保護のためにビワマス漁を早く終了させた・・・とのこと。


朝9時の時点ですでにビワマスが手に入らない・・ということが決定。
琵琶湖に浮かぶ客船をぼけーっと眺める・・・。


今年は大雨降ったりやたら暑かったり・・・・
そういうのも原因なのかな・・・
サケ目の魚は暑さに弱いだろうし・・
・・・何十年後、気温がもっと上昇したらビワマスは琵琶湖に降湖しなくなって・・・上流の河川で暮らすビワヤマメ?いや、ビワアマゴになってしまうのだろうか・・・?
それはなんか悲しいな・・・。

まるで海みたいな琵琶湖。

来年は大きく育ってくれ・・・ビワマス・・・
と、湖底に向かって念じておく・・・・

で、仕方がないので京都に帰る・・・。
関西出張中はいつも京都に泊まっているので、
合わせると結構な日数滞在してます。
・・・・・馴染みの京都でかき集めたのが最初の写真の魚達。

まずはコショウダイ、見た目は似てないけどイサキの仲間。
捌くとやっぱイサキっぽい感じ。
・・・温暖化も平気な南方系の魚です・・・。



こちらは鹿児島で養殖されたバナメイ。
白姫えび・・・なんていう名前で生食用で売られてました。
・・・外来種の養殖なんてして大丈夫なの・・・って気もしますが。



オレンジ色が西の高級魚、アコウ(キジハタ)
・・・・・高いんで小さいやつ選ぶ・・・。
夏が産卵のはずだから今のはどうなんだろ・・・
と、思ったけどほかに選択肢がないので仕方ない。
・・・ハタも南方系なんだよな・・・。


・・・・で、この材料で部屋使わせてもらっているお礼に振る舞ったのがこちら

アコウの半身と頭、それにエビも足した
清蒸紅斑
(キジハタの蒸し物)
ネギは京都の九条ねぎをどっさりと。
・・・・・・本当はビワマスでこれやりたかったんだけどなー・・・・
ビワマスだったら名前はたぶん清蒸琵琶三文魚
・・・なんかちょっと格好いい・・・・
それからコショウダイとバナメイの刺身。
・・・・ビワマスの刺身食べたかった・・・・

こちらはエビの頭とコショウダイの中骨の出汁で作ったインスタントラーメン

これも九条ねぎをどっさりと・・・
お昼の時間無かったんでざっと作ったもの。
たまにはいいかな・・・こういうのも。

東京に持ち帰ったキジハタとコショウダイの半身、
茹でたバナメイ、それから少し材料を買い足して・・・
・・・ビワマスもあったらよかったんだけどなぁ・・・

右下のイワシ・・・
今まで見たことないくらい太ってる・・・真っ白で脂の塊みたい
大トロの代役が務まってしまっている・・・1匹80円だったけど・・・
メバルの小皿はきたむら工房さんの作品です。

お酒と寿司で一休み・・・
そうそう・・・大人はあんまり休めない・・・だった。
・・・明日から頑張ります。。

2年ぶりに出展した大阪アート&手作りバザール
2年も出展していなかったのに、前にいつも見に来て頂いてたお客様方が覚えててくれて・・・
いろいろお話したり、
新作見てもらったり、
お買い物して頂いたり・・・・。
お客様が帰られたあと、嬉しくて・・・
しゃがんでかくれて目頭を押さえてました・・・
いい歳して恥ずかしい・・・
というよりもはや「汚ねぇー」・・って感じですが(苦笑)

皆さん、本当に有難うございました!
来年9月のてづバもまた出展したいです。
あと大阪大好きです!

・・・・・それから来年こそはビワマスを・・・・
まずは電話で確認・・・だな・・・。