手づくり、とか鍛造と呼ばれる指輪の作り方を紹介します。
貴金属のアクセサリー、ジュエリーの多くは以前紹介させて頂いた鋳造(ロストワックス)で作られています。
鋳造の場合、型をとるので量産ができます。
今回はご紹介するのは、金属を直接加工しひとつひとつジュエリーをつくっていく方法です。
材料の金属を押しつぶすことにより密な状態になるので、鋳造でつくられたものより強度のある指輪になります。
手間がかかるうえに、材料を切ったり削ったりすることによりロスも出るので鍛造でつくられたもののほうが鋳造でつくられたものより高くなります。
まず必要な量の材料を熔かして塊にします。
今回使うのはプラチナ、写真は熔けた状態です。
プラチナは融点が高いので、熔かす場合2000℃近い高温に加熱します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/e8/16f09b24f33e1cfa30d8837a42989e7c.jpg)
ペコっとへこんでいたらOKです。
へこみは熔けて液状になったプラチナが吸収したガスを凝固したときに吐き出した証拠です。
・・・ガスを吐き出していない=中に空洞ができてる・・・ってことになります。
そのままだと指輪の強度に問題出る可能性があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/49/cf139a0247ac79e215c31ef468fcf3e2.jpg)
叩いて四角くしていきます。
プラチナは粘りがあるのでこの手の加工はやりやすいです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/1d/83728f74677f765d0c52a1c7bba5b2bb.jpg)
金属は叩いて形がかわると内部の結晶に歪みができて硬くなっていきます。
空き缶や針金を何度もまげていくとだんだん硬くなっていき、最後に切れる・・・っていうのと同じ現象です。
この硬くなっていく現象を加工硬化っていいます。
切れたら指輪に出来ないのでこの加工硬化を焼き鈍しという方法でもとの硬さに戻します。
加熱することにより内部の結晶の歪みがとれます。
加熱して真っ赤になった状態で水に入れ急冷します。
叩いて延ばす→焼き鈍し→叩いて延ばす→焼き鈍し・・・・・と繰り返して棒状にしていきます。
写真は加熱されたプラチナです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/c0/9dd645155cdafbed9731c0073579d182.jpg)
ある程度四角くなったら延圧ローラーというもので押しつぶすように細長い棒状にしていきます。
写真後ろがローラー、手に持っているのがプラチナです。
延ばしていくと硬くなるので、その度に焼き鈍しをします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/8c/008bd61dd8d0086011c68b35a178b50d.jpg)
ちょうどいい長さ,厚さになったら両端を切りそろえます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/41/538f777b68e136baf6ff81bca6dedf72.jpg)
棒状の材料を叩いて丸めます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/7a/09ffffc34e761194c4f6b789572bfd0e.jpg)
丸めた棒の両端をロウ付けという方法で繋げます。
溶接みたいなもの・・・です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/2e/e0de1564d2d1e84e24685f1b866be36e.jpg)
削って形を整えた指輪です。
結婚指輪なので男性用と女性用の2本です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/0c/b266e71a61930cf75fb26a9f469db3ae.jpg)
これから上の平らな部分に立体的な模様を彫っていきます。
今回も彫るのは真鯛ではありません・・・(笑)。
真鯛の結婚指輪
貴金属のアクセサリー、ジュエリーの多くは以前紹介させて頂いた鋳造(ロストワックス)で作られています。
鋳造の場合、型をとるので量産ができます。
今回はご紹介するのは、金属を直接加工しひとつひとつジュエリーをつくっていく方法です。
材料の金属を押しつぶすことにより密な状態になるので、鋳造でつくられたものより強度のある指輪になります。
手間がかかるうえに、材料を切ったり削ったりすることによりロスも出るので鍛造でつくられたもののほうが鋳造でつくられたものより高くなります。
まず必要な量の材料を熔かして塊にします。
今回使うのはプラチナ、写真は熔けた状態です。
プラチナは融点が高いので、熔かす場合2000℃近い高温に加熱します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/e8/16f09b24f33e1cfa30d8837a42989e7c.jpg)
ペコっとへこんでいたらOKです。
へこみは熔けて液状になったプラチナが吸収したガスを凝固したときに吐き出した証拠です。
・・・ガスを吐き出していない=中に空洞ができてる・・・ってことになります。
そのままだと指輪の強度に問題出る可能性があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/49/cf139a0247ac79e215c31ef468fcf3e2.jpg)
叩いて四角くしていきます。
プラチナは粘りがあるのでこの手の加工はやりやすいです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/1d/83728f74677f765d0c52a1c7bba5b2bb.jpg)
金属は叩いて形がかわると内部の結晶に歪みができて硬くなっていきます。
空き缶や針金を何度もまげていくとだんだん硬くなっていき、最後に切れる・・・っていうのと同じ現象です。
この硬くなっていく現象を加工硬化っていいます。
切れたら指輪に出来ないのでこの加工硬化を焼き鈍しという方法でもとの硬さに戻します。
加熱することにより内部の結晶の歪みがとれます。
加熱して真っ赤になった状態で水に入れ急冷します。
叩いて延ばす→焼き鈍し→叩いて延ばす→焼き鈍し・・・・・と繰り返して棒状にしていきます。
写真は加熱されたプラチナです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/c0/9dd645155cdafbed9731c0073579d182.jpg)
ある程度四角くなったら延圧ローラーというもので押しつぶすように細長い棒状にしていきます。
写真後ろがローラー、手に持っているのがプラチナです。
延ばしていくと硬くなるので、その度に焼き鈍しをします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/8c/008bd61dd8d0086011c68b35a178b50d.jpg)
ちょうどいい長さ,厚さになったら両端を切りそろえます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/41/538f777b68e136baf6ff81bca6dedf72.jpg)
棒状の材料を叩いて丸めます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/7a/09ffffc34e761194c4f6b789572bfd0e.jpg)
丸めた棒の両端をロウ付けという方法で繋げます。
溶接みたいなもの・・・です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/2e/e0de1564d2d1e84e24685f1b866be36e.jpg)
削って形を整えた指輪です。
結婚指輪なので男性用と女性用の2本です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/0c/b266e71a61930cf75fb26a9f469db3ae.jpg)
これから上の平らな部分に立体的な模様を彫っていきます。
今回も彫るのは真鯛ではありません・・・(笑)。
真鯛の結婚指輪