器用貧乏海珠堂

”魚大好き海珠堂”のほうがいいかな・・・?

富山アートマーケットと富山湾・・・という記事を書こうと思ってたんだけど・・・

2017-03-23 22:06:13 | イベント

城ぉ~・・・・・
富山アートマーケット2日目、20日の朝の写真、快晴!

そして路面電車

こっちは初日、19日の朝、やはり快晴。
完全に観光客気分で写真撮ってます(苦笑)
滞在中2回乗りました。

富山アートマーケット会場内
ここからはお仕事


2日とも天気に恵まれ沢山のお客様にご来場頂きました。
作品をお買い上げ頂いたお客様はもちろん、いろいろな富山の話、魚の話、作品制作に参考になるお話をお聞かせ頂いたお客様、皆様にこの場で改めてお礼を申し上げさせて頂きます。
本当に素晴らしいイベントでした。





19、20日でイベントは終了・・・で、21日は観光!
・・・という予定だったはずなんですが・・・こちらがイベント終了翌日21日の富山湾・・・・・

雨・・・・・・

冬の晴れた日、その他いい条件が重なると・・・・
・・・たぶん運が良ければってことだと思います・・・
こんな感じで富山湾越しに3000m級の雄大な立山連峰が見えるそうです。

いやー・・・ほんとなんにも見えなかった・・・。


立派な山に囲まれた富山湾は、海岸沿いから一気に深くなり大部分が水深300m以上。
山からのからの豊かな栄養、そして深海、表層の暖流と幅広い環境のため多くの魚が繁殖できる・・・
それゆえに天然の生簀と呼ばれるそうです。
魚の種類が豊富で日本海の魚貝類800種の内、500種が富山湾に生息するとか。
・・・・・最近勉強しました。



自転車借りて漁港の町をのんびりみてまわろうか・・・
ローカルな鮮魚店、スーパーなんかをのぞいてみよう・・・
なんて考えてたんですが、この雨じゃとても無理・・・。
とはいえ帰りの電車まで時間があるしせっかくなので徒歩で漁港の町を散策・・・

分かってたつもりだけど歩きだけで行ける範囲ってほんとたかが知れてる・・・
そして車社会という言葉の意味がどういうことかを今さらながら体で思い知らされる・・・。

この雨の中外歩いてる人が自分以外ほとんどいない・・・(苦笑)・・・

船の下にいる20cmくらいの魚の群れにちょっと癒される・・・
写真が下手で申し訳ありません。


3時過ぎまで新湊と富山の街を歩きまわって新幹線乗って夜7時半に東京の我が家に帰宅。
雨とはいえ初めて来た街を見て歩くのは楽しいです。

魚屋さん曰く、この時期は魚があまり採れない、もう少し経つと春のものがいろいろ揚がって来るようになる。この時期の売り場はホタルイカばっかり、とのこと・・・・・・・
しかも前の晩から降り続く雨・・・

本当にめぼしいものが全く無いなか選んできたのが・・・・・

トゲクロザコエビとホタルイカ

まずトゲクロザコエビ
名前がザコ(雑魚)ってちょっと可哀そう・・エビなのに。
左の頼もしそうなのがメス、右の小さいのがオスです。
がめえびって名前で売られていました。
どろえび、がさえび・・・・とか場所によっていろんな名前がついてると思います。
このエビ、日本海側の方には珍しくもなんともないのかも知れませんが・・・・

東京でも2、3回くらいみたことある気がします。
小さくて鮮度もいまいち・・・って感じだったので、多分旨いんだろうな・・・と思いつつ試したことなかったです。

さすがに産地のすぐそばなんでサイズも鮮度も十分。

おまけに新幹線輸送というハイコストな輸送方法
さらに保冷バックに氷もどっさり
雨で寒かったのも好条件かな・・・(苦笑)。
下がオスで手で持ってるのがメス、抱卵してます。

帰宅後早速寿司に・・・
オスメス1匹ずつ使って1貫、エビに醤油塗ってから卵のせてます。


めぼしいものが全く無い・・・なんてエビに失礼でした・・・
このエビ、なんで今まで食べなかったんだろって後悔するくらいに、旨ぇ~
甘エビ的な甘味、それから旨み、なんだけど明らかにちがうのが食感
非常にねっとりしてます。
甘エビよりこっちのほうが好きかも。

ミソ

抱卵している左のメスはさすがにスカスカ・・・
オスのほうが旨いです。
身はどっちも旨いんだけど1匹ずつ食べて比べるとやっぱりオスのほうが旨い。
10数匹あっというまに完食。

次にホタルイカ・・・
”朝とれ”と書いてあるだけあってすごくきれい。
内臓に人間に寄生する寄生虫がいることがあるので生では食べません。

正直なとこ、魚屋さんの言う通りでどこ行っても売ってたので有難みがあまり・・・
茹でたボイルホタルイカならこの時期東京でも買えるし・・・

なんて思ってたんですが・・・

醤油ちょっと入れて煮て、煮汁を少し煮詰めた状態
煮汁が赤ワインみたいに濃い・・・


・・・・・これもすげー旨い!
内臓の旨みとセットになってしまっているホタルイカ独特のクセ・・・
嫌いな人も結構いそうなんですが・・・このクセがが非常に軽い、
そして足や胴体のイカの味が非常に濃い・・・こんなに小さいのに
新鮮っていうのはこういうことか・・・と思い知らされました・・・。

東京で買えるボイルホタルイカってたぶん・・・茹でてパック詰めされたアサリのむき身って状態。
旨い茹で汁捨てちゃってるし、更に茹でてから結構時間経ってるはず、クセが強くなってるし・・・。
で、朝とれホタルイカは殻つきの生きたアサリって感じじゃないかと思います。
・・・・・まだまだ分かって無いこと沢山あるんだな・・・・いい歳して・・・と反省させられます。



たいしたもの買えなかった・・・
何て考えながら帰宅したことを食後にはすっかり忘れてしまうほどの満足感。
魚が採れない・・・って時期でもこんな旨いものが普通にスーパーに置いてある・・・
ほーんと贅沢だよな・・・これが本物の食べ物・・・。
東京の住宅地での生活って本物の食べ物食べるのって難しいんだな・・・
釣りでもやってれば違うかなぁ・・・
本物が食べられない、その引き換えに・・・っていう言い方も変ですが、
便利さがあるんだろうなー・・・車なくても困んないし。

・・・なんてことをまじめに考えさせられました・・・
全然期待していなかったエビとイカに・・・。
こんな時期の悪天候な日でもここまで考えさせてくれた富山の魚力?恐るべし。
自分ももっと成長していつの日か冬のベストシーズンの富山の魚力と真っ向勝負したいです(笑)!

・・・・・なんだかんだで振り返ると結構有意義な時間を富山で過ごさせて頂きました。
是非また来年も富山を訪れたいです。




・・・もう一つ富山で購入した魚

メジマグロの頭半分・・・
マグロって日本全国で大量に消費される魚・・・
わざわざここで買う意味あるのか・・・としばらく悩みましたが、ほかに目ぼしいものもなかったし、富山産だったのと安かった・・・という理由で購入。
これも結構活躍してくれました。
メジマグロ=子供のマグロ・・・なんだけどすでにサバが丸のみできそうな大きさ・・・
マグロっていつまでが子供なんだろ・・・まあ人間だって言えたものでもないか・・・
こいつの活躍ぶりも改めてご紹介したいと思っています。


こちらは富山用に新しく製作したホタルイカ
それとふくらぎ(イナダ、ハマチ)

在庫がそろい次第こちらに出品する予定です。
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