5月19日夕刻 池田城跡公園 にて 第十三回 池田薪能が開催されました
一昨年 見に行った時 あまりの寒さに震え上がったので
今回は、準備万端 薄手のダウンコート持参で出かけました
会場は、急ごしらえのパイプ椅子を並べただけの席
しかも自由席・・・
見やすい席を確保するため 早目に出かけて開場を待ちます
大手門前には、既に待つ人が・・・
皆さん常連のようで 時間をつぶす為の本やラジオ
椅子に飲み物 帽子も、マストアイテムです!
私は、デジタルオーディオでラジオを聴いて待つことに
ちょうど、コラムニストの泉麻人さんがゲストで
なにやらおもしろいお話を・・・
ですが、それよりももっとおもしろいお話が 聞こえてきます
私たちの後ろに並んだ 留学生の男性と女子大学生
彼はどうやら日本の歴史・文化を研究しているらしく
阪大 大学院へ留学中のよう
中南米からの留学生のようですが、流暢な日本語で
日本人よりも語彙が豊富
聞いていて、感心するばかり・・・
片方のイヤホンをはずして その耳はダンボになっておりました(^^ゞ
会場の全体はこんな様子です
池の上に舞台が組まれています
小さいお城ですが 普段は天守閣にも無料で登れて
池田の町が見渡せます
最初の演目は、「班女 はんじょ」
美濃国、宿で働く遊女の花子(はなご)は、東国へ下る途中立ち寄った、吉田少将と契りを交わし
再開を約束し、扇を取り交わします。少将を思い客を取らない花子は
宿を追い出されます。少将への恋慕がつのり、やがて気が狂ってしまいます。
そんなこととは知らぬ少将が宿を訪ねると、花子は行方も知れぬ有様
都へ戻った少将は、下加茂の社へ参詣 そこで偶然にも狂物となった花子と
再会しますが、初めはそうとは、気付かぬ少将。
やがて、手にする扇に気付き 再び相逢うことができたのを喜びます。
花子が 狂おしく舞います
互いに手にした扇を確かめ 再会を果たします
辺りも薄暗くなってきて 火入れ式です・・・
市長さんが、袴裃姿でなさいました
本物の(^^ゞ かがり火です 風に火の粉が舞い上がります
舞台の雰囲気が 違って見えます
狂言 「鏡男」 仕舞 とつづき
最後の演目 「鵜飼」
とある修行の旅に出た僧が、途中立ち寄った石和川(いさわがわ)のほとり
土地の人に一夜の宿を申し出るも旅人に宿を貸すのは禁制だと断られ、
川辺の御堂を教えられ そこで身体を休める事に。
そこへ、老人が鵜を休めるために立ち寄ります。
僧が、老人なのにいつまでも殺生することを止めるよう聞かせます。
しかし老人は、今更止めるわけにはいかないと・・・
従僧が、2・3年前に此地を訪れた折、このような老人に
もてなしを受けたと話すと、老人は、その鵜飼は禁漁を犯したため
殺されたと語り、実は自分がその亡者だと明かします。
僧たちは、供養のため川辺の石に法華経の文句を一字ずつ書き
川に沈め、回向します。
すると、地獄の鬼が現れ
かの鵜使いは地獄へ落ちる筈であったが、生前、僧を接待した善行と
法華経の功徳により極楽へ送ることになったと告げます。
地獄からやって来た鬼
まさに 閻魔様です・・・
鵜飼 は、地味なお話かと思っていましたが
なかなか、後半は派手な楽曲で 夜の闇には
金色と朱色は 映えていました。
(鵜飼)前シテ 梅若 猶義さんの演技は 引き込まれそうな何かがありました
(地獄の鬼)後シテ 梅若 基徳さんも 良かったですね~
夜の帳が下りるに連れ、盛り上がった舞台でした。
寒さのほうも 一昨年に比べると マシだったようです
風があまり吹かなかったからでしょうね・・・
途中、使い捨てカイロを売りに来ていましたよ。 売れたのかしら?
全ての演目が終わると、8時半 辺りはすっかり夜の闇に包まれていました。
今回は寒さ対策万全で望みましたので、楽しめました。
一昨年は、楽しむよりも寒かった (^^ゞ
***********************************************
今日はとても変な天気でした
朝、もやってはいたものの晴れておりましたのに
正午前から、雷がぴかぴかゴロゴロ
見る間に、大粒の雨がまるで渦を巻くように四方から降っていました
水飛沫が下から上へと、押し上げられて 凄い光景でした
30分もすると、さっきまでの天気がまるで嘘のように快晴
路面もほとんど乾くほど
地下などに居た方は、先ほどの雷鳴や豪雨は信じられないでしょうね~
で、またまた3時頃に ゴロゴロと雷鳴轟き
テレビの音を掻き消すほどの雨音
その繰り返しを何度したことか
大気がとても不安定なのでしょうねぇ・・・
今日のお出掛け、取りやめて正解だったわ (*^_^*)