大宮エリーの挑戦 トークと音楽？

2012.10.29 （月）
大宮エリーの挑戦　Vol.2
at 渋谷WWW（19:30開演）


　たまたまチケットを手に入れたのは先月中ごろで、整理番号は私のライブハウス通い歴でも最も若い番号（ま、ここは400くらいの小さな箱らしいんだけど。渋谷WWWはコチラで）。
　　　
　→ でも結局は仕事が遅れて開演直後の到着だったので後ろで参加しましたが。
　　　ただ、狭いことと、階段状のつくりになっているため、ステージを気持ちよく見下ろすことができました。
　
　
　その後、and moreがスピッツの草野マサムネだと発表があったとたんにsold outという噂。狭い空間がマサムネファンで埋め尽くされるとちょっと怖いかなあと危惧してましたが、後ろから見る限りはそんなこともなく（前のほうはわかりませんが）。
　後ろは業界の人っぽい男性もいたけれど、そうではない一般の男性も結構いて、エリーさんのファン？　あるいはチャットモンチー？などと。
　雰囲気は柔らかいほんわかした感じとでも形容すればいいのかなあ・・・。

　企画の意図を勝手に解釈すれば、音楽にチャレンジする大宮エリーをプロのミュージシャンがサポートしていく・・とでもいうのでしょうが、エリーさんのサービス精神が前面に出て、トークが大半（笑）、そしていわゆる普通のインタビュアーが気どって質問しないようなところをつついてミュージシャンを刺激しつつ・・・そんな感じかなあ。
　それでも、トークのときの大宮エリーとバイオリンを演奏するときのマジな表情の大宮エリーの落差がありすぎて、その落差が企画の最大のセールスポイントなのではないかと思いました。
　さまざまな才能のある彼女があえて新たなことに「挑戦」したことで、それが観客の琴線にどんなふうに触れるのかな・・といったこと。

　ま、そういうことはどうでもいいことで、大半がトークだったイベントで印象に残ったところを思い出すままに書いてみますので、いつものように、正確さはさておいて、また順番も適当なので、雰囲気だけ味わってください、くれぐれも。


■大宮エリー＋亀田誠治
　ベースとバイオリンのコラボですよ。おもしろそう・・と思うじゃないですか。
　ま、大半は二人のトークでしたし（笑）、亀田さんはベースでなくギターだった曲もあり。なんとなく優しいギターとバイオリン的なコラボだったかな。
　彼女のド緊張が伝わってくるような演奏なんだけど、音は優しくて、艶っぽくはないけれどきれいでした。
　最初の曲、ユーミンの「守ってあげたい」のきれいなメロディーはバイオリンでなかなかでした。
　二人のトークはあちこちさまようのですが、基本は音楽と思い出と胸キュンということでしょうか。出会いのこと、「亀の恩返し」で映像をエリーさんにお願いしたこと、普段はブランチで1時間くらいの間にダーットと話して打ち合わせをするとか・・・。亀田さんの派手なオレンジのシャツの話・・・。エリーさん曰く、亀田さんは「ホントにいい人、ピュアな人」ということです。
　草野マサムネ氏に出演を依頼する前にセットリストをすでに決めていて、結局、「シロクマ」と「ロビンソン」を演奏したんだけど、
　「今頃楽屋で、来たことを後悔していないか？」なんて言ってたかな。
　「俺は癒されにいけばいいのかな」と言っていたそうです。今は制作中（作曲中、という言い方をしてたかな）で忙しいところを出演OKしてくれて、「頼み方がよかったのかな」って。
　「シロクマ」は「すご～く疲れ～た　シロクマです♪」のところを「すご～く疲れ～た　大宮です♪」と歌っていました。そう、この曲はバイオリンじゃなくボーカル聴かせてくれました。うまくはないけど（失礼）、思いがけず優しい細い声です。
　「星になる　その前に♪」の歌詞が二人とも好きで、「なんでこんな言葉が浮かぶんだろう」と。
　そして、椎名林檎の「ここでキスして」。亀田さんにとっては最初の椎名林檎プロデュース曲と言っていたような記憶あり。

　スピッツ話では、以前にアメリカのサンディアゴで短期のホームステイをしたとき、向こうの人にスピッツのカセットを聴かせて、「どういう人たち？」と聴かれたので、「ちょっと違うかな、と思ったけど、ジャパニーズビートルズって言っておいた」って。だからサンディエゴあたりでは今でも「ジャパニーズビートルズ」と思われているかもって。
　以前にラジオにゲストで来てくれたときに、「田村さんと二人並ぶと浪人生みたいな雰囲気で、『草野さんはナップザックとか似合いそう』と言ったら「ザックは好きじゃない』と言われて、あ、やっちゃった～と思った」と。あとで出てきたとき、「ザックは嫌いじゃないよ。ザックは子どもっぽくみられるからトートバッグにした」とか本人が言ってましたけど。
　受験のときにけっこう聴いていて、ずっとあとになって実際にあったとき、「ああ、いるんだ～、実在するんだ～」などと思ったそうです。バーチャルみたいな感覚になっていたとか。


■大宮エリー＋福岡晃子（チャットモンチー）
　「大宮をとめろ！って言われてきた」とあっこさん登場。すでにかなり押しているようす。
　関西弁？でかわされる二人のトークは絶妙のコンビネーション。もうお見事。
　トークはともかくも演奏に関してはたぶん終始緊張気味のエリーさんをむしろ引っ張るくらいの男前なあっこ姉さんという感じ。
　なにしろド頭から、二人アカペラで「エーデルワイス」ですから（笑）。会場から失笑気味のリアクション。声は裏返ってもハーモニーは決めてくれましたが。
　このハーモニーへの温かい反応にすっかり安心して、二人の掛け合いはとどまるところを知らない・・・勢いが増したような。
　最近ドラムをたたくことのほうが増えちゃったあっこさんですが、ここではベース鳴らしてくれました。あっこさん側の後ろにいたので、ズンズンとベースの音が心地よかった！
　松たか子の「明日、春が来たら」（なつかしい）。あっこさんには胸キュンの思い出があるようだけど、「これはゲイの人がカラオケで歌いたがる歌。ゲイの好きな歌」とエリーさん。
　「ゲイの人は別に嫌いじゃないけど、ゲイのテーマソングっていうのもなんだかなあ」とあっこさん。
　忘れちゃいましたが、中学生？の頃の甘酸っぱい思い出話もあり。ただとにかく呼吸が合いすぎていて、笑い声が絶えない感じでした。
　「シャングリラ」はバイオリンのメロディーの音外しがハンパじゃなく、何度もやり直し。「リハは完璧だったのに」と笑い転げるあっこさん。「エリーさん、メドディー知らないんだもん」にはウケた。
　スタッフが出てきてエリーさんに耳うちしてたけど、「シャングリラ」はやめて次の曲に・・・という指示だったとか。
　「それでもやる！」という強い意思表示をして、三度目でどうにか・・・。あの状態で「やっぱりやる！」と言えるところがある意味すごいね。そういう人だから生き抜いているのかも、と思ってしまった。
　かっこよかったのは「このバンドにはけっこう、かわいがってもらっているんで」「え、私もかわいがってもらってるよ」と対抗しあってたGLAYの「誘惑」。
　ベースがとにかくかっこよくて、バイオリンはもちろん（笑）ロックじゃなかったけど、でもおもしろいコラボでした。
　あっこさんがキーボードをひいたのはチャットモンチーの「染まるよ」。なんとなくバイオリンが危なっかしかったから味わえなかったけど、これ、いい曲だなあ。
　・・・こんな感じだったかな。
　チャットモンチーは三人のときのイベントでしか見てないので、あっこさんのマルチな感じに感動！
　お互いに忙しくて（チャットモンチーはツアーのリハ中らしい）、なかなか時間がとれず、エリーさんからは練習の音源が何度も送られてきたとか。最後の練習のときには「どーなっちゃうのかなあ」と少し涙目だった・・・と裏話も。
　チャットモンチーのえりこさんの愉快な話もあり（エリーさんとお好み焼きを食べに行く約束をしたとき、チェーン店を北海道からすべて携帯で送ってきて、「どこにしますか？」って。コピーしたんだろうと思ったらすべて打ち込んだとか・・・。あっこさんも「おもしろい人だから飽きないわ～」と言ってました）。
　そういえば、あっこさんがウクレレを弾く曲はウクレレのチューニングが弾くたびに狂ってしまうので、「次にしよう」とあっこさん。こういうところ、けっこうスパッと決めてしまうのは彼女のほうでしたね。エリーさんは「時間が押してるっていっても、たかだた2分で終わるよ。やろうよ」なんて言ってる（笑）。


■大宮エリー＋亀田誠治＋福岡晃子
　今度は三人で、スティービー・ワンダーの「心の愛」（だと思うんだけど）。
　亀田さんギター、あっこさんベースだったと思うんだけど、そしてこれをエリーさん歌った？　亀田さんハーモニー？
　もう一曲あったかなあ。このあたりがあやふや。
　偶然出会った知り合いに声をかけられてしまい、ちょっと小声で話をされたりしたんで。すみません。


■大宮エリー＋亀田誠治＋福岡晃子＋草野マサムネ（スピッツ）
　予定15分のトイレタイムが5分に短縮されて、まずエリーさん、そして続いて草野マサムネ氏登場。
　
　二人でのセッションは「楓」。バイオリンとアコギ。
　バイオリンの「楓」はいいですね。マサムネくんの声も適度にかすれて、この季節に生で「楓」というのはなかなかぜいたくだなと。
　
　四人でのセッションは、まず「大都会」（笑）。エリーさんのバイオリンでのイントロで思わず笑ってしまった。
　高音のサビだけではなく、全曲マサムネくんのボーカルで。そして亀田さんギター？、あっこさんベース、エリーさんバイオリン。
　結構エモーショナルな歌いっぷりで。うまいな・・・と。
　吉井さんのライブにでたときに初めて歌ったけど、そのときは吉井さんが、ロックロックでは奥田くんが「グラサンパート」（サングラスをしてた人が歌ったAメロみたいなところ）を歌ったので、一度そこも歌いたかったらしい。
　ap bankで「あ～あ～♪」の部分だけちょこっと聴いただけだったので、ちょっと得した気分。
　「ちょっと間違えると『みちのく 一人旅』になっちゃうんだよね」と、演歌の一節をちょっとこぶしきかせて歌ってました。
　これをえりーさんたちが練習しているとき、なかなかうまくいかずに、「まだ大都会に入れていない、春日部くらいだ～」とか言ってたそうです。
　この「大都会」は東京じゃなく、佐世保出身のクリスタルキングにとっては「福岡」のことだとか、そんな話も。

　最後のセッションは「空も飛べるはず」。
　これをやりたいと思って、「どうだろう」とおそるおそる呑みの席で言ったら、こころよくOKをもらえたとか。
　マサムネくんがアコギでこの曲というのはずいぶん久しぶりな気がするので、それもよかったかな。
　それから、すごく楽しそうにドラムをたたくあっこさんと、うつむき気味にかたまってバイオリンを演奏するエリーさんの見事なほどのギャップも（笑）。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


　ここからは思い出せるトークを。
　　
　そうそう、ファンの知り合いたちから、「あなたのレポはビジュアル面の解説がほぼないのが欠点」とよく言われているので、ちょっと書いておきます（基本的に、スピッツのビジュアルにはあまり興味がないんで（笑））。
　えーっと、紺か黒のちょっと大きめのギンガムチェックのシャツ（最初、「白地に紺のギンガムチェック」と書いたんだけど、調べたら「ギンガムチェックとは、白と何らかの色の2色を組み合わせた格子柄」と書いてあった。恥かくとこでした）
　それから普通のジーパンです。靴は見えなかった。そうそう髪はさっぱりめにカットしていて、明るい茶色に染めてたよ。以上
　だけど、ギンガムチェックがあんなに馴染んじゃう40代男っていうのも、希少価値があるかも・・・。

　
　最初何も持っていない居心地わるそげな漫才師みたいに手を前に組んでいたけど、アコギをもって落ち着いたみたい。　　
　緊張話で、こういう狭いところはお客さんの顔がちゃんと見えるから、けっこう緊張する、と。知り合いの結婚式で歌を頼まれたときなんかがいちばん緊張するらしい。
　バッグの中身の話はよく聞くけど、ここでもしてましたね。寒いのはヤだからジャケットを入れておくとか、折り畳みの傘も入れておくとか。本も読み終わっちゃうと不安になるから2さつ入れておくとか。「食べ物も？」と聞かれて、「そうそう飴を入れてる」って。
　「今日は？」
　「今日はトート。ほんとは手ぶらがいいんだけどね～」
　

　ライブのMCのために「ケンミンショー」を見ている・・という話から。
　「ケンミンショー」とか「タモリ倶楽部」、とっておいた録画をようやく2月くらいのを見たところ、とか言ってました。
　しばらく「タモさん話題」が続きます。
　「笑っていいとも」にエリーさんが出たときにマサムネくんからなが～いメールが来て、でも最初から最後まで「タモさん・・・タモさん・・・」ってタモリのことばかりで「私のこと書いてないじゃん！」て。
　タモリさんはゲストによってはつまんなそうにしていることがあるから、「タモりさんが楽しそう・・・ってことはエリーさんを褒めたつもりだった」らしい。
　エリーさん、スピッツは「笑っていいとも」くらい出たことあると思っていたらしく・・・。「いや、出たことないです」って。そうだよなあ。
　Mステにでると、2回に1回くらいは、資料みたいなのを見ながら「ああ、草野くん、福岡出身なの？」って言われるとか（笑）。
　「飲みに行きましょう、という話にはならないですか」とエリーさん。「ならないですね～」と。

　メンバーのマネ。
　うまく説明できないのですが、三人のそれぞれのマネ？してました。
　田村くんは、どういうシチュエーションだったか、右手を伸ばして横にパンチするとか、崎ちゃんはインタビューでまとまらない話をしててカットされちゃうとか、テツヤくんは「めんどくせ～」みたいな言い方とか。
　会報ではきっちり締め切りを守って、絵は細かいところまでベタで塗って・・・というのを崎ちゃんのこととして説明してたけど、これってテツヤ氏のことでは？？

　「曲が降りてくる話」・・これもよく話しているけど。
　人と話していて曲が降りてきたら、ちょっとトイレとｋｓに行って、電話しているふりをしてケイタイに「ふふふ～♪」とか録音するとか。
　だから作曲は大変じゃないけど、詞のほうはこもって頑張って書く・・・。
　子どものころから、ぼ～っとしてる子だったとも言ってました。

　初恋話。
　中学校の頃好きだった下級生女の子がどんな子だったかぼや～っとしてきちゃったんで、去年、近所の幼馴染の子に卒業アルバムを見せてもらったらしい（去年ってところが、なんだか不気味（笑））。
　記憶では浅野温子似の子だったらしいけど、写真を見て、「え？」となったとか、腰が引けてました。
　ちょっとイメージ違ってたのかも。え～、そんなことってあるかなあ。ワタシなんて、記憶は鮮明なつもりだけどなあ（ま、どーでもいいことですが）。

　「群青」のPVで、エリーさんが「アンガールズ」の話を出したとき、「どんな反応かなあ」と心配したらしいけど、結構食いついてきてくれたと。
　「同じ匂いを感じる」には、エリーさん「え、違うでしょ」と。
　「ほら、草食べてる感じ」には笑ってしまったけど。
　「アンガールズ云々より、オレが踊るってことのほうがどーなの？」と思ったそうだ。
　例の踊りでは紹介してもらった先生について練習したらしいけど、その先生が「ゴージャス」（笑）と言ってくれるので自信をつけたとか。
　本栖湖でのロケ先の宿舎でもひとりで鏡見て練習したけど、PVであんまり採用されてなかったから、ダメだったのかなと思ったらしい。
　フリスピーのシーンではテツヤくんが湖のほうに飛ばしてしまい、それを取りに水に入ったアンガールズの足をスピッツのみんなが拭いてあげているのを見て、「やさしいなあ」と。あれは演出じゃなかったそうです。

　GLAYの「誘惑」をちょこっと歌ってましたね。カラオケなんかで歌ってたかも？
　TUBEの「シーズン・イン・ザ・サン」はカラオケで歌うと。「白いタンクトップで、新加勢大周みたいに」と言ったら、エリーさん、何をトチ狂ったか、「似てるね」って（笑）。真逆な人でしょ。

　「初めてバンドを組んだときの楽しさ」を思い出した、楽しかった、と言っていましたね。
　チャットモンチーにみんなで加わる？みたいな。
　「スピッツはスピッツでもちろん楽しいんだけど」、またそれとは異なる新鮮さということかな。

　最後、ゲストがそれぞれに「告知」をする中で、
　「（スピッツは）告知はないです。でも次の展開？に向けてがんばっています」と言ってたかな。
　
　アンコールで四人そろって出てきてくれましたが、「何も（演奏する曲は）ありません」と言いつつ、またしばらく感想などをおしゃべりしていました。
　向かって左から、亀田～草野～大宮～福岡と並んでいるのですが、亀田さんとエリーさんに挟まれたマサムネ氏。いつものスピッツメンバーのときにはあまり感じないけど、顔は小さく、身体はやけ細く見えました、小動物みたい？（笑）


　なんだか不思議なイベントでしたが、ほっこりして笑って、3時間半の時間も疲れも感じない夜でしたよ。



　すみません。
　ただただ書き並べただけなので、意味不明なところ、ダラダラしておもしろくないところばかりですね。
　お恥ずかしい。
　雰囲気だけ伝わってくれれば、と思っています。
　ありがとう！