隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

ロック少年二人で突っ走った1時間~「田村明浩で漫遊記」

2019年01月29日 12時06分26秒 | スピッツ

2019.1.27 21:00
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
 TOKYO FM


 https://www.tfm.co.jp/manyuki/



 

 「スピッツ、ベースギター担当、田村明浩で~す」の彼は、
 「オレ、平成最後の出演になっちゃうかもよ~」と言ったあとで、ホストに、
 「わかんないよ、これからずっと出てもらうかもしれない」(笑)と言われていました。
 スピッツ人生も、それぞれの人生も「昭和に始まって平成を走り抜けた二人」がおくるスピッツメンバー 田村明浩でおくる漫遊記2019」です。



 オンエア曲
 01 ハートが帰らない(スピッツ)
 02 Train in Vain(The Crash)
 03 I Know What I Want(Cheap Trick)
 04 Getting’ Tighter(Deep Purple)
 05 39’(Queen)
 06 かえるの唄(クリープハイプ)
 07 デッドマンズチェイス(go!go!vanillas)
 08 Bye Bye Popsicle(L⇔R)



 漫遊前の一曲は、スピッツで「ハートが帰らない」(2000年、『ハヤブサ』)。
 リクエストは一人もいなかったとかで、「リクエスト ゼロの漫遊前の一曲」はこの番組史上(笑)初めてらしい。へ~、いい曲なのに、と。
 曲終わりで、「ライブでもやってないな!」と草野くん。
 草野「レコーディングで、五島良子ちゃんと並んで歌った」
 田村「そうそうそう」
 そういうことはあまりなくて、「たいていはあとから重ねてもらった」。
 プロデューサーの石田ショーキチさんがそうやって同時に歌ってレコーディングすることを薦めてくれたとか。
 草野「五島良子さんは、『ちょっぴりタイムマシン』のコーナーでもいつか紹介しようと思ってたんですけど」
 田村「ね、いい声だわ~」

 1曲目は、「70年代後半、ロンドンパンクシーンを牽引したバンド」、The Crashで「Train in Vain」(1979年、3rd『London Calling』)。
 そして、今日のテーマは「ロックバンドのメインボーカル以外の人が歌う曲」。
 この曲では、クラッシュのギタリスト、ミック・ジョーンズがボーカルをつとめている。
 田村「これで気をよくして、ビッグ・オーディオ・ダイナマイト(クラッシュ解散後にミック・ジョーンズが結成したバンド)につなかっていくんじゃないの?」
 草野「ミック・ジョーンズ、見た目的にはカッコいいしね」
 田村「でもこの曲、有名だよね」
 草野「うん、よく聴く聴く。ラジオでもよく流れてた気がする」
 田村くんはこのアルバムがすごく好きなんだなというのが伝わってくるやりとり。パンクバンドは下手なイメージがあったらしいけれど、「このアルバムはいい!」と。
 草野「テクニック的志向ではないんだけど、バンドのグルーヴがしっかりある」
 『London Calling』は2枚組アルバムで、収録曲19曲。
 以下は、アルバムナンバーの「London Calling」のPV。ボーカルではないけれど、ギターを弾いているミック・ジョーンズのカッコいい姿が見られる。
 (この曲、好きでした)
The Clash - London Calling (Official Video)


 田村「次も大好きなバンドで」
 草野「オレも大好きですけど」
のやりとりのあとで、Cheap Trickの「I Know What I Want」(1979年、4th『Dream Police』)。
 田村「バン・E・カルロスは歌ってないので(結成当時のメンバー。ドラム)」
 草野「ああ、バーニーは歌ってないのね」(笑)
 田村「リック・ニールセン(ギター)は歌ってる(楽曲が)あるのかな?」
 草野「どの声がリックだかわかんないとこもあるんだよね。(ボーカルの)ロビン・ザンダーがいろんな声色をもっている人じゃない?」
 こういう会話は、バンド情報を熟知し合っている仲間だからのものでしょうか(笑)。
 この曲は、ベースのトム・ピーターソンのボーカル(作詞作曲も?と。Composed by Rick Nielsenという資料のあるけど)。
 草野「この曲だけ、無気力な感じが漂っているよね」
 曲終わりで、
 田村「(ボーカル以外が歌っているとしても)サビではみんな一緒に歌うから普通っぽくなるよね」(笑)
 たしかに・・・。
 草野少年は、リリース日にこのアルバムを福岡のベスト電器(店内にCDショップがある)でお年玉で買って、ママチャリのかごに入れて帰った記憶があるそうだ。「結構、このアルバム聴いた」と。
 田村くんは、トム・ピーターソンもこのあと、(ミック・ジョーンズ同様に)「オレ行けるかも」って思ってバンドを一旦だ脱退したのかも(笑)と言っている。
 エアロスミスのジョー・ペリーもそうだけど、「一回脱退して戻る」パターンを二人で話していました。

 そして、Deep Purpleで「Getting’ Tighter」(1975年、10th『Come Taste the Band』)。
 ボーカル イアン・ギランが辞めたあと、いったんはベース・ボーカルのグレン・ヒューズをボーカリストに決定しかけたところで、諸々の事情でオーディションが行われて当時はまったく無名だったデイヴィッド・カヴァデールが選ばれたそうだ。
 だから、この楽曲でグレン・ヒューズがボーカルをつとめていても、「メインボーカル以外が歌っている楽曲」として選曲するのは、微妙に違うかも、と。グレン・ヒューズは一度はボーカルとして決まりかけていたわけだしね。
 田村「ま、デイヴィッド・カヴァデールを入れたのは正解だったけどね」
 草野「そのあとずごいボーカリストになったからね」
 でも、グレン・ヒューズはすでに完成された優れたボーカリストだった、と。
 田村君は、この『Come Taste the Band』というアルバムが大好きで、リッチー・ブラックモアの後任のギタリスト、トミー・ボーリンについて言及。
 ジャジーな感じもフュージョンっぽいものも、何でも弾けるというギタリスト、トミー・ボーリンとグレン・ヒューズのボーカルが「すごく合っていた」と。
 アメリカ寄りなサザンロックの雰囲気もあり、と草野氏。
 うーん、ファンならではの、聴きこんだ思い出がありあまるやりとりだ。
 (たとえ意味が伝わらなくても、こういうやりとりが個人的には好きだなあ)
 草野「リッチー・ブラックモアが抜けたあと(再結成する前)の軽視されがちな時期のディープ・パープルだけれど・・・」
 田村「いや、これ、すごくいいアルバムだよ」
 草野「今聴くと、すごくステキなサウンド」


 メッセージコーナー。
 「ヒバリのこころ」のMVを最近見て、「私の地元が映っていてびっくり!」と。
 2人の記憶も曖昧ですが、「茨城県霞ヶ浦付近」で撮影だそう。
 当時中学生だったリスナーさんのお姉さんが「地元だー」と騒いでいた、という投稿に、
 草野「当時オレら、無名だったよね。だから、何に騒いでいたのか、という気がしないでもないですが」
 田村「うん。勘違いだったかも」(笑)
 そうかも・・・。
 でもだんだん記憶もあやふやになってきたので、ファンが覚えていてくれるのが頼り。そして、昔の映像とかを今でも見てくれたり反応してくれたりするのは「うれしい」と。
 田村くん、メッセージの文面の「スピッツさん」に、「スピッツさんとか言っちゃだめだよ。スピッツ」って。
 草野くんは笑いながら、「え、そうなの?」とか言ってたけど、あなたもよく「バンド名やグループ名に『さん』とかつけるのはどーなの?」と言っているじゃないですか(笑)。


 次は、Queenで「39’」(1975年、4th『A Night at the Opera オペラ座の夜』)。
 田村くんが、クイーンの楽曲の中で「いちばん好きな曲」。
 田村「邪道かな、と思ったんだけど、日本のクイーンファンのなかでこの曲が好きな人は多い」
 (私も好きです。いちばん好き、というわけではないですけど。クイーンには珍しくカントリーっぽい。39年がいつのことなのか、兵役? 宇宙への旅?とかいろいろ想像できて、でもとても切ない言葉が重ねられて、いろいろ考えさせられる。地球規模の壮大なイメージもあるラブソング?)
 ブライアン・メイの作詞作曲で、ライブ盤ではフレディーが歌っているけど、「このアルバムではブライアンが歌っている」と。
 田村「アナログ盤がいいんだよ!」
 A面とB面ががらりと違う感じ。「それがすごくいい」と。
 曲終わりで、
 草野「これ、メロディーがすごくいいね。せつなくなる感じで」

 次は、「洋楽が続いたので」ということで、クリープハイプの「かえるの唄」(2013年、2nd『吹き零れる程のI、哀、愛』)。
 クリープハイプはアルバムにも、尾崎世界観さん以外にカオナシさんの作品も含まれていたり、スピッツ主催のイベントでも1曲くらいはカオナシさんのボーカルが聴けたりするそうだ。
 「歌、うまいもんね」と異口同音に。
 田村くんは最近よく彼らのライブを見ているそうで、
 「前は『かっこいいベーシスト』だったけど、最近はちょっと『気持ち悪いベーシスト』になってきて、すごくいいんだよ」
 これ、褒め言葉なんだ(笑)。
 個性的な尾崎世界観のボーカルのあとでカオナシさんの声を聴くとちょっと安心して、そのあとにまた尾崎世界観ボーカルを聴くと、クリープハイプの世界がより色濃く広がる、と。
 草野くんはスピッツ主催のイベントに初めて彼らが参加したときの打ち上げでカオナシ氏と話をして、でも誰だかわからずに「どこのバンド?」と尋ねたという思い出があるそうだ(笑)。
 「イケメンは覚えにくい」(笑)に、田村くんが笑って、「なにそれ? 誰も落としてないじゃん」って。
 もちろん今はちゃんとわかりますよ、ということです。
 「最新のアルバムもすっごくいい!」と田村くん。
 「かえるの唄」、気持ちいい疾走感で浮かれそうだけど、歌詞がぶっ飛んでます。

 最後は、go!go!vanillasで「デッドマンズチェイス」(2015年、2ndシングルのカップリング)。
 go!go!vanillasの長谷川プリティ敬祐くんは昨年暮れの交通事故で、今は活動を休止してリハビリ中。
 この曲は彼の作詞作曲で、メンバー全員が歌っているけれど出だしはプリティくんだそうで、「しっかり治療して戻って来てください」「また一緒にやろう」という、先輩バンドマンからのメッセージが伝えられた。
 愛ある選曲。「プリティのことを考えて歌詞を聴くとグッとくる」と田村くん。
 簡単じゃないけど、がむしゃらに行こうぜ!という力強い気持ちが伝わる楽曲。
 以下は、彼らの2017年の「平成ペイン」のMV。
 go!go!vanillas - 平成ペイン Music Video


 最後は「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
 田村くんが選んだのは、L⇔Rの「Bye Bye Popsicle」(1992年、デビューシングル「LAZY GIRL」と両A面」)。
 田村「おしゃれなイメージで、最初はすごく軟弱だと思ってたのよ」
 でも黒沢健一くんと一緒にやるようになって(MOTORWORKSですね)、最初からきちんと聴いたら、「すごくいい!」とわかったと。
 草野「スーツにリッケンバッカー、というイメージあったよね」
 すごくよく作られた楽曲ぞろいだと草野くん。
 田村「なのに、最近あんまり(ラジオで)かからないじゃない? かけないと」
 草野「かけないと」
 ということで。
 草野くんは、「LAZY GIRL」が好きだったけれど、「この曲もいいよね」と。
 当時、こんなにキャッチーな曲が2曲そろい踏みで、すごいな、才能あるんだな、と思った記憶が強い。この曲はしばらく耳から離れなかったなあ。L⇔Rnoの『Singles & More』は今でもときどき聴いてしまうワタシです。


 最後に、
 草野「クイーン、語り足りないんじゃないの?」
 田村「うーん、なんか語っちゃうと、イヤな親父になっちゃいそうで」
(笑)
 
月一でやっている「アーティスト特集」でクイーンを取り上げる際には、「ご意見番として来て」とオファーしていましたよ。
 
天邪鬼な人だから、今のクイーン騒動?がちょっとおさまってから、なのかな?(笑)

 田村くんは、ホストのしゃべりにいちいち「うん」「ハイ」「ウイーッス」と反応してくれて、ホントにかわいい人です。長いお付き合いだからこその息もピッタリのトーク1時間でした。

 来週は、フォークグループで言えば、「かぐや姫」「赤い鳥」などの「大和言葉のロックバンドで漫遊記」。漢字ならば「訓読み」のバンド。
 音読みの漢字のバンドは結構いるけど、訓読みは? とっさに2つ浮かんだけど、1つは草野くんおススメの古いバンドだ。
 「真心ブラザーズ」は「ブラザーズ」が×でしょ?
 いろいろ考えていたらおもしろそう・・・。



                              
     


 THE YELLOW MONKEY I don't knowのMVです。
 THE YELLOW MONKEY - I don't know




 
サカナクションのライブを楽しんだ、サカナクションファンでスピッツファンのatsukoさんからの情報。
 許可をいただいて、一部お借りします。


 すごくいいライブで大感動!
 MCではスピッツ話もありました。
 先日レコーディングスタジオでスピッツと一緒になったそうです(ということはスピさんたちもレコーディング??)
 一郎さんはいなかったみたいで、会えなかったことを悔しがっていました。
 「新宝島」と勝手にカバーしちゃって、と謝っていたけど、一郎さん、「どうぞどうぞ、いくらどうぞ」って。
 イベントに誘われた、という話、一郎さんは初耳だったのか、「そういうことはすぐにマネジャーに言わなくちゃ。出る出る。カバーやりたい! 「スパイダー」とか「チェリー」とか「空も飛べるはず」とか。
 で、「あっ! あじさい通りやりたい!」と言ってお客さんに「知ってる?」と聞いていました。



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