2018.08.11(土)
台風前後の涼しさはどこかにいって、暑さが戻る毎日。
土曜の朝、掃除と洗濯をすませて、少しだけ仕事を進める。早起きのせいで、9時にはここまでの予定をクリア。
あとは本を読んでだらだらして、さっき激しく雨が降った。
これから出かけるのだが、少しは気温が下がったのかな?
一昨日、泊まっていった昔の友人は、心境の変化か、「会いたいと思ったら、いつか・・・なんて呑気なことを言っていてはだめ」と思い立って連絡をくれた。
会いたいと思ったメンバーのリストに私の名前があったのは感謝だけど、共通の話題が、思い出話ばかりというだけではなく、彼女と私の盛り上がる思い出に、微妙なというかかなりの開きがあるのは、妙におかしく、そして少しばかり悲しかった。おたがいに昔から記憶力は結構自慢できたんだけど・・・、あまり意味のないことかな。
また連絡をくれるのか、これきりなのかはわからないけれど。
20年くらい前に彼女と二、三度会ったことのある相方は、「別人みたいだったなあ、オレの勘違いかな」と。
そう? 私には知り合ったン十年前からちっとも変わらない人だけど。
■ 語ること
広島や長崎の被爆者の記事を読んでいて、以下のものを見つけた。
体験を語る・・・それは「知らない私たち」にとってどれほど重要な行為かと強く思う反面、こんなにも重いものを強いていることになるのだという現実。
丸山真男のような人物さえしかり、と知る。
それでも、高齢になって、世の中がきな臭い方向へと進むことを危惧して、封印していた「昔のこと」を語り始める人もいる。
心して聴かなければと、自分を戒める。
山本さん
https://www.asahi.com/articles/ASL835RTRL83PTIL033.html
丸山真男さん
https://www.buzzfeed.com/jp/satoruishido/maruyama-1945?utm_term=.akanOj5wnB#.vokw64qEwn
録画しておいたNHKのドラマ「桜の国夕凪の街」を昨夜見た。10年以上前?に貸してもらった1巻にまとめた原作の漫画の印象がまだ残っているので、ストーリーがかなり簡略化されて脚色されたのだな、と。
ただ、被爆後10年間、心の中にギュッと詰め込んできた記憶や負い目を解き放つことができるか、と思ったそのときには、すでに原爆後遺症におかされていたという現実。
73年も前のことだと思うと、この私でさえ歴史の1つという感触を受け止めてしまう瞬間があるけれど、でも若い頃、戦後20年とか25年とかの頃、毎年かなりの人数の方がその後遺症で亡くなり、8月6日、9日におさめられる犠牲者の名簿に加えられていくことに恐ろしさを感じた記憶はまだ私のどこかにある。それがよみがえってきた。
http://www.nhk.or.jp/hiroshima/drama/index.html
理屈とか政治とか、そんなことは関係なく、戦争はイヤだ、と感情だけで言っていいんだ、そういう当たり前のことを改めて認識できた。
ドラマが終わって、身の回りのことでいつも右往左往して悩んでいる自分に、そんなこと、どうでもいいじゃないか、生きていることはそれだけで・・・と思えたはずなのに、今朝はまたつまらんことでぐずぐず言っている。
人間なんてそういうもんなんだと、これも真実か。
■ ギター
一気に話題が変わります。
GUITAR MAGAZINEの『フェンダー・ジャズマスター・プレイヤーズ・ブック』にスピッツのギタリスト三輪テツヤ登場です。
全く詳しくないのに、なぜか楽器関係のこういう雑誌やムック本が嫌いじゃなくて、ついつい購入してむさぼってしまうヘンな私です。
https://www.rittor-music.co.jp/product/detail/3118217101/
■ RAD野田が語るチャットモンチー
https://radwimps.jp/wimps_repo/post_10005/
久々のブログ更新でチャットモンチーをこんなふうに語る野田洋次郎氏。
上っ面ではなく、「主観にあふれた」、愛あるすてきなメッセージ。
■ 夏のエレファントカシマシ
フジロックとOSAKA MAISHIMA ROCK FES. に出演したエレカシのレポート。
走って走って、どこへ行っちゃうんだろう、と遠くを見てしまう。『WAKE UP』聴いてます。
http://fujirockexpress.net/18/p_1611
http://giga-osaka.com/18/report/664/
■「ハレルヤ」
吉岡秀隆版金田一耕助の「悪魔が来りて笛を吹く」の録画をようやく見ることができた。
純君時代からの長い歴史の末に、とうとう金田一なのね~とファンとして軽く思っていたけれど、なんともドロドロの内容にぐったり(笑)。筒井真理子、久々の本領発揮・・・などと思いつつ。
それでも、誰も救えない状況に悩んで悩んでクネクネになってしまう新たな金田一像にちょっとひきこまれました。
「君こそが・・・悪魔だったんだよ」の苦渋の表情があって、そして、圧巻はエンディング。まさかのジェフ・バックリィの「ハレルヤ」(実際はレナード・コーエンの曲をカバー)を、こんなところで聴くことになるとは。
記憶にないんだけれど、前回の「獄門島」ではエンディングロールがマリリン・マンソンの「Killing Strangers」だったとか。
これって、それぞれの金田一耕助のキャラクターに合わせているとしたら秀逸。
だって、長谷川版金田一は解決のシーンで「ざんね~ん!!」とか叫んでいましたよね。復員直後で精神的に不安定だったのかな。
https://woman.infoseek.co.jp/news/entertainment/asajo_56726
http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/tag/index.html?i=14517
Jeff Buckley - Hallelujah (Official Video)
Marilyn Manson - Killing Strangers
大変な夏を過ごしている友人へ。
「それでも大事な時間だよ」
と。